3人称視点の大乱闘らくがきアクション・シューター『ドローン・トゥ・デス』が4月5日にリリースされた。本作はPlayStation 4向けのダウンロード専用タイトルであり、最大4人までのオンライン・マルチプレイ対戦に対応している。本体価格は税込2460円、PS Plus加入者であれば5月9日まで「フリープレイ」タイトルとしてダウンロード可能。全武器をアンロックする「武器大人買いセット」は税込1230円で、こちらもPS Plus加入者は5月9日まで税込999円で購入できる。
開発は『ゴッド・オブ・ウォー』『ツイステッド・メタル』シリーズで有名なDavid Jaffe氏が率いるThe Bartlet Jones Supernatural Detective Agencyと、SIE San Diego Studioが担当している。もともとはF2Pタイトルとして開発が進められていたが、昨年に売り切りモデルへの変更を発表。追加コンテンツの購入なしで全6体のキャラクターが操作可能となっている。下記は先日公開された国内版トレイラーと、Jaffe氏による海外チュートリアル動画である。
プレイヤーは妄想のすべてを余すところなくぶつけたラクガキ帳の世界へとダイブし、尖りに尖ったキャラクターたちと生死をかけたデスマッチを繰り広げる。半悪魔のガンマン「ディアブラ」、クマの被り物をしたマッチョなチェーンソー男「アラン」、拘束具をつけた吸血鬼サイボーグの「サイボーギュラ」、単細胞で口が臭いアメリカ兵「ブロンコ」、ギターの音色が武器となるパンクロッカー「ジョニー・サベージ」、爆乳サメ忍者の「ニンジョーズ」。どれも黒歴史ノートらしい属性のキャラクターばかりだ。
全28種類ある武器もユニークかつ大胆な仕様となっている。ゴリラの「エミリー」という武器は、R2ボタンの長押しでお尻から黒く温かいものをひねり出し、相手に投げつける。マップが茶色に染まるオゲレツ砲だ。RPGならぬ「JRPG」からは、ロケット弾ではなく国産RPGのお約束に忠実な勇者たちが飛び出してくる。ほかにも下半身がちぎれたドッジボール選手の「ドッジボール・ダン」や、棺桶に入った「ジョーおじさん」、大人のおもちゃではないという「フィストフ◯◯カー」など過激な武器が勢ぞろい。武器ごとの長所・短所がはっきりとしており、どの武器の組み合わせでマッチに挑むのかを考える戦術性がある。
ゲームモードは7種類。勝利条件の異なるフリー・フォー・オールとチームデスマッチが3種類ずつ、そして1v1のタイマン戦が用意されている。マップは垂直の動きを多用するものや、ブービートラップを有効活用するものなど、地形やギミックによって戦い方が変わってくる。どんなハチャメチャなマップでも許されそうな「黒歴史ノートの中」という設定を活かし、「インポ戦士の墓場」「触手タウン」など統一感を無視したカオスな戦場が揃っている。マップは比較的小さく、武器、回復アイテム、ジャンプパッドなどが配置されたアリーナシューターのようでもある。ただし純粋な射撃技術や立ち回りだけでは勝負が決まらず、各キャラクター固有の必殺技や、キャラクター間の向き・不向きによっては形勢逆転も可能なバトルシステムになっている。
キャラクターはプレイ開始時から6体とも選択可能だが、武器をアンロックするにはキャラクターミッションをこなすことで手に入る「ブラッドキー」が必要となる。また各キャラクターのスキンは150キルを達成するごとにもらえる「ミステリーボックス」からゲットする。オンライン対戦では欠かせない煽り要素も充実しており、キャラクターの頭上に表示される挑発用のGIF画像風吹き出しが100種類以上用意されている。「GG」「R.I.P」といった定番から、「ママによろしくな」「ズッ友だと思ったw?」「泣いちゃう?」まで、やさしさの欠片もない挑発メッセージが目白押しである。ここまで煽りに力を入れた作品は稀だろう。これからプレイヤーがどのような煽り文化を形成していくのか、顔を真っ赤にしながら見守っていきたい。