『キングダム ハーツIII』ビギナーに紹介したい、見落としがち&おすすめの豆知識 4つ

先月1月25日にPlayStation 4/Xbox One向けタイトルとして発売された『キングダム ハーツIII』。シリーズ集大成ということでさまざまな新要素が盛り込まれているが、一方でその影響で見落としがちな要素も多い。ゲームを快適にするを少し紹介してみたい。

先月1月25日にPlayStation 4/Xbox One向けタイトルとして発売された『キングダム ハーツIII』。すでに発売から1週間が経とうとしているが、これから本作を楽しんでいるプレイヤーは多いだろう。本作はシリーズ集大成ということでさまざまな新要素が盛り込まれているが、一方でその影響で見落としがちな要素も多い。ゲームを快適にする、見落としがちなTIPSを少し紹介してみたい。

 

1. 積極的に料理をしよう

物語が進行し、トワイライトタウンに到達すると、手持ちの食材を使用してレミーと共に料理をすることができるようになる。出来上がった料理は食べることで、一定時間パラメータ上昇の恩恵をうけることができ、主に戦闘の場面において役に立つ。本作は体力が多い敵が多く、また体力回復の手段が限られているので、料理は積極的に行っていきたい。

料理は、メニューごとに異なるミニゲームをクリアすることで手に入る。ミニゲームに失敗してしまうと料理はおろか使用した食材も纏めて失ってしまうが、逆に大成功を収めることができれば、通常のものより効果量の高い、もしくは通常強化するパラメータに加えて、あらたに種類が追加された料理を入手することができる。

ミニゲームは卵割りから野菜切り、ペッパーミルの操作などさまざまな種類が存在する。プレイヤーによって、得手不得手が激しかったりすることもあるだろう。そんなときはアクセサリ「グルメリング」を装備しよう。全ての料理を行う際に大成功の判定がでる確率が高まる。グルメリングは料理のメニューを一定数追加することで上昇する、レストランのランクを上げることで入手することができるほか、モーグリの店で買い物をすることで手に入る「応募ハガキ」をトワイライトタウン内のポストから送るとランダムで入手できる。ちなみに料理のメニューは、対象のメニューで使用する食材を全て集めると開放されていく。レストランにあるグランドメニューを全部開放し、なおかつ全ての料理で大成功を達成すると、特別なキーブレードが入手できるぞ。

料理はただ単品で使うだけではなく、オードブル、スープ、魚料理、肉料理、デザート全てを同時に食べると「フルコース効果」という特殊効果を得ることができる。この特殊効果の中身は「おまかせ」を選択すると事前に把握できるほか、1度食べたフルコースのセットは保存できるため、上手に活用していこう。料理要素は開放させただけで、ついつい放置してしまいがちな要素のひとつ。奥深さもありながら、冒険をうまくサポートしてくれるので、積極的に活用していきたい。

 

2.キーブレードの変形、変更を使いこなそう

本作の目玉の一つといえば、仲間と連携したり、ディズニーアトラクションをその場に召喚して搭乗するなど、ド派手でエキサイティングな戦闘である。その主役となるのはやはりソラの武器となるキーブレードだ。本作は新システムとして、攻撃を連続してあて続けることでキーブレードをハンマーやヨーヨー、杖といった様々な姿形に変形させ、種類ごとの大技を繰り出すことができるようになった。また、種類の異なる3本のキーブレードをあらかじめ装備し、戦闘中に付け替えることもできる。

ここで覚えておきたいのは、キーブレードが変形すると、同時にソラが使う魔法もその姿を変えるということだ。たとえば、初期にキーブレードである「キングダームチェーン」であれば、ファイアやブリザドといった魔法は通常の軌道を描くが、TOYBOXのクリアによって入手できるファボデピュティを装備。1段階変形を行った状態で魔法を使うと、ソラの周囲を纏うように発生する。モンスターズインクのキーブレード「ハッピーギア」の2段階変形時には、一発の威力は落ちるがホーミング機能を持った数発の弾丸へと変化する。魔法は「たたかう」の威力よりも高く、状況に応じて使い分けることが肝であるため、この仕様を把握しておくことは戦闘時においてかなり重要なことだ。魔法を当てたいときに上手くいかずパニック、ということが無いようにしたい。

また、キーブレードを戦闘中に変更すると、変更時点での形態変化を保持したまま入れ替えることができる。この点については、意外と見落としがちである。強力な形態や魔法の状態を維持したいときに使うだけでなく、△ボタンでつかえるシチュエーションコマンドの使用順を入れ替えたいときにも利用しよう。

 

3.ゲーム内で装備できるキャラクターごとの筆者おすすめアビリティ

 

まずは主人公ソラ。プレイヤーの操作キャラとなるソラは、その操作を拡張するアビリティを絶対に装備しておきたい。初期にセットされているアビリティに加えて、追加のエアスライド、ハイジャンプ、ダブルフライトは本作を遊ぶうえで必須級のアビリティである。

また、ゲームを開始して早々、プレイヤーはソラの心の中と思しき空間にて、とある選択を迫られたことだろう。選んだ選択肢に応じて初期パラメーターが変動するのはもちろんのこと、レベルアップに伴い習得できるアビリティの順番が異なる。最終的には全てのアビリティを入手することはできるが、序盤から中盤にかけてはどうしてもプレイヤーが取れる戦法に差が出てしまうことだろう。そこで、選択肢から「攻撃タイプ」「魔法タイプ」「防御タイプ」とソラの成長傾向を分け、それぞれ15レベルまでに覚えるアビリティの中からおすすめできるものを取り上げていきたい。

まずは「攻撃タイプ」に関してだが、2度覚える「コンボプラス」と「エアコンボプラス」を強くおすすめしたい。本作の戦闘、特に強敵との戦いに関しては、相手の攻撃→こちらの攻撃→相手の攻撃→こちらの攻撃 と、まるでターン制のように、自分が敵に攻撃できる時間というものが明確に区分されている。当然敵が強くなるほど自分が攻撃できる時間は短くなるため、1度の機会でなるべく多く、そして一番火力の高いフィニッシュ攻撃まで綺麗に決めることが理想だ。そのため、1度の攻撃チャンスの密度を高くするコンボプラスはとても心強い。早い段階で覚えるMPヘイストも、回復手段であるケアルの回転率を上げてくれるのでぜひおすすめだ。

次に「魔法タイプ」のおすすめアビリティだが、「MPヘイスト」と、魔法の連続使用よるMP消費量を抑える「マジックコンボセーブ」、この2つをフルに活かせるコンボプラス系アビリティの組み合わせは鉄板だ。ケアルを安全に使うことのできるリーフベールを早く覚えるのもこのタイプの特徴で、ストーリー進行で入手でき、ケアルを最高効率で打てる「MPセーフティ」とセットで使いたい。

最後の「防御タイプ」に関しては、2個目の「クライシスハーフ」と即死を防ぐ「コンボリーヴ」を早い段階で覚えることが最大の特徴だ。ガード成功でMPを回復できる「ガードリジェネ」もすぐに覚えるなど、主に高難易度で活躍できるアビリティが一通り早い段階で揃う。MPヘイストも覚えるため、一見このタイプが一番優れているかのように思えるが、ソラ単体の攻撃力をあげるアビリティに関してはコンボプラス以外全く覚えない。そのため、フィニッシュ技を広範囲に変化させる「ユニゾンファイア」「フュージョンスピン」はかなりおすすめである。

ソラの次は魔法担当のドナルドだ。属性ごとの〇〇アップ装備はもちろん、ドナルドケアルで体力回復もできるため、MPを回復しやすくさせるMPヘイストやダメージアスピルをおすすめしたい。ドナルドのシチュエーションコマンドは総じて広範囲で強力なため、好みでコンビタイムなどを装備しても面白い。

メイン盾のグーフィーは、ラストリーヴやコンボリーヴといった即死回避、ダメージを半減するクライシスハーフは必須。特筆すべきはハーベストやタンクアップといった敵からのドロップ率を操作するアビリティが自前で用意できる点だ。アイテム入手の積み重ねは後々に効いてくるため、なるべく普段から発動させておきたい。ドナルドとグーフィーの二人の行動は、「カスタマイズ」によってある程度制限をつけることができる。プレイヤーの好みによって設定しよう。

 

4.本作はRPGであることを忘れずに

ソラを操り世界を駆け巡っているとついつい忘れてしまうことだが、本作はロールプレイングゲームである。レベルの概念があり、パラメータのシステムがある。もし攻略に詰まったら、装備やアビリティを見直したり、ザコ敵を倒してレベルを上げてみることをおすすめする。パラメータを永久的に向上させるアイテムは忘れず使用し、装備やアビリティに関してはソラ自身のものだけでなく、仲間のものも定期的にグレードアップしていきたい。

本作には先述した料理をはじめ、キーブレードの強化やアイテムの合成などのように、集めた素材を使う機会は多大に存在している。消費したアイテムを集め直すというのであれば、単純にフィールドを駆け回るのもいいだろう。しかし、本作で入手できる素材の殆どはモーグリの経営するショップで購入できることを忘れてはならない。特に序盤のキーブレードの強化に用いる「フローライト」や、食材に関しては貴重なものを除いてその殆どを店頭で購入することができる。料理で思うようにミニゲームをクリアできないときは、思い切って料理自体を購入しても損は一切ない。

ショップで買えるものと言えば、ポーションやエーテルといった回復アイテムもできるだけ購入しておきたい。案外、ケアルだけでは回復が間に合わなくなる場面が多い。ショートカットにセットした後、積極的に使用していこう。再度強調するが、本作はRPGである。

 

最後に、ゲームに慣れてきたり、スリルを求める人はぜひプラウドモードに挑戦してみて欲しい。『キングダム ハーツ』というゲームシリーズは通常、上記の内容を特に考慮せずともEDまでであればクリアできてしまう難易度の作品である。腕に自身があり、本作の作り込まれたゲームシステムを真に楽しみたいのであれば、プラウドモード、そしてレベル1チャレンジに取り組んでみてはいかがだろうか。きっと本作の新しい扉が開けることだろう。

Takayuki Sawahata
Takayuki Sawahata

娯楽としてだけではなく文化としてのゲームを知り、広めていきたい。ジャンル問わず死にゲー、マゾゲー大好き。

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