「ファンタジーRPG」と「クラフトゲーム」の両立を目指す、群馬生まれのRPG『サーラスクラフト』開発中。日本語にも対応

『サーラスクラフト』は、『マインクラフト』のようなクラフトゲームと『EverQuest』のようなファンタジーRPGという、ふたつのジャンルをつなぎあわせるべく開発されているタイトルだ。開発を手がけるのは、日本の群馬に住まう個人開発者Kyle Postlewait氏だ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第481回目は『サーラスクラフト』を紹介する。

『サーラスクラフト』は、『マインクラフト』のようなクラフトゲームと『EverQuest』のようなファンタジーRPGという、ふたつのジャンルをつなぎあわせるべく開発されているタイトルだ。『サーラスクラフト』の特徴は広大な世界。フィールドでは、48キロメートルにわたる景色を見渡すことができるという。世界はただ広いというわけではなく、中心地であるスタート地点から遠くに行くほど危険度が上がる。ただし、その分クエストなどの見返りも多くなっていく。活動範囲によって、自分で難易度をコントロールすることもできるわけだ。

ある程度の活動範囲が定まれば、次は拠点を作っていこう。建築には特別なインターフェイスが用意されており、簡単な操作でオブジェクトを置けるほか、物理的な制約なしで設置できるようだ。時間経過で壊れるといった仕様もなく、徹底的にストレスフリーに建築できるように考慮されているようだ。ちなみに、フィールドで「サーラス」を設置すれば、自由にワープできるようになるとのこと。

しかしあくまでゲームの要になる要素はRPGだ。プレイヤーの容姿をカスタムし、広い世界を冒険し、冒険者を成長させ、スキルツリーを取得する。また素材を入手し、レシピをカスタムし、クラフトすることでキャラクターを強化していこう。世界に散らばる「エンカウンター」を発見することにより、資源やクエストの可能性は広まっていくようだ。将来的には協力プレイ中心のマルチプレイが実装する予定もあるという。

AAAタイトル水準のグラフィックではないものの、今後の開発によって要素が増えていくという

開発を手がけるのは個人開発者Kyle Postlewait氏だ。アメリカ・シアトル出身で、現在日本の群馬に住んでいるというKyle氏は、日本で5年以上本作の開発および研究を進めているという。現在企業に勤めつつ、自由な時間でゲーム開発を進めているとのこと。本作の開発は佳境にあるようで、Kyle氏はKickstarterで資金を募っている最中。このクラウドファンディングキャンペーンが成功すれば、氏は本作のゲーム開発に専念することができ、マルチプレイが実装できるほか、開発スピードも向上するとされている。

日本語のKickstarterキャンペーンページでは、クラウドファンディングの資金や運用方法などを徹底的に開示されていたり、開発のポリシーを公開されており、氏の誠実な人柄を感じ取ることができるだろう。早期アクセス版の配信は2017年Q4(2018年初頭)を予定しており、早期アクセス期間は最大半年になるという。群馬生まれの、どこか懐かしいオープンワールドRPGを支援してみたい方は、Kickstarterページをチェックしてみてほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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