E3 2017で語られたのは『アサシン クリード オリジンズ』『メトロイドプライム4』『スパイダーマン』SNSデータで見るE3
ソーシャルメディアの統計サービスを展開するBrandwatchは、SNS上のユーザーたちがE3 2017へ現在までにどれほどの反応を示したのかを分析したデータを公開した。調査の対象となったのは「EA」「Bethesda」「Microsoft」「Ubisoft」「ソニー」「任天堂」のプレスカンファレンスだ。
統計は、SNS上で発せられたユーザーの言及の数(mention volume)に基づいてデータが収集されており、そのデータの数字の10%を参考にグラフなどを作成しているとのこと。Mention volumeの対象となるのはハッシュタグのついた投稿のみで、対象言語は英語のみとなっている。あくまでSNS上のハッシュタグがついた投稿のみが対象であること、対象が英語圏のみであるなど、条件はかなり限られているが、興味深いデータが出ている。
まず、どのタイトルが語られたのか、気になるところだろう。Brandwatchによると、もっとも人気があったのは『アサシン クリード オリジンズ』のようだ。『アサシン クリード オリジンズ』は人気シリーズ『アサシン クリード』の最新作で、古代エジプトを舞台に、Bayekと呼ばれる男を主人公にしてアサシンの起源を描くというもの。古代エジプトという舞台設定や、フランチャイズとしては久しぶりの新作のリリースということで期待が寄せられているようだ。
『アサシン クリード オリジンズ』の次に語られたのは『メトロイドプライム4』。こちらは開発されていることのみがアナウンスされただけであるにも関わらず、多くの人々の関心を集めた。『メトロイド』および『メトロイドプライム』シリーズはもともと北米を中心に絶大な支持を得ているシリーズであり、約10年ぶりのナンバリングタイトルということもあり、多くの人々に言及されたようだ。ちなみに『メトロイドプライム4』の開発元は、同シリーズを手がけてきたレトロスタジオではないようだ。
次点で言及されたのは『スパイダーマン』と『Anthem』。両タイトルともド派手なゲームプレイトレイラーを公開し、大きく注目を集めた作品だ。『メトロイドプライム4』のようにタイトルのアナウンスだけで盛り上がるタイトルもあれば、トレイラーの魅せ方によってユーザーからの関心を集める作品もある。プロモーションに成功したタイトルは、それぞれ手法が異なっているのは面白い。
またもっとも語られたプレスカンファレンスはMicrosoftのカンファレンスようだ。ほかのカンファレンスの倍以上の注目を集めている。新作タイトル発表の充実もさることながら、新ハードであるXbox One Xの全貌が公開されたことも大きいだろう。また、ソニーはプレスカンファレンス前の「プレショー」、任天堂はプレスカンファレンス後の「Nintendo Treehouse: Live」が盛り上がりを見せており、こうした点を含めると3社ともに見せ場があったといえる。
各社ごとプレスカンファレンスのデータを見てみると、EAのカンファレンス「EA Play」では『A Way Out』が、Microsoftカンファレンスでは『アサシン クリード オリジンズ』と『ドラゴンボールファイター Z』が語られ、BethesdaカンファレンスではVR版およびスイッチ版の詳細が公開された『スカイリム』、Ubisoftカンファレンスでは『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』が関心を集めた。ソニーのカンファレンスでは『スパイダーマン』、任天堂のカンファレンスでは『メトロイドプライム4』が人気であった。
会社によってプレゼンテーションのアプローチは大きく異なっていたが、それぞれのよさが出たE3カンファレンスだったといえるのではないだろうか。今年は、そう遠くない未来に遊べそうなタイトルが並んでおり、昨年よりも「遊んでみたい」という気持ちを刺激された印象だ。Brandwatchが公開したデータにはピークタイムなども載せられており、幅広いデータが公開されているので、気になる方はチェックしてほしい。