中世戦場アクション『Chivalry 2』初心者向けガイド。これから始める新米騎士のための剣術指南
Koch MediaとTripwire Interactive は6月9日、中世を舞台としたマルチプレイヤーアクションゲーム『Chivalry 2』を発売した。対応プラットフォームはPlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Epic Gamesストア)となっている。プレイヤーは中世の騎士となり、大規模な攻城戦に参加する。一人称または三人称視点でグレートソードや戦斧を振り回し、敵を打ち砕いて勝利を目指すのだ。最大64人対戦が可能で、クロスプラットフォームプレイも実現している。
『Chivalry 2』は近接系の対戦アクションゲームであり、難しいイメージがあるかもしれない。たしかに本作には攻撃やガード、崩しの読み合いなども存在する。しかし『Chivalry 2』は基本的な操作さえできてしまえば、あとはカオスな戦場を楽しめるつくり。とくに大規模な64人対戦はかなりカジュアルに遊べる環境だ。
ゲームを起動すると、初回はチュートリアルをプレイ。これから説明する操作方法は、作中でも教官から案内される。一通りのテクニックはゲーム内の教習所でほぼすべて分かってしまうのだ。とはいえチュートリアルでは、一度に大量の操作やテクニックを学ぶ。さらに普通の一人称・三人称視点のシューターとは異なる操作も多いため、戸惑うこともあるかもしれない。そこで本稿では最低限有用なものに絞って、基礎知識を紹介していこう。ゲーム紹介記事と合わせて参考にしていただきたい。なお本稿は、 PlayStation 4版およびPC版をもとに執筆している。
視点変更
まず本作では、視点を一人称視点と三人称視点で選択できる。PlayStaton 5/4版ならタッチパッド、PC版ならPキーで変更可能だ。個人的には三人称視点のほうをおすすめしたい。理由は単純。視野が広がって周りの状況を把握しやすいためだ。
攻撃方法
基本の攻撃は3種類あり、R2トリガー(左クリック)で斬撃、L1ボタン(マウス中央ボタン下)で脳天割り、R1ボタン(マウス中央ボタン上)で刺突を繰り出せる。それぞれ攻撃範囲や攻撃速度、ダメージが異なる技だ。基本となるのが斬撃だが、剣を横に振るため、混戦で繰り出すと味方に当たってしまう。フレンドリーファイアを回避するため、刺突や脳天割りも織り交ぜていこう。各ボタンを長押しすると、タイミングが遅い代わりに威力が高い「猛攻」を出すことも可能だ。
また△ボタン(Qキー)で特殊攻撃を繰り出すことが可能。特殊攻撃は武器ごとにタイプが異なり、相手のスタミナを大きく削るなど、特別な効果のある必殺技的な攻撃ができる。しかし空振りするとスタミナを消費してしまうという弱点も。スタミナ切れになると攻撃できなくなるデメリットもあり、連発はできないので注意したい。
防御
ガードはL2トリガー(右クリック)で可能。トリガーを引いている間と敵の攻撃を受け止めるタイミングで、スタミナゲージを消費する。スタミナゲージが減ると、ガードができなくなったり武器を落としたりしてしまう。スタミナ管理は本作の戦闘の生命線。とくに気を配ろう。パリィに近いタイミングでガードするとスタミナ消費が抑えられる。さしあたり、攻撃とガードさえ覚えておけば、大規模戦のルールで遊ぶ場合困らないはずだ。
キック
ガードをしている相手には、〇ボタン(Fキー)でキックして、気絶を狙おう。気絶した敵は大きな隙ができるので、ここに攻撃を叩き込みたい。ただしキックは通常攻撃と異なり、ガードしていない相手にはほとんど効果がない。先にキックを入れても相手をよろめかせられず、こちらが逆に攻撃をくらってしまうことも。つまり、攻撃はガードに弱く、ガードはキックに弱く、キックは攻撃に弱い。じゃんけん的な三すくみのバランスになっているわけだ。
主導権はどちらに
本作では攻撃を当てた側が斬り合いの主導権を握る。攻撃やガード、キックなど、その後のアクションを自由に選択可能。一方、攻撃を受けた側は一瞬よろめいて、硬直時間が発生する。そこから剣を振ろうとしても、追撃をくらってしまうのだ。ステップで下がるか、ガードをするくらいしか選択肢がない。
逆にガードに成功すると、ガード側に主導権が移る。攻撃を弾くことで有利な状況が発生するのだ。剣を交える両者の間で、ガードと攻撃が入れ変わり続ける仕組みとなっている。こちらの攻撃がヒットしたとき、または相手の攻撃をガードできたときは攻撃を叩きこむ。逆に、こちらが斬られたとき、あるいは相手にガードで弾かれたときはガードを返す、と覚えておけば大丈夫だろう。
同士討ち
『Chivalry 2』にはフレンドリーファイアダメージが存在する。味方を斬りつけるとダメージが入り、さらに相手が弱っていると死んでしまうことも。しかし前作『Chivalry: Medieval Warfare』と比較すると、フレンドリーファイアによるダメージは微々たるもの。あまり気を使わずに武器を振り回しても、ある程度は大丈夫なはずだ。
囲んで殴る/背中から刺す
本作ではテクニックは数あれど、味方と一緒に動くのが一番強い。そこで身もふたもないアドバイスとして、孤立した敵を大勢で囲んで殴ることを推奨したい。逆にいえば、孤立することには危険がともなう。常に味方と一緒に動いて、なるべく敵を深追いしないのがいいだろう。また味方チームと戦う敵の後ろに回り込み、背中から刺すのも効果的だ。
「しっぺ返し」で粘ろう
とはいえ孤立してしまえば“詰み”かというと、そんなこともない。孤立時にポイントとなるのが「アクティブしっぺ返しブロック」だ。アクティブしっぺ返しブロックは、2人の敵を相手にしたとき発動する技。1人目の攻撃をブロックしつつこちらも攻撃を入力すると、一定時間はすべての攻撃をブロックする判定が生じる。つまり2人目の攻撃は自動的にブロックしつつ、自分も攻撃ができてしまうのだ。技名こそシュールだが、お世話になることが多いはず。ブロック時間の発生を使うことで、粘り強く戦えるようになっている。
回復しよう
本作の自然回復はかなり遅く、回復アイテムは一人につきひとつだけ。体力が減った状態で連戦していると、まぐれ当たりでも死んでしまう。ダメージを受けたら、ステップやガードを使って前線から離れ、すぐさま回復しよう。回復アイテムを持っていない場合は、銃弾クレート(支給品箱)から回復アイテムを補充できる。死んでからリスポーンを待つより、回復するため戦線を離れるほうが効率的だ。
一部の兵科は特殊アイテムとして包帯キット、バナー、戦場ラッパなど回復アイテムを持っている。包帯キットは味方に投げて回復、バナーはその場に設置して周囲を少しずつ回復、戦場ラッパであれば周囲の味方を一気に最大まで回復できる。こうした特殊アイテムも使いつつ、しぶとく戦おう。
ターンして素早く攻撃
斬撃攻撃時に視点を横に移動させると、いち早く攻撃を当てることができる。攻撃判定が体の横から出始めるからだ。相手と同時に攻撃を出した場合、思いっきり横を振り向くとこちらが先に攻撃を当てやすくなる。攻撃時の視点移動は非常に強力なので、覚えておくと必ず役に立つ。
また脳天割りでも同じく、視点を移動させると攻撃の軌道が変化する。脳天割りは上から下に振り下ろすが、攻撃範囲が横方向に狭く外しがち。一方、視点を横に移動させると、斜めに斬ることになるためヒットさせやすい。脳天割りが袈裟斬りに変化するイメージが分かりやすいかもしれない。
ダウンしても終わりじゃない
敵に斬られるとダウン状態になり、地面に膝をつく場合がある。ダウン中は画面真ん中のゲージが減って、ゼロになると完全に死亡してしまう。ダウン状態になったら味方のところまで這って行き、起こしてもらおう。
ちなみに本作では自力で起き上がる方法も存在。ダウン状態では敵を殴ることができる。そうすると画面のゲージがたまってゆき、□ボタン(Cキー)で立ち上がるのだ。成功確率は低いが、こちらの方法も覚えておいて損はない。
相手のミスを誘発するフェイント
攻撃の直前に、別のアクションを入力することでフェイントをおこなえる。フェイントのメリットは相手を混乱させて、ミスを誘発できること。もっとも基本的なフェイントは、斬撃を入力後、すぐに刺突を入力するタイプだろう。一瞬攻撃が遅れるため、相手がガードを解除したタイミングで刺突を入れることができる。ターンして斬撃をいち早く出すのとは逆のテクニックといえるかもしれない。また攻撃を入力後、すぐさまキックを入力するタイプのフェイントも可能だ。
1対1の戦いでは、攻撃・ガード・キック・フェイントなどの読み合いが重要となる。とはいえ、こうした読み合いはメインモードである大規模戦闘での出番は少ない。まずは「孤立しない、囲んで殴る」を徹底することで戦績も安定するはず。慣れてきたらキックやフェイントで相手を揺さぶる練習を始めてもいいかもしれない。
『Chivalry 2』はPC(Epic Gamesストア)/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。PS5/PS4/Xbox Series X|Sについては、6月24日に国内パッケージ版が発売される予定だ。初回封入特典として、ゲーム内で使用できる王家のツヴァイヘンダーが付属する。