『スーパーマリオメーカー 2』で「立体迷路」を作りだしたユーザー現る。豊かなアイデアで臨場感を実現

『スーパーマリオメーカー 2』コミュニティにて、「リアルな迷路」を実現したプレイヤーが現れ注目を集めている。コース職人のねぎちん氏は、工夫を凝らし立体感のある迷路を作り出した。

スーパーマリオメーカー 2』コミュニティにて、「リアルな迷路」を実現したプレイヤーが現れ注目を集めている。『スーパーマリオメーカー 2』は、幅広いコースづくりが可能であるが、つくれるものはあくまですべて横スクロールの2Dベースである。コース職人のねぎちん氏は、工夫を凝らし立体感のある迷路を作り出した。コースIDはP59-698-55G。からくりがわかる前に実際に遊んでみたい方は、ひとまずプレイしてみるといいだろう。

ねぎちん氏が生み出した「サンディーの迷路のおうち」は、右枠の小さなエリアを右往左往するコースである。クリア率は55%ほど。派手なアクションもなく難しくもない、一見するとかなり地味めなステージだ。しかしそのギミックの意味がわかると、探索に一気に興味が湧くだろう。注目すべきは、マリオが移動している右下ではなく、左上である。大枠にさまざまなオブジェクトが設置されているが、よく観察するとこの枠が“立体的”に見えてくるだろう。

そう、このコースは3D迷路なのだ。右下の部分においては扉や土管など上下左右に移動手段が用意されているが、上の土管に入れば左上の迷路の「正面」へと進む。右の扉に入れば左上の迷路の右部分に進む。右下の移動と左上の迷路マップは対応しているのだ。また左下もよく見れば、階数など現在地を指し示している。もちろん、各移動と迷路は整合性もとれている。左上の対応部分をじっくり見て何かありそうな方向へと進んでいけば、鍵が手に入るだろう。アクション難易度は高くなく、やや移動は煩雑かもしれないが、しっかりと探索をすればクリアできる。まさしく「謎解き」タグにふさわしい内容となっている。

また細かい部分にも演出が仕込まれており、不安感を煽る雰囲気が出ているのも「サンディーの迷路のおうち」の特徴。気味が悪くあまり長くいたくないと思わせるのも、3D迷路たるムードを仕立て上げているかもしれない。なおコースサムネイルについては、怖さとネタバレを天秤にかけて悩み、現在のものに落ち着いたとねぎちん氏はTwitterで語っている

同コースは8月4日に公開され、世界の週間コースランキングでも首位を獲得していたほか、YouTuberのBeardBear氏がプレイ動画を公開したことにより、国内外で高く評価されている。3Dの要素を含めたコースを作るという前例は、あまり見かけず創造性が光る。すでに同作では計算機やピンボールなど興味深いギミックがつくられているが、この3D迷路のアイデアにインスパイアされた職人たちにより、さらなるあそびが生まれるかもしれない。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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