『鳴潮』Ver3.0を先行プレイしたゲームメディアが激論してきた。良かったのは「キャラ」?「バトル」?「バイク」?どれも譲れない

『鳴潮』Ver3.0を先行プレイしたゲームメディアが集まり、良かった点をひたすら議論してみた。

KURO GAMESは『鳴潮』の超大型アップデートとして、Ver3.0を12月25日より配信中だ。Ver3.0の配信を記念してゲームメディアのライターが集う座談会が実施され、弊誌も参加した。座談会では『鳴潮』Ver3.0を先行プレイした感想のほか、各メディアによるテーマ持ち込み企画で同バージョンの魅力を深堀りしている。本稿はまとめ記事として、座談会で語られた主要なトピックを抜粋して紹介したい。

最初に座談会の出演者による自己紹介を以下に記す。発言者についてはメディア名とライター名を併記し、すべて敬称略となっている。

MC(すりっぷらーゼツ):
司会のすりっぷらーゼツです。よろしくお願いいたします。本日は「深く」、そして「わかりやすく」をモットーに大型アップデートのVer3.0について、ゲームメディアのみなさんと座談会を行っていきます。それでは、ゲームメディアのみなさん、自己紹介をお願いいたします。

電撃オンライン(ことめぐ):
電撃オンラインのライター、ことめぐです。『鳴潮』の女の子キャラがとても好きで、Ver3.0では新キャラクターのリンネーがすごく気に入っています。ギャルJK最高!よろしくお願いいたします。

GameWith(山田):
GameWithの山田です。今日は気合を入れてユーノのTシャツを着てきました。自前のTシャツで、好きなキャラはもちろんユーノです。本日は『鳴潮』Ver3.0の魅力をお伝えできればと思いますので、よろしくお願いいたします。

AUTOMATON(片岡):
AUTOMATONから参加します。フリーライターの片岡龍一です。好きなキャラクターはフローヴァです。彼女と『鳴潮』をプレイするのが本当に楽しくて、先日PS5版のプラチナトロフィーを獲得しました。本日はよろしくお願いいたします。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
電ファミニコゲーマーのすまほエルフと申します。推しは今汐と仇遠です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

MC(すりっぷらーゼツ):
みなさん、ありがとうございます。座談会の会場も『鳴潮』のVer3.0仕様となっています。非常に豪華な作り込みで、新キャラクターのリンネーとモーニエが団子の姿をしたぬいぐるみも置いてありますね。2人の団子姿はゲームでも、いつか見られるのかもしれません。あらためまして、みなさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

『鳴潮』Ver3.0を先行プレイした感想

MC(すりっぷらーゼツ):
みなさんは、『鳴潮』Ver3.0を先行プレイしたとうかがっております。つきましては、みなさんから先行プレイした感想をそれぞれ聞ければと思っております。それでは片岡さんから、順番にお願いいたします。

AUTOMATON(片岡):
端的にいって「最高」でしたね。新エリアの広さも素晴らしいのですが、『鳴潮』Ver3.0は従来のファンも感慨を覚えるような作り込みがあったんですよね。そのあたりが良かったです。Ver2点台からVer3.0に移行することもあって、単なる「大型」アップデートではありません。今回は「超大型」アップデートといえるものになっています。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
『鳴潮』ってガラリと変わっていくなかでも、やっぱりVer1でもVer2でも旧来のキャラクターを好きな方はたくさんいらっしゃると思います。そういったプレイヤーに向けて、キャラを大事にしていくところがVer3.0でより進化していると感じました。『鳴潮』というIPを大事に育てて長く続けていくつもりなんだなってことを、すごく感じた先行プレイでした。

GameWith(山田):
Ver3.0では新エリアの「ラハイロイ」が追加されますし、新しい探索モジュールである「エクスペディションバイク」も追加されます。プレイヤー全員が新しいエリアを新鮮な気持ちで探索できることが、いいところかなと思います。しかもその体験をプレイヤー同士で共有できるのがいいですね。

電撃オンライン(ことめぐ):
『鳴潮』Ver3.0に登場する新キャラクターたちはとにかくかわいいし、カッコよかったです。それは私の推しであるリンネーもそうなんですけど、モーニエ先生もすっごくかわいいですね。リュークが保健室の先生だったことにも驚きましたが、彼がしゃべっているところを見て、このキャラクターは爆発的に人気が出そうな予感がしました。

『鳴潮』Ver3.0のSF的世界観の魅力

MC(すりっぷらーゼツ):
冒頭から熱い感想をいただいてまいりました。先行プレイしたうえでのさまざまな想いを胸に「これだけは言いたい!」といったトークテーマを、ゲームメディアのみなさんから用意していただいております。最初のテーマは、電ファミニコゲーマーのすまほエルフさんによる「Ver3.0『鳴潮』のSF世界観に迫る。ファンタジーから近未来SFへ。ガラッと変わった世界観」です。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
『鳴潮』の世界観は、Ver2点台ではリナシータ、いわゆるヨーロッパ風のファンタジーでした。Ver3.0では新エリアの「ラハイロイ」を舞台にすることで、ロボットは出てくるわ、メカは出てくるわで、SF色が強くなって世界観がガラッと変わった印象を受けました。実際にプレイして、私はまったく新しいゲームをやっているかのような新鮮さを味わいました。皆さんは実際にプレイしてみて、世界観の変化についてはどのような印象を受けましたか?

電撃オンライン(ことめぐ):
私は、「スタートーチ学園」がバリアで守られているところにSFっぽい雰囲気を感じましたね。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
わかります!街を守るバリアは夢がありますよね。

GameWith(山田):
私は、音骸の見た目が変わっているのが印象に残りました。過去のバージョンの舞台となったリナシータや今州では生物チックな見た目の音骸が多かった印象ですけど、今回はかなりメカ寄りというか、近未来的な印象を感じましたね。

AUTOMATON(片岡):
私は、街の施設からも近未来感を強く感じました。というのも、スタートーチ学園を歩いているとさまざまなSF的な建物が目に入ってくるんですよ。宇宙エレベーター的なものが存在したり、都市内でワープのように移動できる装置があったりしていました。

MC(すりっぷらーゼツ):
新エリアも広いですから、移動が便利になっているほうがプレイヤーにとってはありがたいですよね。演出もカッコいいし。

探索の快適さとキャラ推し要素を兼ね備えたバイク

MC(すりっぷらーゼツ):
それでは、次のテーマへ参りましょう。続いてのテーマは、AUTOMATONの片岡さんによる「『鳴潮』は移動が楽しいオープンワールドゲーム。快適さとキャラ推しを兼ね備えるバイクが登場」です。

AUTOMATON(片岡):
『鳴潮』Ver3.0には、「エクスペディションバイク」と呼ばれる新しい探索モジュールが登場します。まずはみなさんにお聞きしたいのですが、このバイクを使った探索のプレイフィールはいかがでしたか?

電撃オンライン(ことめぐ):
新エリアのラハイロイの美しい景色をバイクで駆け抜けていくのが、私は滅茶苦茶に気持ちよかったです。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
舗装された道路をレースゲームのように走っていく感覚には、これまでの『鳴潮』にはなかった新鮮さを感じました。

MC(すりっぷらーゼツ):
道路と道路がつながっているようなイメージなんですか?

AUTOMATON(片岡):
円環状の道路が存在して、最初は崩壊している道路を復旧させていくようなシステムがあるんですよ。それが感慨深いんですよね。自分が築き上げた道路をバイクで疾走していると、横から太陽が浮かび上がってくるんですが、これが本当に感動します。美しい景色の実現に自分が貢献することができて、うれしいと感じる瞬間でした。

GameWith(山田):
バイクに乗っているときには、一人称視点と三人称視点を切り替えることができるのも特徴的ですよね。一人称視点だとより没入感が増すので、バイクの目玉要素のひとつになると思います。

MC(すりっぷらーゼツ):
バイクにはパイロットモードと呼ばれる機能があると聞きましたが、どのようなものなのでしょうか?

AUTOMATON(片岡):
パイロットモードではバイクに乗ったときに目的地を設定することで、そこまでの推奨ルートを教えてくれるナビ機能を使うことができます。目的地を設定して一定時間走行していると、自動で目的地へ連れて行ってくれる機能も搭載されています。

電撃オンライン(ことめぐ):
目的地の設定さえ済ませれば、自動でそこまで連れて行ってくれるのが便利でした。

GameWith(山田):
一定のルートを周回してくれる機能もあったり、作中の楽曲をBGMに設定できたりとバイクの機能はかなり充実していますね。

AUTOMATON(片岡):
実はバイクには、まだ秘められた仕掛けがあるんですよ。「相乗り」と呼ばれる演出です。相乗りでは主人公と任意のキャラクター1名をバイクに二人乗りさせて、その様子を眺めることができるんです。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
相乗りはとてもいいですよね。好きなキャラクターをバイクに乗せられるというのがいい。

電撃オンライン(ことめぐ):
Ver3.0に登場する新キャラクターだけでなく、従来のバージョンでお馴染みのキャラクターも相乗りに誘えることに驚きました。

AUTOMATON(片岡):
探索の便利さはもちろんですが、キャラクターへの愛着が増す要素として、バイクの相乗りは絶対に体験していただきたいと思っています。

オタクに優しいギャルを具現化したリンネー

MC(すりっぷらーゼツ):
続いてのテーマは、電撃オンラインのことめぐさんによる「リンネーにはJKの良さが詰まってる件。こんなギャルと友達になりたい!」です。

電撃オンライン(ことめぐ):
本題に入る前にどうしても皆さんにお尋ねしたいことがあります。主人公とリンネーの出会いそれ自体が衝撃的ではありませんでしたか?

AUTOMATON(片岡):
ラブコメかよ!と思いました(笑)

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
伝統的なボーイ・ミーツ・ガール的な雰囲気がありましたね(笑)

GameWith(山田):
「平成」を思い出しました(笑)

電撃オンライン(ことめぐ):
リンネーは武器もかわいいですよね。彼女のモチーフ武器はスペクトル・ブラスターという銃です。銃でありながらも携帯端末のようにデコレーションしているのが特徴ですね。この銃は2020年頃にJKの間で流行したデコ銃っぽいんです。銃をよく見ていただくと、羽根が付いていることに気がつくと思います。デコ銃って「ゆめかわ」のように飾り付けていくんですよ。そのほかにもJKが使うようなストラップが銃についていますね。

リンネーがローラースケートで移動するところもいいですよね。これは個人的な解釈になるんですが、段差があるところではスカートを押さえるような仕草をリンネーがしているところにKURO GAMESの解像度の高さを感じました。現実でも階段を上るときに、JKはスカートを押さえることがよくありますし。

MC(すりっぷらーゼツ):
虹を作って、その上から自撮りするリンネーの姿もいいですよね。

電撃オンライン(ことめぐ):
リンネーはクールな外見に反して、気さくな性格であることに好印象をもちました。謝るときも両手を前に合わせて「ごめん」ときちんと謝ってくれるんです。リンネーはいわゆる「オタクに優しいギャル」を具現化したようなキャラクターになっています。

MC(すりっぷらーゼツ):
リンネーが見せるそのギャップに、多くのプレイヤーが魅了されてしまうかもしれませんね。男性プレイヤーだけでなく、女性プレイヤーからも支持されそうなキャラクターです。

新要素・不協和システムが追加された戦闘で戦闘が大きく変わる

MC(すりっぷらーゼツ):
最後のテーマは、GameWithの山田さんによる「戦闘体験が大きく変わる!不協和システム情報。今後のキャラ設計・編成にも影響も!?」です。

GameWith(山田):
個人的には戦闘も『鳴潮』の推しポイントのひとつであると考えています。Ver3.0では戦闘に「不協和システム」と呼ばれる新しいものが追加されます。私からは、この不協和システムについてお話しさせていただきます。

敵に攻撃を当てると「不協和値」と呼ばれるものが溜まっていきます。敵のHPバーの横に丸いアイコンが付いているんですが、それが不協和値の蓄積具合を示しています。不協和値を最大まで溜めたうえで攻撃すると、特殊な「協和破壊」といった攻撃を繰り出すことができます。協和破壊で大ダメージを与えたり、敵の行動を中断させたりといった効果を得られるので狙っていくメリットが大きいです。

AUTOMATON(片岡):
協和破壊が決まったときは、爽快感がありました。

GameWith(山田):
専用のカットインが入るなどの演出が気持ちいいところは、不協和システムの大きな魅力のひとつに挙げられると思います。協和破壊は発動条件を満たすことで、プレイヤーが任意のタイミングで実行することができるんですよ。戦闘に能動的に関わっていける新たなシステムとして、「不協和システム」は注目したいところです。

不協和システムは、キャラの設計に関わってくるものでもあります。Ver3.0ではキャラクターのスキル画面に不協和システム関連の項目が追加されるので、パーティ編成にも影響するのではないかと考えています。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
そうなると、これまで以上に編成のバリエーションが増えそうですね。新たな編成を模索していくのが楽しみです。

MC(すりっぷらーゼツ):
不協和システムが最大限に活きるように、パーティ編成を考えていくことも重要になりそうです。『鳴潮』の戦闘はカジュアルにプレイしても楽しいですけど、やり込み派のコアなプレイヤーも楽しめるものですので、新システムでそれがさらに深まっていくのは楽しみですね。

座談会参加メンバーが思い描く『鳴潮』のこれから

MC(すりっぷらーゼツ):
最後にお一人ずつ、『鳴潮』の未来への展望について、ズバリ一言ずつお願いします。

電撃オンライン(ことめぐ):
私の知り合いのとあるゲームクリエイターが「いま『鳴潮』がすごいんだ」と言っていました。『鳴潮』ではハイクオリティで濃密なストーリーが展開されています。私にとっても、『鳴潮』は現在もっとも目が離せないタイトルになっていますね。今後も楽しみにしています。

GameWith(山田):
『鳴潮』Ver3.0は新規プレイヤーにも、既存プレイヤーにも重要なバージョンになるかと思います。『鳴潮』が今後進化していくのを見せるのにふさわしいバージョンになるでしょう。私も『鳴潮』を今後ずっとプレイしていくつもりなので、『鳴潮』が進化していく様子を見ていきたいですね。

AUTOMATON(片岡):
今回はゲームメディアのライターさんからさまざまな意見を訊くことでき、『鳴潮』への親しみが増すとともに、自分が気づいていなかった魅力も知ることができるようになりました。『鳴潮』Ver3.0は従来のファンの方はもちろん、ここから新規でプレイする方にもおすすめできるバージョンだと思います。

電ファミニコゲーマー(すまほエルフ):
私は『鳴潮』をリリース当初からプレイさせていただいております。バージョンが進むにつれて、ストーリーや演出といったさまざまな要素が進化してきました。ですので、以前少しだけ『鳴潮』をプレイしたことがある人にとっても、Ver3.0で再び『鳴潮』をプレイする価値があると思いますね。

座談会の模様は、電撃オンライン公式YouTubeチャンネルで公開中だ。動画では現在開催中の『鳴潮』とローソンによるコラボ企画が紹介されているほか、GameWithの山田氏による戦闘の実機プレイなどが披露されている。詳細は座談会動画をチェックしてほしい。

『鳴潮』は、PS5/iOS/Android/PC(Windows/Steam/Epic Gamesストア)向けに基本プレイ無料で配信中。

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Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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