海賊は徒党を組んでこそ楽しい稼業『Sea of Thieves』一人称視点の協力プレイが没入感を高める
Rareは1月10日、Xbox One/Windows 10向けに2017年前半発売予定のアクション・アドベンチャーゲーム『Sea of Thieves』の協力プレイを紹介する動画を公開した。本作ではプレイヤーは海賊になり、広大なオープンワールドの海を冒険する。一人でプレイすることも可能ではあるが、ほかのプレイヤーとグループを組んで宝探しなどをおこなうことも本作の魅力のひとつだ(関連記事)。
宝探しでは、まず船で目的の島を探さなければならない。本作ではそれぞれのプレイヤーが役割分担をして航海するようデザインされているという。一人は船室に備え付けられているワールドマップを確認しながら、向かうべき方角を操舵手として船の舵を握る別のプレイヤーに伝える。ワールドマップには岩礁など細かい地形は記されていないため、船が衝突してしまわないようにほかのプレイヤーは周囲の監視役を務める。もちろん敵となるほかのグループの船に対する警戒も必要だ。このようにグループ全員の情報を集めながら船を進めるのだ。
宝箱が埋まっていると思われる島に到着したあとも、それぞれのプレイヤーがそれぞれの役割を果たすことで効率的に宝を探すことができる。島のマップはグループの中の一人だけが持っているが、ほかのプレイヤーに見せることもできる。島の特徴を報告し合い、地図と照らし合わせて宝箱の場所を探し当てるのだ。掘り起こした宝箱をお金に換えるには拠点の島まで持ち帰らなければならない。宝箱を抱えて移動するプレイヤーはほかのグループからは格好の標的になるため、ここでも仲間との連携した行動が重要になる。
本作は一人称視点を採用しているが、その決定にあたっても仲間と一緒にプレイするという要素が関わっていたと本作のリードデザイナーMike Chapman氏は語っている。一人称視点はキャラクターの視界がそのままゲーム画面になる一方、三人称視点ではプレイヤーの背後を含めより広く周囲を見渡すことができる。一人称視点の本作では、視界が狭い分プレイヤーはより周囲に目を配り、耳を澄ませてプレイするようになる。それでも見えない、あるいは感じ取れない部分はほかのプレイヤーと助け合って補完することをRareは期待しているのだ。
ゲームをプレイする上では三人称視点はある意味便利な場面が多いかと思うが、Rareは一人称視点が生む没入感を優先したという。その没入感は実際の人の視界に近いからというだけではなく、たとえば前述したほかのプレイヤーに地図を見せる場面からも感じ取ることができるという。地図を広げて見せると、ほかのプレイヤーはそれを見るために覗き込むように集まってくる。またコミュニケーションを取る際は目と目を合わせることだろう。それによってキャラクターがそのプレイヤー自身の姿であるという認識が高まり、結果この世界への没入感が高まるというわけだ。
その一方で、一人称視点ではせっかく自らのキャラクターを好みの姿にカスタマイズしたとしても、自分ではほとんど見ることができない。もちろん、ほかのプレイヤーからは見られているので、その意識がカスタマイズへのモチベーションになることはあるだろうが。Rareはそういった面への配慮として、あらゆるタイミングでプレイヤーにキャラクターを見せるようにしている。たとえばメニュー画面を開くと表示されていたり、酒場などで座る時には三人称視点に切り替わったりする。メインのゲームプレイは一人称視点であることに変わりはないものの、こういった自らのキャラクターをどのような場面で見ることができるかについては、ゲームのほかの要素と同じようにプレイヤーには意見を寄せてほしいとしている。