パブリッシャーの株式会社BSテレビ東京と開発元のトロヤマイバッテリーズフライド氏は5月17日、アンテナ栽培農業シミュレーションゲーム『デンパトウ』をSteam向けに発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内インターフェイスは日本語表示に対応している。
『デンパトウ』は、アンテナを栽培する農業シミュレーションゲームだ。本作においてプレイヤーは記憶喪失になってしまったアンテナ農場のお手伝い係としてプレイ。“おしゃべり”なテレビと一緒にアンテナを栽培し、デンパを収集していくこととなる。成長したアンテナを出荷し、ご褒美である“懐かしのテレビ番組”を視聴することで、プレイヤーの記憶が少しずつ蘇るようだ。
『デンパトウ』に登場するアンテナを育てるには、デンパの収集がカギとなるようだ。デンパは空気中に存在するため、「パラボラ」という道具を片手に、ダウジングのようにデンパの塊を見つけて収集する必要がある。デンパはアンテナの栽培のほかにも、デンパを集めやすくするアップグレードなどにも必要となるとのこと。デンパを効率よく集めることで、プレイを有利に進めることができる。
本作に登場するアンテナには、複数の種類が存在する。プレイヤーは各アンテナの配置や特性を理解することで、アンテナの成長速度やデンパの集めやすさを調節することが可能。効率よく栽培することも可能だが、効率化よりも見た目重視で、マッタリとしたアンテナ農業経営を楽しむことも可能となっている。プレイヤーの好みで、好きなようにアンテナ農業を進めていくことができるのだ。
『デンパトウ』にはマルチエンディングが採用されており、プレイヤーはノーマル、バッド、そしてトゥルーエンドの三種類のエンディングに行きつくこととなるようだ。プレイヤーが効率よくアンテナを育てることができれば、トゥルーエンドに到達できる仕様となっているようだ。なお開発元であるトロヤマイバッテリーズフライド氏によると、プレイ時間は4時間を想定しているとのこと。
ちなみに本作は、BSテレビ東京のドキュメンタリー番組「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」内にて、トロヤマイバッテリーズフライド氏が制作していた。同番組ではたびたび制作過程も取り上げられており、BSテレビ東京の同番組公式ページでは昨年12月、同番組のオリジナルゲームとして発売されることが告知されていた。今回そんな本作がSteamで5月17日に発売されたかたちだ。
『デンパトウ』はPC(Steam)向けに配信中。定価は980円。ドット絵で描かれる哀愁漂うレトロな世界観が印象的な本作をプレイしてみたいひとは、ぜひ本作を手に取ってみてはいかがだろうか。