『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の同時接続ユーザ数がついに200万人の大台に乗った。初の200万人超えを記録した10月11日には、2位の『Dota 2』と140万人近くもの差をつけている。同日のSteam全体の同時接続ユーザ数はピーク時で約1400万人。ピークの時間帯は『PUBG』と重なっており、一作品で全体の14%を占めていたことになる。
OVER TWO MILLION!! Thank you all, once again, for your continued support <3 pic.twitter.com/Gf9DEjuhBv
— PLAYERUNKNOWN (@PLAYERUNKNOWN) October 11, 2017
SteamSpy調べでのセールスは1560万本を突破している。これまで開発元のBlueholeが公開してきた公式の売上数は、常にSteamSpy上の数値を上回っていたことから、実際のセールスは1560万以上であると考えられる。またSteamSpyは『PUBG』の国別アクティブユーザに関する統計データを公開している。現在の『PUBG』を支えているのはアジア市場であり、中国と韓国だけでアクティブユーザの半数近くを占めていることが示されている(日本は全体の2.1%)。米国の割合がリリース当初の40%から10%まで落ちているが、SteamSpyの別ツイートによると、中国の成長率よりも緩やかなだけで、ユーザベースは今でも増えているとのことだ。
PUBG's continued growth is driven by Asia. China and Korea account for half of its players pic.twitter.com/isya5veflG
— Steam Spy (@Steam_Spy) October 9, 2017
順風満帆な『PUBG』であるが、マンモス級のヒット作品ならではの苦労もあるようで、たとえば最近ではサーバ・アーキテクチャの見直しがユーザの増加に追いつかず、サーバやコネクション周りのトラブルが多発している。とくにユーザ数が急増しているアジア圏では、テストが不十分なままサーバの増設を進めた結果、過負荷によるクラッシュ頻発を招いたという。この点に関しては、問題が再発しないよう原因調査を進めているとのことだ。このままでは安定したゲーム体験を届けられない恐れがあるということで、リーダーボードリセットの延期が発表されている。中国版におけるゲーム内での広告表示をきっかけとした「レビュー荒らし」も続いており(関連記事)、正式リリースを前にして試練のときを迎えているといえる。
『PUBG』にインスパイアされたバトルロイヤルゲーム『Fortnite Battle Royale』も順調。9月26日にリリースされてからわずか2週間で、累計プレイヤー数が1000万人を突破したという(対象ツイート)。また別の発言では、10月8日にピーク時同時接続ユーザ数52.5万人、デイリーアクティブユーザ数370万人を達成したことが報告されている。参考として、『PUBG』は同時接続ユーザ数50万人を記録するまで4か月かかっている。『Fortnite Battle Royale』がF2Pの作品で、PCだけでなく海外PlayStation 4/Xbox One向けにもリリースされていることを踏まえたとしても、立派な数字だろう。