一口にゲームをコレクションをするといっても、その目的や手段、集める理由などは人によって様々だ。分かりやすいところだと、任天堂ハードが好きで任天堂作品を中心にプレイしていたら、いつのまにか任天堂アイテムのコレクターになっていたという人もいるだろう。セガやアタリなども、コアなファン、コレクターが数多く存在している。未開封品、レア物、非売品などを中心に集めているコレクターも見逃せない。

以前掲載したこちらの記事では、ゲームコレクターのラース氏に3DOの魅力やコレクターとしてのこだわりなどを語ってもらった。おかげさまで記事は大きな反響を得ることができ、ゲームコレクターの実態に興味を持っている人の多さを実感。その結果を受け、担当編集者と相談したところ、もう少しだけゲームコレクターの生体を探ってみたいという結論に達した。そこで、後続的な記事を考えることにしたことが、本記事誕生の経緯だ。

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色々考えた結果、今回は、日本でゲームコレクターと言えばこの人の右に出るものはいないと、筆者が個人的に思っている酒缶氏にコンタクトを取り、自宅を取材させてもらうことに。さらに、ラース氏を再度召喚して、コレクターならではの疑問を酒缶氏にぶつけてもらった。今回は動画で酒缶氏の自宅を撮影してきたので、テキストと併せて動画もチェックしてほしい。

左: 酒缶氏 右: ラース氏

動画では、酒缶氏の部屋を隅々まで案内してもらった。取材していて感じたのは、ゲームソフトの並べ方やパッケージのサイズまでも考慮した収納方法など、随所に散りばめられた氏のこだわりだ。氏はゲームを買う時、箱・説明書付きのものを選んでいるのだが、その理由も説明している。そこには、ただ状態の良いものや完品が欲しいという考えとは別のところにある、氏独特の思いが存在していたのだ。

記事の末尾に掲載している酒缶氏とラース氏のインタビューでは、ゲームコレクターあるあるを中心としたユルい雑談や、コレクターとしてのこだわりなど、様々なことを語ってもらっている。そちらも併せてチェックしていただけると幸いだ。

――さっそくですがラースさん、酒缶さんのお部屋をご覧になっていかがでしたか? 

ラース氏
スライド式の棚を使っているコレクターさんを今まで見たことがなかったので、単純にいいなと思いましたね。自分も取り入れていこうかなって。

酒缶氏
物が溢れてきても、スペース的に棚は付け足せないじゃないですか。なので、最初から厚めのもの(スライド式の棚)を買っておくと二列に出来るなって思ったんです。ただ、二列すると視認性が損なわれてしまうので、どこに何を置くかはあらかじめ考えなておかないといけませんよね。

――なるほど。では続いてはコレクションの話に移りたいんですけど、ラースさんはゲームを買う時、どんな基準で買っているのですか? 好きなものをノンジャンルで買っていく派?

ラース氏
好きなものをとにかく買っていこうというスタイルだと、僕の場合無限にアイテムが増えてしまうので、一応絞って買っています。今はメガドライブとファミコンと(ニンテンドー)3DSですね。

――前にお伺いした時はメガドライブだけって聞いたような……。ファミコンと3DSが増えましたね(笑)。

ラース氏
(笑)。結構偏ってはいるんですけど、金銭的な問題もあるので範囲は決めています。

――スペースの問題はどうです? ゲームに限らず、スペースはどうしてもネックになってくる部分だと思うんですけど。

ラース氏
実家の隣に祖母が家があるのですが、そこの二階が空いているので、どんどん棚を増やしていこうかなと思っています(笑)。

――迷惑な話ですねぇ(笑)。お婆さんは何も言わないんですか?

ラース氏
まあ、「いい加減にしろ」と。

――ですよねえ。ところで今回、酒缶さんのお部屋をご覧になって何か感じたことはありますか?

ラース氏
今まで買ったゲームは特に何も考えずに棚の中に並べていただけなんですけど、酒缶さんは「あいうえお順」にちゃんと並べてるじゃないですか。なので、綺麗に揃えて並べていかなきゃなって思いましたね。

酒缶氏
でもラースさんも持っているゲームの数が膨大じゃないですか。適当に置いていたら、持っているか持っていないかすら忘れちゃったりしませんか?

ラース氏
ウィキとかに載っている全体タイトルのリストを印刷してきて、買ったものにチェックを入れるやり方ですね。

――今だったらスマホでリストを作って調べたりもできますよね。

ラース氏
確かにそれでもいいんだけど、僕は印刷した紙を使ったほうがやりやすいんですよね。

――お店によっては、店内で、ネットでの価格を知らべる事を禁止しているところもあるから、ちょっとやっかいですよね。

酒缶氏
僕も1996年ごろ、紙で作ったリストを確認しながらゲームショップで買い物をしていた時、業者と間違われたことがありました(苦笑)。

――それはイヤですねぇ。

ラース氏
96年に酒缶さんがやっていたことを、僕がいまやっているわけですね(笑)。

酒缶氏
僕の場合は、もうある程度ゲームが揃ってきているので、今はピンポイントで買うことのほうが多いかな。あと、お店よりもネットを多く使うようになってきましたね。

――ネットというと、ヤフオクとかですか?

酒缶氏
僕の場合は、Amazonか楽天ですね。他のところよりはリスクが少ないと思います。慣れてきたら、他のところの通販も試すという感じです。

ラース氏
Amazonって画像がない商品もたまにあるじゃないですか。そういうのはどうしてるんですか。

酒缶氏
説明がしっかり書いてあればいいんだけど、そうじゃないと不安になりますね。なので、ヤフオクとかも昔はやってたんですけど、今は怖くてやれないですね。有料になっちゃいましたし。

ラース氏
うん、確かに。

酒缶氏
あとヤフオクとかって、例えばファミコンのカセットを買ったはいいけど、いざプレイしてみたら中身は別のゲームだったみたいなことがあったりする。なので、いまファミコンのゲームを買ってる人は凄いリスクを背負ってるのかなとも思うんですよ。お店も、100パーセント本物かどうか分からないじゃないですか。そういう意味では、ゲームを買うときって、そういう部分も気にしたほうがいいと思うんですよね。

――最近ちょっと思うのが、秋葉原の中古ゲームショップとか行くと、棚がスカスカな時とかあるじゃないですか。そういうのは、コレクターとしてどう感じられていますか。

酒缶氏
外国人の方が、大量にゲームを購入しているのが原因だって言われている件ですよね。これに関しては、僕は結構ポジティブに考えているんですよ。

というのも、今までは中古の流通が上手く流れてなかった。つまり中古ゲームが売れないから、棚にずっと残ってる。それを外国人の方が買っていくことによって中古流通がスムーズになる。そういう意味では、健全なのかなとも思います。海外に流出しているとか言われてますし、ゲームコレクター的にはちょっとイヤかもしれないけど、そもそも、今まで誰も買ってなかったものをちゃんとお金出して買ってるんだから、流出も何もないんじゃないかっていう。

――なるほど。確かにおっしゃる通りですね。

酒缶氏
投資用に買ってるんだったら問題かもしれないけど、ちゃんと遊びたくて買ってるんだったら問題はないんじゃないかと思う。ただ、そのことでプレミアソフトが無駄に増えると困っちゃいますけどね。僕、あまりソフトの相場をチェックしていないんで、たまに中古ショップとかいくと「えっ、こんなに高いの!?」ってビックリしますもん。

――0が1つ多いだろうと。

酒缶氏
そうそう。まんだらけ行った時とか、これ、一桁違うんじゃないのって。

ラース
まんだらけは僕もよく行くんですけど、「あれ、こんなに高かったっけ」って思いますよ。

酒缶氏
でも逆に言えば、最初から高いお金を出すつもりで買いに行くんだったら、とても探しやすい場所なのかなとも思いますね。逆に、何も考えずに、取り敢えず持ってないものを見に行きたいなって考えだと、ちょっとハードルが高いかな。

ラース氏
「買わなきゃいけない!」みたいな義務になっちゃうとダメですよね。無理のない範囲で買うべきだと思います。

――分かりました。それではそろそろ締めたいんですけど、最後にゲームコレクターとして、一言お願いします。

ラース氏
やっぱりゲームってプレイしてなんぼだと思うので、買ったものはすぐにハードにセットして遊びたいですね。後回しにしちゃうとプレイされずに終わっちゃいますし。

酒缶氏
僕はラースさんとは真逆で、買ってすぐにプレイしているわけではないんですけど、死ぬまでに買ったタイトルは把握したいですね。

性質的な部分で言えば、自分が本当に「コレクター」なのか分からないところもあるんですよ。ただ最近のテーマとしては、ちゃんとゲームの情報をアウトプットしていきたいとは思ってるんです。聞かれたときに即答するとかではなくて、「あ、そういえばこういうゲームうちにあったな。プレイしてみよう」みたいな出来事があったうえでアウトプットできればなと。

 

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