Xbox One向け新サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」が発表。月額9.99ドルでゲームをダウンロードしてプレイし放題


マイクロソフトは2月28日、Xbox One向けの新たなサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」を海外向けに発表した。これは月額9.99ドル(約1120円)を支払うことで、対象のXbox Oneタイトルおよび後方互換に対応したXbox 360タイトルをダウンロードしてプレイできるというサービスだ。

同様のサービスはEAが現在Xbox One向けにEA Accessを、PC向けにはOrigin Accessを展開し成功を収めているが、今回発表されたXbox Game Passではマイクロソフトが販売するタイトルに限らず、複数のパブリッシャーのタイトルをラインナップする予定だ。現時点で参入を予定しているマイクロソフト以外のパブリッシャーは以下の通り。

2K
505 Games
BANDAI NAMCO Entertainment
Capcom
Codemasters
Deep Silver
Focus Home Interactive
SEGA
SNK CORPORATION
THQ Nordic GmbH
Warner Bros. Interactive Entertainment

主要パブリッシャーが軒並み名を連ねているが、EAはもちろんだがActivisionやUbisoft、スクウェア・エニックスなど一部大手パブリッシャーは参入を見合わせているようだ。サービス開始時点での対象タイトルは100本以上用意される予定で、例として『Halo 5: Guardians』『Payday 2』『NBA 2K16』『ソウルキャリバーII』が挙げられている。ラインナップは毎月拡充されていく(場合によっては提供終了するタイトルもある)。

公式のイメージには上に挙げた以外のタイトルも確認できる

なお冒頭で述べたが、Xbox Game Passではゲームデータをダウンロードしてからプレイする形になる。マイクロソフトは他社が同様のサービスをストリーミングで提供していることに触れ、ユーザーからのフィードバックの中で、ストリーミングにおいてはネットワークの問題がユーザーにとって大きなストレスになっていると判断し、ダウンロードで提供することに決定したという。なお、ダウンロードしたゲームをプレイするために常時オンラインに接続している必要はなく、最大30日間オフラインでプレイ可能とのこと。また、同時に保有しておけるタイトル数に制限は設けられていない。

Xbox Game Pass加入者は特典として、対象のゲームを20パーセントオフで購入することができ、そのゲームのDLCについても10パーセントの割引が適用される。Xbox Game Passを退会しても、セーブデータや解除した実績はそのまま残るため、退会後もプレイし続けたいゲームがある場合は事前に購入するとお得になるというわけだ。ちなみにこういった仕様は、Xbox Liveゴールドメンバーシップ会員向けにゲームを毎月無料提供しているGames with Goldに似ているが、Xbox Game PassはGames with Goldに取って代わるサービスではなく、Games with Goldは今後も提供していくとのことだ。

マイコレクション内に追加されるMembershipsタブにXbox Game Pass対象タイトルがリストアップされる(デザインは今後変更される可能性がある)。 Image Credit: Mike Ybarra

Xbox Game Passは、Xbox Insider ProgramのAlpha Previewリング登録者のうち、限られた人数に対して今日から提供開始される。これはテスト目的のため、提供タイトルも限られる。一般ユーザーに対しては今年の春から正式提供される予定で、Xbox Liveゴールドメンバーシップ会員はその少し前からアクセス可能になるとのこと。気になるサービス提供地域についてだが、開始時点では少なくとも27か国で展開し、以後拡大していくとしている。ちなみに本稿執筆時点では、国内Xbox公式サイトにXbox Game Passの詳細ページはまだ用意されていない。日本がその27か国に含まれるのかどうか、国内向けの正式発表を待ちたい。