一撃必殺のブーメランを武器に、食品たちが戦う対戦アクション『Boomerang Fu』開発中

個人開発者Paul Kopelko氏 による新作インディー2D対戦アクション『Boomerang Fu』が現在開発中だ。『Boomerang Fu』は、コミカルな食材たちが一撃必殺のブーメランで戦うパーティーゲームとなっている。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第586回目は『Boomerang Fu』を紹介する。

個人開発者Paul Kopelko氏 による新作インディー2D対戦アクション『Boomerang Fu』が現在開発中だ。コミカルな食材たちが一撃必殺のブーメランで戦うパーティーゲームとなっている。操作は近接攻撃、ブーメラン投げ、ショートダッシュの3種類とシンプル。物理演算にしたがって飛び回るブーメランの挙動をうまくコントロールし、アイテムや地形を賢く使って相手を「みじん切り」にしてやろう。

『Boomerang Fu』は、食材をモチーフにしたコミカルなキャラクターを操作し、見下ろし型2Dマップで対戦するアクションゲームだ。見下ろし型対戦アクションというと最近では『Battlerite』シリーズのような、MOBAやバトルロワイヤルのハードコアなゲーム性を取り入れたものが現れ始めているが、その流れに逆らうかのように、本作はパーティーゲームとしての面白さを追求して開発されているという。

前述したとおり、本作の操作は至ってシンプルだ。レンジの短い近接攻撃と、短い距離を瞬時に移動できるダッシュ、そしてブーメラン投げ、この3つだけである。移動操作もスティックで、カメラ操作をする必要もないため、簡単に操作を覚えることができるだろう。しかし、ブーメランは当てれば一撃必殺。近接攻撃もだいたい2発当たれば死んでしまう。さらに、ブーメランは一回投げると帰ってきたところをキャッチするか、落ちた地点に回収しにいかないと再度投げることができないので、攻撃一発一発の比重が高くなっている。そのため、狙いすました一撃をいかに当てるか、そしてそれをどう避けるか、というゲーム性が生まれている。

とはいえ、本作はラウンド制で、1ラウンドも長くて30秒程度で終わるため、ゲーム展開は非常にスピーディーだ。緊張感をもってプレイするより、死んでもまたすぐ次が始まるのだから、ためらわずブーメランを投げてしまえる。また、戦場たるカンフーアリーナはマッチごとにランダムに選ばれ、姿を隠せる茂みや、押しつぶされれば容赦なく死んでしまう移動壁、キャラクターやブーメランを瞬間移動させるテレポーターなど、バラエティに富んだ多種多様なギミックが用意されている。さらに、マップにはさまざまなアイテムが出現し、獲得するとブーメランが強化されたり、シールドが付けられたりするなどの効果がある。しかもこのアイテムは獲得するごとにストックし 、ラウンドをまたいで効果が続くため、マッチの終盤では、一投で火を噴く氷のブーメランが大量に投げられるようなド派手な展開になっていく。

本作は、現在のところ最大4人でのローカル複数プレイが用意される予定で、オンラインでの対戦が実装されるかは未定だ。顔のわからない相手と戦う真面目なゲームを目指すのではなく、顔を合わせて笑いながらプレイするのが楽しいゲームにしようという思いがあるのかもしれない。ゲームモードは言わずもがなの「Deathmatch」、フレンドと協力して戦う「Team Up」、強力で黄金なブーメランを持った一人に対して他の全員が立ち向かう非対称対戦の「Golden Boomerang」の3つが今のところ公開されている。

本作の開発は、オーストラリア在住のPaul Kopetko氏個人によっておこなわれている模様。Kopetko氏は、これまではサウンドコンポーザーとして『Rodeo Stampede』などのスマートフォン向けゲームや広告フィルムの制作に携わってきた人物であり、ディレクターとしてゲームを開発するのは本作が初めてとなる。PAX Australiaなどのさまざまなインディーゲームのイベントに精力的に出展しており、高いモチベーションのもと開発がおこなわれているようだ。 公開日は「Soonish」となっており、値段についてもまだ明言はされていない。対応ハードは現在のところSteam(Windows, Mac)のみとなっているが、ほかのハードへ移植する意欲はあるとのことだ 。

Takumi Kuriki
Takumi Kuriki

気になった国内外のゲームをつまみ食いしながら過ごしています。LoLとハクスラは一生の友達。

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