城壁を築いて国を守れ。王国運営シミュレーション『Kingdoms and Castles』開発中、「シムシティ」「Banished」の影響も

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第338回目は『Kingdoms and Castles』を紹介する。同作は『シムシティ』『Banished』『Stronghold』といったタイトルから影響を受け開発が進められているタイトルだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第338回目は『Kingdoms and Castles』を紹介する。同作は『シムシティ』『Banished』『Stronghold』といったタイトルから影響を受け開発が進められているタイトルだ。プレイヤーは運営する王国を小さな村から大規模な都市に、さらには城壁に囲まれた巨大国家へと拡大しなければならない。

『Kingdoms and Castles』のゲームデザインの根幹は、『シムシティ』『Banished』に近いものとなっている。プレイヤーは家屋などを設置して労働力となる住民を住まわせ、農場や採石場などを建てて資源を集め、その資源でまた新たな建築物を配置していく。またプレイヤーは税金を設定することで国家予算を集めることが可能。一方で王国の住民には幸福度が設定されており、酒を提供する酒場や祭りが催される広場などを建て、不満がくすぶらないようにしなければならない。この他にも住民たちは冬に疫病にかかることもあり、これに対処するためには教会が必要となるそうだ。

影響を受けたタイトルとして挙げられた『Stronghold』は、拠点や国を運営して根城を築き、敵の侵攻に耐えるRTSゲーム。『Kingdoms and Castles』にも同様の「防衛RTS」要素が盛り込まれている。王国には「海賊」たちが襲撃してくるので、プレイヤーはそれを撃退しなければならないのだ。プレイヤーは城壁を築き上げたり、弓兵の塔やさまざまな兵器を設置することになる。

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このほか『Kingdoms and Castles』には、夏から冬への季節の移り変わりや、自動生成で生み出される雲のアニメーション、リアルな樹木成長アルゴリズムなどが搭載されているとのこと。
このほか『Kingdoms and Castles』には、夏から冬への季節の移り変わりや、自動生成で生み出される雲のアニメーション、リアルな樹木成長アルゴリズムなどが搭載されているとのこと。

本作の開発を担当しているのはPeter Angstadt氏とMichael Peddicord氏の2人。2人は現在「fig」にてクラウドファンディングを実施しており、すでに初期目標1万5000ドルのところを3万7000ドル以上を集めている。各リワードの配送時期は2017年Q2と設定されている。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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