『Overwatch』新ヒーロー「Orisa」の正式リリースが3月21日に決定、万能タイプの新たなアンカー


Blizzard Entertainmentは15日、チーム対戦型FPS『Overwatch』(オーバーウォッチ)の新キャラクター「Orisa」を3月21日に正式リリースすると発表した。新たなタンクヒーローの「Orisa」は、今月はじめの発表と同時にパブリックテスト環境(以下、PTR=Public Test Region)にて実装されたが、現状の性能がゲームバランスに与える影響を危惧するフィードバックが数多く寄せられたことで、さらなる調整を検討するために正式ローンチがしばらくの間見送られていた。

『Overwatch』は、おもに6人ずつのチームに分かれて計12人でオンライン対戦が楽しめる一人称視点のMOBA系アクション・シューティング。Blizzard EntertainmentがWindows/PlayStation 4/Xbox One向けにリリースした十数年ぶりの完全新規タイトルである。多種多様な武器や装備、特殊能力を操るヒーローが特徴で、キャラクターによって得意分野や役割分担が大きく異なる。今月はじめに正式発表された新キャラクター「Orisa」は、11歳の天才少女「Efi Oladele」が開発したガーディアンロボット。右腕に搭載された投射兵器「Fusion Driver」や、敵の攻撃から味方を守る「Protective Barrier」で戦うタンクヒーローだ。また、敵の動きを封じ込めるクラウドコントロールにも長けている。

「ラインハルト」のようなメインタンクとして活躍できるだけでなく、一時的に自身への被ダメージを軽減する「Fortify」を使えば、スタンや弱体化といった敵からのあらゆるネガティブ効果も防いでくれる。また、「Halt!」を使えば任意のタイミングで起爆するグラビトンチャージを射出して敵の動きを遅くすると共に、対象を爆発の中心へ引き寄せられる。極めつけはアルティメットアビリティの「Supercharger」。視線上にいるすべての味方を対象に、攻撃力を一時的に増幅してくれるという優れものだ。壁役でありながら遠距離攻撃でき、クラウドコントロールやサポートまでこなす万能タイプ。それゆえ、PTRにて実装された直後から強力過ぎるとのフィードバックが相次いでいた。

先日、ゲームディレクターのJeff Kaplan氏は、通常のPTR期間よりも長めにテスト運用を続けることを決定。同時に最新のPTRアップデートにて、プライマリウェポン「Fusion Driver」の装弾数が200発から150発に変更されたほか、視線上にいるすべての味方を対象に攻撃力を一時的に増幅するアルティメットアビリティ「Supercharger」の使用コストも15パーセント増やされるなど、さっそくバランス調整が施された。少女に心をもらった鋼鉄の守護者「Orisa」は、他のタンクとは異なるユニークな役割を果たしてくれると開発チームが語っているように、「ラインハルト」とは違った局面での活躍が期待できるだろう。