Waner Bros. Interactive Entertainmentは、『Middle-earth: Shadow of War』の初となるゲームプレイ映像を公開した。GDC 2017に先駆けて発表された同作は、2014年に発売された指輪物語を原作とするオープンワールド型3Dアクションゲーム『Shadow of Moror』の続編だ。今回は16分以上にわたる映像のなかで、本作の進化したシステムやさらに大規模になったゲーム内容が紹介されている。
まず基本的な物語の設定として、先日のCGIトレイラーでも披露されていたが、今作では前作の主人公であるレンジャー「タリオン」がふたたび主役として続投、新たな指輪の力を使って軍を形成しモルドールの制圧を目指すことになる。システム的には単一のマップが用意されていた前作とは異なり、今作では環境の異なる複数の地域とそれをたばねるワールドマップが登場し、それぞれに独自の君主(Overlord)や要塞、任務などが設定されている。
ゲーム内ではこれらの地域を奪いあうサウロン軍とタリオン軍の国盗り合戦(正確には要塞の盗り合い)が展開されており、タリオンとなったプレイヤーは自軍を形成・発展させつつ、攻城戦や防衛戦での勝利を目指すというわけだ。敵君主を倒して要塞を奪えば新たな戦力やリソースが確保可能、さらに要塞には自軍の君主を設定することが可能で、その君主によって要塞の模様は変化する。サウロン軍の攻撃で奪われないよう、今度は防衛側として防備を固めなければならない。
トレイラーでは、タリオン率いる軍勢がドラゴンロード「Ur-Hakon」の支配する山岳地帯「Seregost」の要塞へと攻め込む様子が披露。火薬に火を付けて城壁を吹き飛ばしたり、逆に火計によって味方の軍が甚大な被害を受けたりといった、目まぐるしく状況が変化していく合戦が確認可能だ。
あまりにも多くの要素が登場しているが、ひとまず本作の鍵を握ると思われる要素の1つには、自軍を裏切ってダークロードの門下に下った「Storm-Bringer」が存在する。彼らはタリオンが持つ新たな指輪の力を封じ込める呪いを持っているという。映像ではタリオンが呪いをかけられる様子や、1人目の「Storm-Bringer」を倒すことで呪いを解いて指輪の力で門を開く様子が写し出されている。進化した「ネメシスシステム」では、自動生成される味方および敵キャラクターの裏切りやライバル関係、友好関係をさらに細かく描く模様だ。
このほか倒した「Storm-Bringer」が装備品の鎧をドロップするといったRPGシステム、ドラゴンに騎乗して敵の防衛力に大打撃を与えるダイナミックな要素、恐慌状態に陥った敵をその場で支配するメカニック、潜入したスパイが「Storm-Bringer」を狙撃して倒してしまう様子、ボス敵にあたる君主との戦いで味方フォロワーが救援してくれるシーンなどなど、さまざまな進化がこれでもかというほどに披露されている。まだプレイはしていない身であるため断言はできないが、アクションゲームにおいてここまで細かやな部分まで流動的に描かれる大規模な攻城戦は、ゲーム史上において初めてとなるかもしれない。
なお海外向けにはすでに予約販売が開始されており、日本からはアクセスできないがSteamのストアページでは日本語字幕・吹き替えの表記にもチェックが入っていることが確認できる。今後の日本国内での展開に期待しておこう。海外ではPS4/Xbox OneおよびPC(Windows Store/Steam)にて8月22日にリリース予定となっている。