『リーグ・オブ・レジェンド』プロ公式試合のバン枠を10へと増加

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは、2017シーズンよりプロシーンの試合のバン枠を従来の6から10へと増加することを発表した。「バン」とは、チャンピオンを選択するドラフト過程において両チームが互いに「その試合でのみ使用不能なチャンピオン」を指定すること。『LoL』のようなキャラクター対戦ゲームにおいては、その時々のゲームの仕様から生まれる「強キャラ」を「禁止」できることは、ゲームの戦略に深みをもたらし続けている。

従来より『LoL』におけるバン枠は「チームにつき3枠」となっており、つまりひとつの試合では合計6体のチャンピオンが使用禁止に指定できた。これは一般プレイヤーが遊ぶライブサーバー環境から、プロ選手が競い合うトーナメント環境まで一貫したものだった。しかし続々と新規追加されるチャンピオンにより、2016年12月時点で実装チャンピオン総数は134体に到達。ここ数年は「6つのバン枠はチャンピオン総数に比べて少なすぎる」との声が散発的に上がっていた。130体超の使用可能キャラクターに対し、6枠のバンではメタゲームをコントロールすることができないという批判だ。こうした批判を受け入れたのか、昨年10月にはリードチャンピオンデザイナーのMeddler氏が「10バンシステム」を2017年以降に採用することを示唆しており、システムの詳細がリークされるなどといった動きも見られていた。

バン枠10のドラフトの流れは、バン枠6だった従来とはちがったものになる。まずブルーチームとレッドチームが交互に合計6枠のバンを行うのは従来と変わらない。その後にブルーチームが使用チャンピオン1体をピックし、次にレッドチームが2体、さらにブルーチームが2体と、両チーム3体までのピックを終えると、ここから「2回目のバンフェーズ」が始まることとなる。2回目のバンフェーズでは両チームが交互に合計4枠のバンを行う。これが終わると、レッドチームが1体、ブルーチームが2体、レッドチームが1体と残りのチャンピオンをピックする。これでドラフトは完了だ。

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他のMOBAに目を向けると、Valveが開発運営する『DotA2』において通常ランク戦モードやプロシーンの主流となっているゲームモード「Captains Mode」では、従来よりバン枠10のドラフト過程が用いられている。『DotA2』と今回発表された『LoL』の新ドラフトシステムは、厳密に比べてみると細部に異なる点が見られる。「新システムは、世界中のプロ・セミプロに協力を仰ぎながらさまざまなドラフトパターンで試行錯誤を繰り返して作り上げたものです。また、開発中はドラフト時間が長くならないようにも注意しました」とのことで、『LoL』のプレイに最適化したものになっているようだ。

ピックの最中に2回目のバンフェーズが挟まることで、前半のピックは「後半のバンを受けても機能する」柔軟性のあるチャンピオンが優先されるなど、ピックへの影響も多大なものになりそうだ。プロシーンの外に目を向けると、新規実装やリメイクによってこれまでなかった性能のチャンピオンが加わった際、ランク戦ではそのようなチャンピオンが味方にいても敵にいても歓迎できないと考える一般プレイヤーは多い。そういったチャンピオンに「バン枠が食われる」とネガティブにとらえていた向きも多かったことから、バン枠が増えることを歓迎できる面もあるかもしれない。

発表によれば、このドラフト過程の変更はまずプロシーンの公式試合のみに適用される。ライブサーバー全体への適用はまだ先になるとのこと。まずはプロチームがどのようなドラフト戦術を取るのかをじっくりと眺めてから、自分たちのプレイに活かすことができるだろう。

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