『Dark Souls』風アクションRPG『Blade & Bones』がリリース。時間を操り、7つの剣を揃えよ

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『Dark Souls』シリーズの影響が色濃く見られる3DアクションRPG『Blade & Bones』のPC版(Steam)が発売された。開発を担当したのはブラジルのインディーデベロッパーであるCoffee Addict Studio。定価は1480円、12月8日までは5%引きとなっている。

『Blade & Bones』は遠い昔に忘れさられた神々と古の民の物語である。創造主である「Niro」はかつてこの世界と「Orins」という種族の人々を生み出した。その後「Orins」は「Niro」に歯向かい、激昂した「Niro」により本来の力と声を奪われてしまう。プレイヤーは力を失った「Orins」の生き残りとして、再度「Niro」に反旗を翻すべく、伝説の7つの剣を集める旅に出る。

本作の戦闘システムはタイミングと忍耐が何より大事となっている。弱攻撃、強攻撃、パリィの使い分け、ローリングとバックステップによる回避、そして体力とスタミナの管理に気を配りながら、隙を見て敵に切り込んでいく。攻撃ボタンを押してから武器を振るまでに時間差があり、またローリング中の無敵時間がないことから、『Dark Souls』と同じ感覚でプレイすると苦戦するだろう。

プレイヤーのメイン武器は刀であり、新しい武器は倒した敵がドロップする。武器の性能としては攻撃力、攻撃速度、耐久度という3つの項目がある。それぞれの値はランダムで決まる。武器は雑魚敵を数体倒すだけで壊れてしまうほど耐久度が低いため、ステータスの強い武器はここぞという局面まで残しておくべきだろう。

レア度の高い武器はボス戦まで温存しておきたいところ
レア度の高い武器はボス戦まで温存しておきたいところ

武器となる刀以外には、古代の遺物(レリック)とプレイヤーの身体を変質させる「Kuros」の力がプレイヤーの旅路をサポートしてくれる。レリックは特殊効果を備えたアイテムであり、攻撃手段として利用できるものから、目的地を示すコンパスの役目を果たすサポート用途のものまで存在する。「Kuros」はプレイヤーの身体能力を向上するもので、体力、スタミナ、ジャンプ力、攻撃力、移動速度といったステータスを上昇させる。

これらの力を借りながら、広大なマップ上に離散した7つの剣を揃えることがプレイヤーの目的となる。各ステージの地形は雪山、砂漠、溶岩などバリエーションに富んでおり、攻略順はある程度プレイヤーが自由に選べる。また道中の岩や壁には歴史を記した文章が刻まれており、物語を紐どく手掛かりとなる。どうしても進めない場所にたどり着いたならば、各所に建てられた巨大な時計を操作して時間帯を調節してみよう。昼夜どちらかの時間帯でしか発生しないイベントが存在するからだ。隠された道の先で手に入るアイテムを集めることで、その後の冒険を有利に進められるだろう。

時間を巻き戻す、または早送りできる
時間を巻き戻す、または早送りできる

イベントの中にはNPCが関わってくるものもあり、タイムトラベルしてきたアメリカの作家アンブローズ・ビアスや宮本武蔵と交流を図れる。とはいってもプレイヤーキャラクターは声を発することができないため、サインを使ってコミュニケーションを取ることになる。サインは「攻撃的」「友好的」「決闘の申し出」「疑問」の4種類があり、どれを選択するかでNPCの反応が変わる。

実在した作家のビアスさんが登場
実在した作家のビアスさんが登場

旅の途中でプレイヤーが死亡すると、最後に触れたポータルで復活する。ポータルは回復および他のポータルへのファストトラベル地点としても利用できる。注意したいのは、死亡できる回数には限りがあるということだ。プレイヤーには純度(Purity)という数値が備わっており、ゲームスタート時に保有している7つの「Purity」をすべて失うとセーブデータが消去され、一番最初からやり直しになる。とはいえ初回クリアまでに要する時間は約5時間ほどで、何十時間ものプレイが無駄になるといった心配はない。

周回ごとのプレイ時間は短いが、本作には「ニューゲーム+」が用意されている。また隠し要素も多いことから、リプレイ性は十分にある。だが欠点も多いタイトルであることは指摘しておきたい。特にグラフィック、アニメーション、当たり判定は大味である。これからプレイする方には、これらの点を理解した上で冒険に踏み出してほしい。

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