『タイムロッカー』開発者が新作開発中。おそいかかる恐竜をさばきつつ、先へ進んでいくアクション作品

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第653回は“『タイムロッカー(TIME LOCKER - Shooter)』の開発者による新作”を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第653回は“『タイムロッカー(TIME LOCKER – Shooter)』の開発者による新作”を紹介する。

『タイムロッカー』を手がけた個人開発者のOtsuka氏による新作は、プレイヤーがどこに居ても追跡してくる敵を相手に、逃げながら攻略していく2Dアクションゲームだ。主人公は、どこか愛らしいローポリゴンで描かれたクマ。クマは、どういうわけか恐竜たちによって追いかけられているので、ジャンプ、ローリング、手にした銃とジェットパックを駆使して、捕食されないよう対応する。状況に応じて逃げるか、倒すかを選びながら、先へ進んでいくことになる。

現在公開されている敵恐竜は、地上を走り、ジャンプしながら牙をむいてくるラプトルと、空を飛び空中からクマへ突進してくる翼竜の2種類。ラプトルのAIには、プレイヤーがどこにいても必ず追いつき、多様な攻撃を仕掛けるAIが搭載されている。Otsuka氏は、逃げるのが得なゲームにはしたくないとコメント。筆者の推測に過ぎないが、敵の追跡AIにはこだわり、必ず追いついてくる特性によって、ゲームプレイに深みがもたらされているのだろう。

同氏の過去のツイートでは「目新しさはないが、気持ちよく敵をさばきながら脳死トランス状態でずっとコントローラー握ってたくなるようなアクションゲーム」が目標として掲げられている。また、『Dead Space』『ディノクライシス2』『INSIDE』『スーパードンキーコング2』『My Friend Pedro』などのゲーム、「エイリアン2」「第9地区」「スターシップ・トゥルーパーズ」といった映画が参考作品として挙げられている。映画は、いずれも地球外生命体の登場するSF作品であり、本作の世界観に対するヒントになりそうだ。

Otsuka氏の前作『タイムロッカー』は、自分が止まっていると時間も止まる、時間操作系のシステムを搭載したアーケードライクなSTG。iOS/Android向けにリリースされており、全世界で100万ダウンロード以上を誇る作品だ。

開発中の新作では、前作同様ゲームエンジンにUnityを採用。同氏のTwitter上には、2018年から開発の進捗が公開されており、対応プラットフォームはコンシューマー/PC/スマートフォン。全部で10チャプターになることが予定されている。2020年内には少しだけ遊べる体験版を作り、以降にパブリッシャーを探すという。開発状況が気になる方は、同氏のTwitterをチェックしておくといいだろう。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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