美しい大自然を駆けるキツネゲー『The First Tree』日本語字幕表示に対応。ゲームの要となるナレーションが理解しやすく
インディー開発者のDavid Wehle氏は1月9日、現在Steamで販売中のアクション・アドベンチャーゲーム『The First Tree』について、日本語を含む10か国語に新たに対応したと発表した。本作は、昨年9月の発売時からメニュー画面に関しては日本語表示に対応していたが、ゲームプレイ中のテキストは英語のみだった。ナレーションの音声は引き続き英語のみだが、今回その字幕を日本語に切り替えられるようになった。
ゲームは雪深い山の中で、一匹のキツネが目を覚ますところから始まり、そして同時に男性と女性の会話が流れる。男性は夢を見ていたと言い、女性に促されてどのような夢だったのか語り始める。雪山のキツネは男性が見ていた夢で、数匹の子を持つ母キツネのようだ。子ギツネたちは行方知れずとなっており、プレイヤーは母キツネを操作して子ギツネを探す旅に出るのだ。
本作のゲームプレイは、基本的には大自然の中を駆けて先へと進むのみで、それほど難しいアクションは求められない。マップはそれなりの広さがあり、収集要素となる光る珠があるほか、所々に光の柱が立っており、そのふもとへ行って地面を掘ると、およそこの自然の中にあるはずのないものが現れる。それは男性の思い出の品であり、今は遠いアラスカで暮らしている父親とのエピソードが詰まっている。ゲームではそういった品を掘り起こすたびに男女の会話が流れ、男性が再会を願っている父親との思い出話が語られる。そして同時に、子を探す母キツネの物語も徐々に進んでいくという流れだ。
この『The First Tree』は1〜3時間ほどでクリアできるシンプルなゲームだが、雪山や緑あふれる森など美しい大自然を堪能でき高い評価を得ている。そして、男女の会話も作品の表現の中で大きなウェイトを占めており、今回字幕が日本語表示に対応したことにより、英語が苦手な人でもより楽しめるようになった。発売当初は有志翻訳を募っていたが、ローカライズ会社に発注して正式対応させたようだ。
なお、本作は1月16日まで20パーセントオフの638円で購入可能となっている。David Wehle氏によると、今後しばらくはセールをおこなう予定はないそうなので、興味のある方はこの機会に入手してはいかがだろうか。