『Fortnite』早期アクセス配信開始。拠点建設&防衛あり、トレハン要素ありのアクション・ビルディングゲーム

Epic Gamesは7月25日、『Fortnite』の早期アクセス配信を開始した(事前予約者向けには7月21日に先行配信済み)。本作は2011年に発表され、2015年よりクローズド・アルファ版の運用が進められてきた3人称視点のCo-opアクションゲーム。

Epic Gamesは7月25日、『Fortnite』の早期アクセス配信を開始した(事前予約者向けには7月21日に先行配信済み)。本作は2011年に発表され、2015年よりクローズド・アルファ版の運用が進められてきた3人称視点のCo-opアクションゲーム。日本語には非対応、対象プラットフォームはWindows/Macおよび海外PlayStation 4/Xbox Oneとなっている。早期アクセス版は有料(39.99ドルから149.99ドル)で販売されているが、2018年以降を予定している正式リリース時には基本プレイ無料モデルにて配信される予定だ。

 

探索、即興建設、拠点防衛のループ

本作の世界では、闇の世界と通じる嵐(The Storm)に呼び出されたクリーチャー「Husks」が地球を襲い、人類が滅亡の危機に瀕している。プレイヤーは生存者たちを束ねる司令官として反撃の狼煙を上げ、人類を救わなくてはならない。案内役のドローン型ロボット「Ray」や生存者たちの助けを得ながら、「Husks」から領土を奪い返していくのだ。

プレイヤーの本拠地を除くミッションエリアは、インスタンスごとに自動生成される。一番オーソドックスな「Fight the Storm」ミッションは「探索、建設、防衛」という3つのフェーズに分かれており、「The Storm」の力を弱めるデバイス「Atlas」を指定の場所に設置し、起動するまでの数分間「Husks」の襲来を凌ぐことになる。操作できるヒーローのクラスは4種類で、銃器の扱いに長けたソルジャー、刀さばきが巧みなニンジャ、探索効率を上げるアウトランダー、建設のプロであるコンストラクターと、それぞれ活躍するフェーズが異なる。

操作するヒーローはミッション毎に切り替えられる

・まずは探索から
ミッションを開始したら、目的地を探しつつ、物資を調達する。マップ上のオブジェクトはほぼ全て破壊可能。車も家もガンガン壊して、建設用の木材・岩石・金属、クラフト用の素材を集めていこう。オブジェクトは数秒で壊しきれるため、長時間立ち止まることなく、サクサクと探索を進められる(宝箱のように中身を調べられるオブジェクトまで壊さないよう注意)。ミッション中は生存者救出、野営地破壊、ラジオタワー建設といったサイドミッションがランダムで発生し、これらをクリアすることでも報酬アイテムを獲得できる。

建物も車両もサクサク壊せる

・即興建設
マップの探索を終えたら防衛ポイントに集まり、周囲を要塞化する建設フェーズに移行する。防衛ポイントのロケーションは毎回ランダム。敵のスポーン位置や地形からAIの進行ルートを予測し、どこを重点的に補強すべきなのか考えながら要塞を築いていく。建設用のタイルは壁、床、階段、屋根の4種類。タイルのパターン・素材・向きの切替や、補強・修理はどれも簡単な操作で行えるため、数分もあれば100タイル規模の要塞が完成する。バンテージポイントだけ建設して銃器で押し切ってもよいし、トラップだらけの迷路に敵を誘い込んでもよい。シチュエーションにあわせて即興建築を楽しもう。

タイルのエディット・モードで扉や窓の有無を簡単に変更できる

・最後は防衛戦
準備が整ったら、任意のタイミングで防衛フェーズを開始させる。すると嵐とともに「Husks」の大群が姿を現し、防衛ポイントめがけて進軍してくる。「Husks」には、遠くから骨を投げてくる野球ユニフォーム姿のピッチャー、爆弾を抱えて突っ込んでくるタンク型、障害物を乗り越えてくるチビっ子など複数のタイプがあり、対処方法や倒す順番を考えながら戦うことになる。破損した壁や床の修理も忘れてはならない。うまく仲間と協力し合い、ミッションクリアを目指して拠点を守りきろう。

「Husks」が防衛ポイントに到達しないよう塞き止める

自動生成マップで建てた要塞はミッションクリア後まで残らないが、プレイヤーの本拠地だけは例外となっている。本拠地にはワールドマップ・メニューからいつでも訪れることが可能。ここで建設した内容は保存されるほか、制限時間や他プレイヤーの都合を気にする必要もないため、好きなだけマイホームづくりに没頭できる。本拠地での防衛ミッションも用意されているため、ある程度は守りやすい設計にしておくと後々楽になる。

本拠地なら自由に要塞を築ける

 

豊富な成長システムとトレハン要素

『Fortnite』の成長システムは、ヒーローのレベルアップ、武器・トラップの設計図アップグレード、サバイバー(ヒーローにステータス値ボーナスを付与)やディフェンダー(ミッション中に戦闘員として呼び出せる)の強化、数百マスにもおよぶ膨大なスキルツリーと研究ツリーなど多岐に渡る。ミッションをクリアするたびに訪れるキャラクターの成長が、プレイヤーを次の一戦へと駆り立てる。また武器をクラフトするためのレア素材を集めたり、クリア報酬目当てでミッションを繰り返したりと、トレジャーハントを楽しめる作品でもある。

ヒーロー・ディフェンダー・サバイバーのカード、武器・トラップの設計図にはレアリティの概念が存在する。クエストのクリア報酬として最低限のカード・設計図は手に入るが、手っ取り早くエピック/レジェンダリー級のものを揃えたい場合は、本作のガチャ要素であるピニャータ割りの利用が不可欠。ピニャータ割りには、無償または有償で手に入るゲーム内通貨「V-Bucks」が必要となる。

レアなカード・設計図が出やすい黄金のラマ。ピニャータ割りの要領でくす玉人形を叩き割り、カード/設計図をゲットする

本作はサバイバル、ベースビルディング、タワーディフェンス、アクションRPGと、複数ジャンルの要素を組み合わせた作品ながら、各フェーズを明確に分けつつ、操作を簡易化することで煩雑さを抑え、テンポよく遊べるよう工夫されている。またチュートリアル・エリアの「Stonewood」だけでも20時間ほどのボリュームがあり、ゲームメカニックの理解を深められるよう、ゆっくりと時間をかけて手を引っ張ってくれる。最初のうちは難易度が低いため、建設や戦闘が苦手でも悠々とプレイできるだろう。中盤以降には、おざなりなディフェンスは容易く突破される、チャレンジングなミッションが用意されている。

早期アクセス版『Fortnite』の販売価格は39.99ドル(スタンダード・エディション)から149.99ドル(リミテッド・エディション)まで。各エディションには特典としてピニャータ(ガチャ券)やバナー、高価格帯ではXPブースト、限定ヒーロー・武器、インベントリーの拡張などがついてくる。各エディションの比較は公式サイトを参考に。なお国内から購入する場合は公式サイトではなく、Epic Games Launcherを経由する必要がある。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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