Guerrilla Gamesが語る『Horizon Zero Dawn』のルーツ、「ゾイドはルーツにはない」「エイリアン2のリプリーは主人公に影響」


海外では2月28日、国内では3月2日についにローンチとなるPlayStation 4向けタイトル『Horizon Zero Dawn』。本作は『KILLZONE』シリーズを手がけてきたオランダのゲーム開発会社「Guerrilla Games」がひさびさに手がける完全新規IPだ。「人類の文明が崩壊してから1000年後、機械獣と人間が混在する原始的世界」という特異な設定は、一体どこからやってきたのか。本日開催された同作のメディア向け先行体験会にて、ゲームディレクターのMathijs De Jonge氏は、同作のルーツの一部を語ってくれた。

筆者自身も正直にいえば頭に浮かんだものとして、本作の“機械獣”の世界観にタカラトミーの「ゾイド」に近しいものを感じた人もいるのではないだろうか。『Forza Horizon Zero』の世界と同様に、「ゾイド」の世界には動物型(ほか昆虫型)の機械生命体が存在している。同作の存在に関してJonge氏は「ゾイド」自体は知っているものの、『Horizon Zero Dawn』に影響は与えていないとコメントした。一方でアートディレクターは、子供のころに「ゾイド」のおもちゃで遊んでいたことはあるそうで、それが間接的に影響を与えた可能性はあるかもしれないとしている。

Jonge氏によれば、機械獣のコンセプトデザインは当初、サソリやクモといった昆虫類だったそうだ。ただし身体が細くダークで怖い印象が強かったため、動物の形へと徐々に変更していった経緯があるという。

Jonge氏によれば、ゲーム内には約25種類の機械獣が登場。ほとんがオーバーライド(機械獣を味方にすること)が可能だそうだが、すべて騎乗できるわけではないという

一方でJonge氏は影響があった映画作品2つを挙げている。女性主人公である「アーロイ」は、ゲーム内で力強くたくましいキャラクターとして描かれているが、この人物像には『ターミネーター』の「サラ・コナー」や、『エイリアン2』の「エレン・リプリー」からインスパイアを受けたという。

またJonge氏は個人的なお気に入りの日本の作品としてジブリスタジオの映画「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」を挙げている。「風の谷のナウシカ」は女性キャラクターが主人公でありテーマ性も似ている、また「もののけ姫」は主人公が自身の部族から反しているといった要素を挙げ、インスピレーションを受けたかもしれないと振り返っている。

AUTOMATONでは完全新規IPとして完成した製品版『Horizon Zero Dawn』の先行プレイレポートも公開予定。今回お伝えした本作のルーツといった開発の裏側の情報だけでなく、ゲーム自体の出来上がりについてもご紹介したい。