「東方Project」二次創作ホラーADV『3rd eye』Steam版配信開始。古明地こいしが精神世界を旅し、生き方を選択
ソニー・ミュージックエンタテインメントのゲームパブリッシングレーベルUNTIESは10月1日、ホラー2DADV『3rd eye』をSteamにて配信開始した。『3rd eye』は、同人サークル「3rd eye制作委員会」による東方二次創作作品。価格は税込1650円。2019年5月5日に開催された博麗神社例大祭にて頒布されたタイトルで、Steam版リリースにあわせてバグ修正や動作の軽量化が施されている。なお、配信日未定ながらPlayStation 4/Nintendo Switch版の配信も予定されているようだ。
『3rd eye』は、東方Projectに登場するキャラクター「古明地こいし」が主人公の2D探索ホラーゲーム。原作における「古明地こいし」は第三の目を閉じており、「無意識を操る程度の能力」を持っているが、今作では「人の考えを知ることができる」少女として描かれており、第三の目を恐れて部屋に閉じこもっていた彼女が知らない部屋で目を覚まし、旅の果てに生き方を選択するという。
『3rd eye』では、閉じていない第三の目を使って周囲を照らしたりなど、サードアイを活用して現実とは違う精神世界「サイココロジー」を探索し、現実では目にすることのない人や物の別側面に触れて、大切なことを見つけていくのだという。サードアイによって、精神世界に隠されたものを見たり、手に入れたりできるが、何度も使っているとサードアイが充血してしまう。そのため、目薬を刺しながら物語を進めていくことになる。
本作には、古明地こいしの姉にして、人を避けて過ごしているさとり妖怪「古明地さとり」や、一人でなんでもできるつもりの「フランドール・スカーレット」「チルノ」、作中冒頭に登場する「秦こころ」など、多数の東方Projectのキャラクターが登場。彼女たちと世界が独特のクレイアニメのようなタッチで描かれており、可愛らしくもどこか不気味さで寂しげな世界が表現されている。
本作を手掛けている「3rd eye 制作委員会」は、『3rd eye』のために4サークルが集い結成されたサークル。本作のアートを手掛けるイラストレーターのことイナリ氏、脚本・シナリオなどテキストを担当したいってつ氏、音楽を担当したニシム監督、プログラム担当のさい氏、アニメーションとサイトを担当しているうさまたのぞみ氏、公式サイトによれば上記の5名によって開発されている。それぞれのサークルでの活動も行われているほか、2018年に作成された『3rd eye』のイメージボードを収録した書籍「アートオブ3rdeye」も販売中だ。