『The Last of Us Part II』Neil Druckmann氏が語る「憎しみ」の物語。続編はジョエルではなくエリーが主役
「PlayStation Experience 2016」のカンファレンスで発表されたNaughty Dogの新作『The Last of Us Part II』。日本時間12月4日午前7時から開催されたパネルディスカッションでは、Naughty Dogのクリエイティブ・ディレクターであるNeil Druckmann氏、エリーを演じるAshley Johnson氏、ジョエルを演じるTroy Baker氏の3名が『The Last of Us Part II』について語った。
まだ物語の詳細は明かされていないが、Neil Druckmann氏によると、前作がエリーとジョエルの親子的な「愛(Love)」を描いていたのに対し、続編では「憎しみ(Hate)」がテーマになるという。トレイラー内で「あいつらを皆殺しにしてやる」というエリーの台詞が聞こえるのは、本作のテーマを象徴しているのだろう。「Love」と「Hate」の物語は相互に補完し合い、両作をプレイすることで『The Last of Us』というひとつの、より大きな物語になるという。
またNeil Druckmann氏によると前作がジョエルを中心とした物語であったのに対し、続編では19歳となったエリーが中心になる。もちろんキャラクターの操作感も大きく異なるとのこと。コンポーザーについては、前作から引き続きGustavo Santaolalla氏が担当する。パネルディスカッション中にはサウンドトラックの一部が公開された。サウンドデザインは前作の魅力の大きな一部であったため、嬉しい報せだろう。
前作『The Last of Us』は含みを持たせたエンディングであったこともあり、エリーとジョエルをメインキャラクターとして続投させることには懐疑的な意見もある。続編を作ることで『The Last of Us』の物語が損なわれてしまうのではと。こうした意見についてはNeil Druckmann氏も十分に認識しており、「彼らのいない『The Last of Us』は想像できない」とした上で、「1作目のファンには信じてほしいし、必ず期待に応えると、そう伝えたい」と語っている。もちろんメインキャラクターを変更するアイデアもあったとのことだが、やはりエリーとジョエルでなければ『The Last of Us』である意味がない。Naughty Dogが見つけ出した「語るだけの価値がある物語」とは。期待に胸を膨らませながら続報を待ちたい。