【UPDATE】宇宙戦艦MOBA『Fractured Space』の大型無料アップデートが実施、クルーの強化など多くの新要素を追加
【UPDATE 2016/12/23 12:40】 Edge Case Gamesは、12月20日に「Phase 2.01」アップデートを実施した。コミュニティの意見を反映したホットフィクスにあたる。ゲームバランスの調整は1点のみで、ゲームモード:コンクエストのガンマ1開始が、ゲーム開始4分から5分へ延長した。他に、プレイ報酬の向上、UIの改善などがある。また、デイリーミッション報酬のシルバー、ゴールドポッドから、低レア品の一部を削除した。
【原文 2016/12/19 15:02】 Edge Case Gamesは、12月14日に宇宙戦艦MOBA『Fractured Space』の大型アップデートを実施した。第二弾となる大型アップデート「Phase 2」では、新型戦艦を追加し、クルー強化要素「インプラント」が導入されるほか、ゲームテンポの高速化や新規プレイヤー向けのカリキュラムなど、多数の更新がある。本稿は大型アップデート第一弾「Phase 1.5」の内容も含め、弊誌レビュー時以降の改善点を紹介する。
ゲームテンポの高速化
ファーストキルで得るリソースが減少し、連続デス時に与えてしまうリソースも減少した。そのかわり、各セクターのフロントステーションがリソースを毎秒獲得できる仕様になった。初戦のキルデス差が雪だるま式に膨れあがるのを防ぎ、キャプチャーポイントを競う本来のゲーム設計に近づける調整だ。毎秒獲得できるリソースの増加でレベルアップが早くなったのにあわせ、前進以外の移動と旋回速度が10%上昇、リスポン時間が減少し、ガンマ1開始がゲーム開始7分から4分に短縮された。これら調整の結果、当初は30分ほどだったゲームモード:コンクエストのマッチが20分で決着がつくようになり、プレイ体験の密度を高めている。
プレイ報酬の追加と自機カスタマイズ
デイリーミッションの報酬で得るアイテムの種類が追加された。これまで無料入手できなかった艦船スキンも、激レアだがドロップする。今回目玉の追加アイテム「インプラント」は、戦艦に搭乗する5人のチーフクルーに着脱可能なチップをつけて性能を強化するものだ。カスタマイズで長所を伸ばし、短所を補い、新たな戦略を模索できる。また、クルーごとに装備できる種類に違いをつけてクルーの差別化にも成功している。このインプラントによるPay to Win要素を緩和すべく、クルー入りポッドやインプラントのクレジット購入が可能となった。
新人育成カリキュラム
チュートリアルを一新し、最初に遊べるゲームモードを「フロントライン」にした。フロントラインは巨大なセクターがひとつだけの、戦闘に特化した短いゲームだ。コンクエストのMOBA要素が敷居となる初心者に、宇宙戦艦の操縦から楽しんでもらう配慮である。また、ランクレベルに応じてゲームモードや武器換装、クルーやインプラントなどを段階的にアンロックし、戦艦を操縦するプレイフィールへの注目をうながしている。PvEのCooPゲームでもデイリーミッションを達成できるようになり、仲間内のみで楽しむプレイヤーにPvP参戦のきっかけを設けた。
細かい調整としては、戦艦選択画面のUI変更がある。マッチング完了した後でも戦艦やスキンの購入が可能となった。また、戦艦選択後にチーム編成を見ながら、プリセットしたクルーとインプラントのセットを変更できる。これら改善点は、プレイヤーからの要望がもっとも多い「戦艦選択のドラフト制」導入にむけたものだ。なお、ドラフト制とランクマッチの導入は2017年早期を予定している。さらに詳しい情報を知りたい方は公式サイトのアップデートノートを読まれたし。
『Fractured Space』は発売以来、新機軸のMOBAとしてナード趣味のゲーマーから評価を集めている。ヴィヴィッドなヴィジュアルやユニークなプレイフィールに惹かれたゲーマーは、今回のアップデートを機会に手にしてほしい。今から始めれば、新しい戦艦がほしくなる頃にSteamホリデーセールで「Armada Pack」(戦艦アンロック+7日間クレジットブースト)を割引購入できるだろう。