『Overwatch』PTRに登場した新生シンメトラで「天の川」をつくるプレイヤーが続出。空飛ぶリーパーも
『Overwatch』のパブリックテスト環境(以下、PTR = Public Test Realm)では、11月23日にシンメトラの仕様変更を中心とする最新アップデートが適用されたばかり。アーケードモードの「No Limit」ルールでは、敵味方全員シンメトラのバリア&タレット合戦が繰り広げられている。セントリータレットが最大で72個設置されるというお祭り騒ぎである。だが今回のシンメトラ改変計画の目玉はタレットではなく新アビリティ「Photon Barrier」の追加だ。PTR上ではこの新技を一風変わった用途で利用するプレイヤーが現れ始めた。
「Photon Barrier」の性能は、ラインハルトやウィンストンのバリアに近いが、シンメトラのバリアは楕円形であり、彼女の移動速度と同じスピードで前進していく移動型のバリアとなっている。バリアは敵チームの攻撃により破壊されるか、バリアの中央にあるメカ部分が障害物に接触するまで前進し続ける。つまり上空に発射すると進行を妨げるオブジェクトがないため、消えることなく上昇し続けることになる。この仕様を利用して天の川のような夜空を作り上げたのがPCBangBrosによる下記の動画だ。
これぞテスト環境であるPTRならではのプレイ動画といえるだろう。なお動画で見られるバリアの発射間隔から、カスタムモードでアビリティのクールダウン時間を短縮してから撮影したものと思われる。デフォルトのクールダウンは10秒となっているからだ。なかなか見ごたえのある遊び方ではあるが、上空への発射を続けるとサーバのクラッシュに繋がるという問題もあり、本稿執筆時点ではバリアが一定の高さに達すると消滅するように修正されている。
そのほかにも、シンメトラのバリアを使ってリーパーを上空に飛ばすという、下記のユニークな動画が投稿されている。残念ながらこちらも本稿執筆時点では修正済みであり再現できない。思えばPTRではソンブラが登場した際も、トランスロケータを利用してマップの外に飛び出る方法が発見されたりと、グリッチを使って遊ぶことも立派なPTRの楽しみ方のひとつとなっている。
PTR上で新生シンメトラに触れてみた真面目な感想を述べると、「Photon Barrier」の追加によりシンメトラのプレイスタイルは確実に幅が広がると確信できた。攻撃側としては前線を押すことに役立ち、防衛側としてもチョークポイントで敵を食い止める上で活躍する。範囲内の味方ヒーロー全員にシールドを75付与する新アルティメット「Photon Generator」と、ストック数が増えてクールダウンが短縮されたセントリータレットをフル活用することで、チョークポイントであればタンク並みに働くことも可能だ。シンメトラのバリアはD.Vaのアルティメットから身を守ることにも使え、マクリーのフラッシュバンやロードホッグのフックも防げる。上級のシンメトラ使いと1v1で遭遇した際はかなりの脅威となるだろう。正式公開後のランクマッチでどのような活躍を見せるのか、今から楽しみだ。