Thunder Lotus Gamesは12月14日、現在開発中のアクションホラーゲーム『Sundered』の新たなゲームプレイトレーラーを公開した。
本作は、絶えず変化し続ける洞窟に迷い込んだ女性「Eshe」を主人公とするメトロイドヴァニアタイプのゲームで、プロシージャル技術で自動生成されるダンジョンを特徴としている(関連記事)。
今年9月に本作が発表された際、メトロイドヴァニアと自動生成ダンジョンの相性についてゲーマーから懐疑的な声が寄せられていたが、同スタジオのCEO/クリエイティブ・ディレクターWilliam Dubé氏はPlayStation.Blogへの投稿の中で心配にはおよばないとし、本作のゲームプレイの内容について説明している。
本作では、プレイヤーが死ぬたびにダンジョンの各部屋はランダムにシャッフルされる。しかし、キーとなる部屋の場所など全体としての構成はあらかじめ決められたものに固定されており、Dubé氏は『Diablo 2』と同じような仕組みだとしている。また、敵モンスターについてもランダム要素を用いている。モンスターの出現タイミングは時間やストレスレベル、プレイヤーの現在地など複数の要素によって決められるため、プレイヤーが事前に予測することは難しい。この二つのランダム要素の相乗効果によって、常に新鮮なゲームプレイになるよう工夫している。
プレイヤーは死ぬと「Hub」と呼ばれるこのダンジョンの中心地に転送される。ここには「スキルツリー」があり、キャラクターのアップグレードやPerkの装備、アビリティによるアンロックをおこなうことができる。プレイヤーはダンジョンを探索したり敵と戦う中で入手できるアイテム「Shard」を消費して、体力や攻撃力、クリティカル確率などEsheの能力をアップグレードすることができる。Perkについてはダンジョンの中で見つけることができるが、その装備はスキルツリーでおこなう必要がある。どのような種類のPerkが存在するのかは明かされていないが、その多くはパワフルな能力を与える一方、別の能力を下げてしまうトレードオフの要素を持ち合わせているという。
アビリティについてもダンジョンの中で見つけることができ、それは「Shrine(祠・祭壇)」に存在している。今月初めに開催されたPlayStation Experience 2016に出展されたバージョンでは「パワーダッシュ」という移動能力を強化するアビリティが実装されていたそうだ。アビリティを獲得するとスキルツリーに表示され、同じ系統にあるアップグレードをアンロックすることができる。
また、ボスを倒すとプレイヤーは「Elder Shard」という特別なアイテムを入手できるが、それを「Skill Shrine」という場所に持っていくと、特定のアビリティを邪悪化(corrupted)させることができるという。邪悪化したアビリティはEsheに非常に強力なパワーをもたらすが、その代償として彼女の人間性に負の影響を与えてしまう。
本作には、この邪悪化したアビリティの存在から「Resist or Embrace(抗うか、さもなくば受け入れよ)」というキャッチフレーズが付けられている。人間性を失ってでも力を得るかどうかはそれほど大きな選択になるようで、本作のストーリーとエンディングにも変化をもたらすという。
『Sundered』はPC(Windows/Mac/Linux)とPlayStation 4向けに開発中で、2017年発売予定。日本での発売も検討中とのことだ。