ハンマー少女の冒険をピクセルアートで描く『ピコピコガール』開発中。キュートな見た目とハードな戦闘を併せ持つメトロイドヴァニア

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第508回目は『ピコピコガール』を紹介する。『ピコピコガール』はピクセルアートで描かれる2Dアクションゲームだ。主人公は赤髪の少女Piko。小さい身体ながら鍛冶屋を生業としている。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第508回目は『ピコピコガール』を紹介する。

『ピコピコガール』はピクセルアートで描かれる2Dアクションゲームだ。主人公は赤髪の少女Piko。小さい身体ながら鍛冶屋を生業としている。Pikoは平和な世界で暮らしていたものの、突如世界を揺るがす地震が発生し、平穏な暮らしに陰りが見え始める。Pikoは自慢のハンマーを片手に世界の秘密を探る旅に出る。

『ピコピコガール』は縦横無尽のマップを探索するという、いわゆるメトロイドヴァニア型の形式を採用している。道中のギミックを解き、敵を倒しながら広大な世界を探索する。Pikoの武器となるのは巨大なハンマーだ。このハンマーを武器に攻撃から謎解きまで幅広くこなす。

このハンマーが本作の大きな特徴となる。基本となる地上での横攻撃アクションのほかに、ヒップドロップのようにハンマーに体重を乗せることで下方向に圧力をかけたり、ハンマーから謎のビームを発することができる。このヒップドロップを敵に当たればピヨり状態になり、敵の受けるダメージが大幅に上昇。ただ攻撃ボタンを連打するよりも、時に宙から敵を強襲し殴りつけることが効果的なのだ。こうしたシステムの導入により、ただ平面で殴るだけでない、メリハリのついた戦いが生まれている。操作がやや独特な点も含めてアクション要素の難易度はやや高いが、そうした部分もまた本作の魅力になっている印象だ。

またビジュアルも本作の魅力のひとつだ。緻密に描かれたドット絵は“ピクセルパーフェクト”であるという。キャラクターの動きは作品とキュートさを引き立てているほか、背景のビジュアルが動く点も雰囲気を形作る。探索の最中に漫画調のキャラクターらが問答するノベル形式も盛り込まれており、ピクセルアートとキャラクターイラスト両方の面で日本のプレイヤーとしては親しみやすいビジュアルになっているだろう。

『ピコピコガール』は現在Indiegogoにてクラウドファンディングを実施中。5000ドルを目標に出資を募っている。1万5000ドル集まればXbox One、Wii Uおよびニンテンドースイッチ(任天堂から承認を得られれば)向けにも発売されるという。また1万8000ドルにまで到達すれば、テキストのフルボイス化がなされるようだ。本作はitch.ioにてデモ版が配信されているので、まずはそちらを遊んでみてはいかがだろうか。キーボード操作となるとぐっと操作の難しさが上がるので、コントローラーでのプレイをオススメしたい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5194