長きにわたる沈黙から、ついに大型アップデートが実施された『No Man’s Sky(ノーマンズスカイ)』。バージョン1.1となる「Foundation Update」の目玉要素は建築システムだ。惑星に存在する基地を見つけ、自分好みに建築あるいは拡張していくことで自分だけのマイハウスを作ることができるようになった。
この基地は、立体や円形の「部屋」を重ねていくことでビルのような高い建物を作ることも可能。残念ながら建築できる建物の高さは制限されているので、ルール通りに従うとビル程度のものを作成することができるに留まり、タワーレベルのものを作ることは難しい。しかし、ゲームのディレクトリ内にある“ある項目”をいじれば、この制限を超越できることをredditユーザーらが発見した。
具体的な手順としては、まず『No Man’s Sky』のローカルフォルダにアクセスし、BinariesフォルダからSETTINGフォルダへとたどっていく。このフォルダにある「TKGRAPHICSSETTINGS.MXML」という名のファイルをメモ帳あるいはテキスト編集アプリケーションにて開く。そうすると最後の行から3番目の項目にという記述があるので、falseの部分をtrueに、の2000の部分を5000程度にすればいい。これで高さの制限が解除される。この説明でわからなければ、redditユーザーがアップロードした画像を参照してほしい。これらのデータ設定の変更は自己責任なのでご了承いただきたい。
AUTOMATON編集部はこの設定を変更し、高さの制限を解除すると空に届くようなタワーを建てられるか検証した。
すると、実際に天にも届くかのような塔を建てることができた。ポイントは、部屋を重ねつつも、通路を枝のように生やし足場にすることだ。途中で落ちることが怖くなったのでセーブポイントを設置したが、ロードすると一定高度以上のオブジェクトが消失してしまう仕様であることがわかった。つまりは一発勝負になる。どのモードでも実現可能であるが、パーツコストなどを気にせずに遊べる「クリエイトモード」で試すのがおすすめだろう。
空はサンドボックスゲームのロマンだ。空に届いたからといって何か得られるわけではないが、空に行ったという達成感が重要であり、この瞬間はゲーム内の空は自分だけの“My sky”なのである。redditではさらに部屋を積み上げているユーザーも存在しており、研究が進めば空に城を作るようなユーザーも出てくるかもしれない。なお、無限ジェットパックModを導入しひたすら空に向かって飛び続けたユーザーの報告によると、理論上建物を伸ばし続ければ宇宙にまで到達するのだという。
非常にロマンのあふれる話ではあるが、ジェットパックModを導入しない限り、『No Man’s Sky』には左Shiftキーを押せば空中に浮くことができるといった仕様は存在しない。今回の積み上げチャレンジに挑戦するユーザーは、張り詰める緊張感のなかで股間をうずかせつつ、宇宙まで届くかもしれないタワーの建築に勤しんでほしい。