『LoL』新しい名誉システムの実装が告知。名誉システム限定スキンも

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは6月14日、新しい名誉システムの詳細を発表した。新しい名誉システムは現在一部地域で実装・テスト中であり、全世界での稼働は約2週間後を予定している。

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは6月14日、新しい名誉システムの詳細を発表した。新しい名誉システムは現在一部地域で実装・テスト中であり、全世界での稼働は約2週間後を予定している。

名誉システム」とはマッチングしたプレイヤーを試合後に賞賛できるシステムで、プレイヤーのポジティブな振る舞いを促進する目的で2012年10月に導入された。今年で実装から5年目に突入したこのシステムは、試合後の結果画面で各プレイヤー名の横にあるボタンを操作することで「フレンドリー」「アドバイザー」「チームワーク」からひとつの評価を送ることができた。3つの名誉はある程度の評価数が溜まるとロード画面の枠に「リボン」がつく形で明示され、コミュニティで良い振る舞いをしているプレイヤーが可視化されるようになっていた。しかしそれ以上は発展性がないシステムであり、実装から時間が経つにつれて「そもそも名誉を送ることを知らない」プレイヤーなども増えて有名無実化が進んでいたため、見直しを望む声が多く上がっていた。

 

生まれ変わった名誉評価

新しい名誉システムはUIから結果まで全てが刷新されている。まず評価を行うタイミングだが、試合結果画面ではなく試合結果画面への遷移前に新しく「名誉投票画面」が設置され、そこでチームメンバーに名誉投票を行うことになる。『オーバーウォッチ』の試合後投票画面がイメージに近い。

投票できる名誉カテゴリーは3種類のままだが内容を一新。旧カテゴリーを継承しつつもより具体的な振る舞いを評価できるようになっている。

自分がどの名誉をもらったのかについては、名誉投票画面が終わって試合結果画面に移ると確認できるようになっている。旧システムでは連続プレイしている際、参加プレイヤーが試合結果画面を閉じるタイミングによっては前の試合でもらった名誉が通知されることもあり、どの試合でどんな名誉を称えられたのかが不明瞭だった。新システムでは評価と通知のタイミングを統一することで、自分の何が評価されたのかがすぐわかるように改善されていると言えるだろう。

 

獲得した名誉は戦利品システムと強く結びつく

こうして獲得した名誉は、新システムでもその蓄積が明示される形となる。旧システムのリボンに代わって導入されるのは「名誉レベル」と「フレア」だ。名誉レベルはそのプレイヤーが悪質な振る舞いを行っていないことを証明するものであり、他プレイヤーから名誉評価を得られなくとも上がっていくが、名誉評価を獲得するとレベルが早く上がるようになっている。全てのプレイヤーのスタート地点は名誉レベル2で、3以上になると戦利品として「名誉カプセル」が入手できるようになる上に、ロード画面に「フレア」が表示されるようになる。フレアは一時的なものなので1試合ですぐ消えてしまうが、名誉レベルが高ければ高いほど派手な表示になっていき、そのプレイヤーが良い振る舞いを続けていることをアピールする。

戦利品からスキンやチャンピオンなどを獲得するためには、ヘクステッククラフトにて獲得したチェストをキーで開けることが必要だ。1つのキーは「キーのかけら」を3つ集めることで鍛造できるが、キーのかけらの入手ペースが名誉レベルと結びつくこととなる。とはいえ、デフォルトである名誉レベル2を下回った場合にキーのかけらの入手頻度が下がるという以上のことは現時点ではないようだ。またプレイによるチェストの入手についても変更はなく、こちらは試合のチャンピオンマスタリーランクと結びついたままの模様。

名誉システム限定スキンとなった「銀狼ワーウィック」と「中世トゥイッチ」。

名誉レベル3以上になると、戦利品で「名誉カプセル」が手に入るようになる。名誉カプセルはキー不要のチェストのようなものであり、開けると最低2つのキーのかけらを入手できる。名誉カプセルにはチャンピオンのかけらや、名誉限定スキンである「中世トゥイッチ」「銀狼ワーウィック」が恒久スキンとして入っていることもある。この2つのスキンは2015年9月まで存在していた友達招待プログラム「Refer-a-Friend」で、招待コードからのアカウント作成数が一定数に到達すると獲得できる限定スキンだったが、プログラムの廃止によって入手不能になっていた。他にも詳細はまだ不明だが、シーズン終了時の名誉レベルに応じて褒賞を配布する予定もあるようだ。

このように一新される名誉システムだが、プレイヤーの振る舞いを反映するものであるため、チャット制限やアカウント停止などのペナルティを受けると名誉レベルが下がり、褒賞を受け取ることができなくなる。とはいえ改心したことをきちんと行動で示し、プレイ履歴として残していけば、名誉レベルは回復し褒賞を受け取れるようになるとのこと。

今月初めにルーンシステムの再構築と合わせて発表されていたこの新名誉システムだが、7.12パッチではオセアニア等一部地域でのテスト実装となる。予告によれば今月末の7.13パッチで全地域に実装・稼働される予定だ。現時点で発表されている詳細については、公式FAQも参考にされたい。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

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