『ウィッチャー:モンスタースレイヤー』はどんなゲーム?ウィッチャーとして街を歩くための事前知識をQ&A形式でお届け

スタジオSpokkoは、7月21日にモバイル向け新作AR(拡張現実)RPG『ウィッチャー:モンスタースレイヤー』をリリースする。弊誌では、先行してゲームをプレイしてその内容に触れる機会をいただいた。本作が気になっているプレイヤーに向けて、想定される疑問点に答える形式でゲーム内容を紹介していこう。

CD Projektグループに属するスタジオSpokkoは、7月21日にモバイル向け新作AR(拡張現実)RPG『The Witcher: Monster Slayer(ウィッチャー:モンスタースレイヤー)』をリリースする。対応プラットフォームはiOS/Androidで、基本プレイは無料である。

本作は『ウィッチャー』シリーズと世界観を同一にするRPGで、AR(拡張現実)と位置情報を利用したゲームシステムが特徴だ。現実世界を歩き回ってモンスターと会敵し、スマートフォンの画面を通して戦うことができる。ゲームをプレイしている様子を映したトレイラーも公開されているが、実際のところどのようなゲームなのか、ピンときていない方もいるかもしれない。今回弊誌では、先行してゲームをプレイしてその内容に触れる機会をいただいた。本作が気になっているプレイヤーに向けて、想定される疑問点に答える形式でゲーム内容を紹介していこう。


Q.どんなゲーム?
A.位置情報を利用したAR(拡張現実)RPG。

『ウィッチャー:モンスタースレイヤー』は、位置情報を利用したAR(拡張現実)RPGだ。プレイヤーは新人ウィッチャーとなり、マップ上に存在するモンスターのもとへと赴いてそれらを退治していく。ランダムに出現するモンスターとは自由に戦えるほか、NPCからクエストを受注して怪物退治に出かけることも可能。似ているゲームとして、『ポケモンGO』や『ドラゴンクエストウォーク』が挙げられる。

Q.ガチャはあるか?
A.ガチャはない。課金によって、ゴールドコイン(ゲーム内通貨)やアイテムパックの購入が可能。

本作はアイテム課金制で、リアルマネーではゲーム内通貨であるゴールドコインやアイテムパックを購入することができる。ゴールドコインは剣や鎧などの装備やオイル・爆薬などの戦闘用アイテム、経験値や索敵範囲を広げるブーストアイテムなどを購入するのに使用する。ゴールドコインはリアルマネーでの購入以外に、日替わり依頼をこなすことでも獲得可能。

Q.日替わり依頼とはどんなものか?
A.24時間に1つ追加される依頼で、「爆薬を作成する」「夜行性モンスターを倒す」といった目標が設定される。

日替わり依頼は3つまで保持しておくことができ、達成することでゴールドコインとスタンプを獲得可能。スタンプは1日1個まで入手でき、7つ獲得すると追加報酬を得ることができる。ゴールドコインを定期的に入手できる数少ない場所なので、ゲームをサクサクと進めたいなら日替わり依頼をコツコツ積み重ねることが重要となる。


Q.クエストはどのように進む?
A.受注後、マップに目標地点が表示される。それを目安に探索や戦闘をおこなう。

本作のメインクエストでは、プレイヤーは訓練を受けたばかりの新人ウィッチャーとなり、モンスターとの戦いに満ちた旅に出ることとなる。クエストでは襲われているNPCを助けたり、モンスターが残した痕跡を辿ったりと、『ウィッチャー』シリーズらしい展開を楽しむことができる。

クエストを受注するとマップ上にオレンジ色の範囲が表示され、実際にその範囲内に赴くことでイベントが発生する。実際にウィッチャーになったような気持ちで現実世界を歩くことができるのだ。戦闘や会話などを経て事件を解決し、ウィッチャーとしての経験を積んでいこう。先行プレイでは、クエストの目標地点は遠くても800メートル程度の場所に設定される印象だった。目的地から離れすぎた場合はクエスト地点を移動させることもできるため、通勤通学や買い物などのついでにクエストをこなすといったプレイスタイルでも進めやすいと感じた。

また、モンスターのなかには天気や時間、立地などが出現の条件となっているものもいる。雨天時に出現するものや夜間のみ出現するもの、水辺に出現するもの……といった具合である。目当てのモンスターを狩るために、いままで行ったことのなかった土地に足を運んでみるのも面白いだろう。


Q.戦闘はどのように進んでいく?
A.マップ上のシンボルをタップ→敵の情報が表示される→戦闘開始……という流れ。

現実世界と同期したマップ上には、モンスターのシンボルが出現する。そのシンボルをタップし、使用する装備や消耗品を選択すると戦闘開始となる。タップできるのはプレイヤーがいる位置から半径30メートルほどの範囲だ。シンボルをタップすると敵の強さや弱点などの情報が表示され、その情報に合わせて自分の装備を適切にカスタマイズできる。

敵の強さは、自分のレベルに応じて「イージー」「ミディアム」「ハード」と表示される。筆者の印象だが、イージーは消耗品なしで適当にフリックしていても倒すことが可能だが、ミディアム以降は敵に合った装備や消耗品をしっかり用意しないと勝てないことが多かった。ハードのモンスターにはほとんど勝てず、身の丈にあっていない強さの敵、と認識したほうが良いように感じた。

戦闘のプレイヤーの武器は、剣による斬撃と戦闘中一度だけ投擲できる爆薬、イグニやアードといったシリーズおなじみの印である。敵の弱点に合わせ、これらの攻撃を適切に組み合わせることが重要だ。

剣による攻撃は、武器によって鋼属性と銀属性に分けられる。はじめから所持している剣は鋼の剣のみなので、銀の剣を使いたい場合はゴールドコインによる交換やアイテムパックの購入が必要となる。剣はフリック操作によって振ることができ、フリック幅によって大攻撃か小攻撃のどちらかが繰り出される。

フリック攻撃を繰り返すと、敵のHPバーの上にあるクリティカルメーターが上昇。このメーターが最大になると丸いアイコンが画面端から流れてくる。アイコンが画面上の○マークに重なったタイミングで画面をタップし、成功するとクリティカル攻撃が発生。敵の体力を大きく削ることができる。このメーターは敵から攻撃を受けると大きく減少してしまうが、画面長押しによるガードによって減少を防ぐことが可能だ。


爆薬は敵に運動エネルギーによるダメージを与えるアイテムで、素材アイテムから自分で作成することができるほか、ゴールドコインで購入することもできる。爆薬によっては運動エネルギーに加えて鋼や炎といった別属性の追加ダメージを発生させることができるため、敵の弱点に合わせた爆薬を選ぶことでモンスター退治は格段に楽になる。戦闘中に一度しか投げることはできないが、最初のうちは深く考えず、接敵直後に使えば良い。

イグニやアードといった印は、実際に画面に印を描くことで発動する。炎ダメージを与えるイグニや受けるダメージを大幅に軽減できるクエンなど、『ウィッチャー』シリーズをプレイしたことがある方ならおなじみの魔法が揃っている。はじめから覚えている印はイグニのみで、それ以外の印はスキルポイントを割り振ることで修得する必要がある。スキルポイントはモンスターを退治して図鑑を埋めることで入手可能だ。

戦闘に勝利すると、経験値のほかに素材アイテムが手に入る。素材アイテムは制作機に投入することでアイテムを作成することができる。敵を倒して素材を入手し、その素材で敵を倒すためのアイテムを作り、さらに敵を倒す。このループが本作の戦闘の基本となる。

Q.キャラクターの成長要素はあるか?
A.モンスターを倒すことでレベルが上がるほか、スキルポイントを割り振ることでさまざまなスキルを修得することができる。

本作ではモンスターを倒して経験値を獲得し、蓄積した経験値に応じてプレイヤーレベルが上がっていく。経験値は敵を倒した報酬に、クリティカルヒットの成功や適切な消耗アイテムの使用などによってボーナスが加算される。また、多くのモンスターを倒して怪物図鑑を埋めることでスキルポイントを獲得することができ、このポイントを使ってウィッチャーとしてのさまざまな技能を修得することが可能。修得可能なスキルはツリー形式となっており、近接ダメージの底上げができる「戦技」、作成した消耗アイテムの効果にかかわる「錬金術」、印ダメージの増加や新たな印の修得ができる「印」の3つにわかれている。


以上、『ウィッチャー:モンスタースレイヤー』を先行プレイさせていただき、想定される疑問に答える形式でゲームをご紹介させていただいた。新型コロナウイルスの流行で長く外出自粛ムードが続いているが、屋外かつ他人との接触が少ない活動であれば比較的リスクも少ないとされている。昨今の社会情勢下でのちょっとした運動に、本作はうってつけというわけだ。

クエストでの移動距離も軽い散歩にちょうどいい距離で、運動不足に悩むゲーマー諸氏に特におすすめしたい作品である。地域によっては梅雨明けも発表され、本格的な夏が到来する。怪物退治に出かける際は、オイルや爆薬、そして水分補給を忘れずに。『ウィッチャー:モンスタースレイヤー』は、iOS/Android向けに7月21日に配信開始だ。


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Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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