「スプラトゥーン」の雰囲気と『テトリス 99』は相性良し。『Muse Dash』が周囲で流行中。『Bloodstained』に便利な逆引き機能があれば……。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。191回目です。雨が続きます、風邪に注意しましょう。
仮想空間での生活
最近はちょくちょくではありますが、『Tower Unite』をプレイしております。元々『Garry’s Mod』のmodから派生したこの作品では、プラザと呼ばれる大きな広場で、オンラインプレイヤーと色んなアクティビティを通じて交流できます。例えるなら、過去にPS3向けに提供されていた仮想空間「PlayStation Home」チックなゲームといえばいいでしょうか。プラザにはボウリング場があったり、カジノがあったりと同じサーバー内にいるプレイヤーとの交流を促進させるような施設が点在しています。YouTubeの動画を流せる映画館なんかも。もちろん自分の家も所持できますし、プラザで家具とかおもちゃを購入して“自分だけのマイホーム”を作って、フレンドを招待なんてこともできます。
で、家具を購入するお金なのですが、これはプラザにあるアクティビティとは別に用意された、オリジナルゲームで稼ぎます。これが、割とクオリティの高いゲームでして。特にゴルフなんかはコースの数がたくさん用意されていて、気づけば夢中になってプレイしています。もちろん、どのゲームもマルチプレイ対応。てことで、知らない人との交流にスポットが当てられている『Tower Unite』なんですが、現時点では如何せん日本人が少なく、ある程度英語ができないと意思疎通が難しいかなと。フレンド同士でわちゃわちゃするには最適なゲームだと思います。逆に1人でプレイするには少し寂しい作品でもあるので、皆さんご購入の検討お願い致します。寂しいです。
by Nobuya Sato
テト1獲って早速テーマゲット
この週末は『テトリス 99』をプレイ、というか『スプラトゥーン2』とのコラボを実施中のテト1カップに参加。本作はずっとプレイしていますが、毎月恒例のこのゲーム内イベントは定期的にモチベーションを上げてくれる。結局イベントが終わっても熱が冷めないままプレイし続け、また次のイベントがやってくるというサイクルを繰り返しています。なんだか任天堂の狙いにまんまとハマってる気がするけど、楽しいから良し。
今回はスプラトゥーン仕様のテーマでプレイし、これが賞品にもなっています。BGMにはアップテンポなロック曲「Splattack!」が流れるのですが、迅速な判断を求められるバトル終盤の展開に妙にマッチしており、このバトルロイヤルとは意外に良い組み合わせ。デフォルトおよびゲームボーイテーマの「コロブチカ」も、無心で淡々とパズルをこなすにはピッタリの曲だと思いますが、ノリノリでプレイする『テトリス』も悪くない。
by Taijiro Yamanaka
1週間とは一体
今週はunityroomで開催中の1週間ゲームジャム「unity1week」の作品を色々と触っていました。ニュースで紹介した後に触った作品では、剣を集めて撃ち出す2D見下ろしアクション『千本桜』、宇宙人を捕獲するSTG『テンテンちゃんの密漁大作戦』、定時を前に服を簒奪して洗濯機に打ち込む『おいはぎッ アツメイド』、payではなくクレカを乗っ取る『THEクレカ不正利用 オンライン』、骨を転がし大きくする『ネホネホ』、ステージの状態を撮るシステムが特徴的なドット2Dパズル『REC』、モノクロのドットと演出が光るSTG『バルシュアトの生命接ぎ』などを遊ばせていただきました。
中でも印象的だったのは、『テラセネ』のふりふらさんによる『コトリカウント』。バードウォッチャーであるクマが、小鳥が大量にいる木を目当てにとある村の外れにやってきて、カメラを構えながら小鳥を数え始めるのですが、その木には「菴輔°縺ョ鬘」さんという落書き風の怪異がいて、ひたすらフレームインしてくるというホラー風のコメディ作品です。逃げればいいのに小鳥をカウントし続けるクマもどうかしていれば、私を撮ってと画面の中央に滑り込んでくる「菴輔°縺ョ鬘」さんもおかしく、狂った世界観が楽しいゲームでした。アーケードライクな作品が多いとはいえ、全体的に参加作品のクオリティが非常に高く、時間は相対的なものなんだな、と思わされました。1週間とは一体。
by Keiichi Yokoyama
早パフェ入り、遅パフェ抜け
合間の時間にちまちまと『Muse Dash』を遊んでいます。同じく低価格帯Steam音ゲーで少し前に出た『MUSYNX』がそこまで流行らなかったので、『Muse Dash』も一部の音ゲーマニアがやり込むだけかな?と思っていたらここ一週間くらいで爆発的に流行しました。横スクロールでノーツ2種類というほぼ『太鼓の達人』なシステムがかなり取っつきやすかったのかなと思います。本体価格は360円でシーズンパス3060円というのも、「とりあえず触ってみて気に入ったら曲追加」というのができて良いですね。
収録曲はかなり音ゲーマーお馴染みの面子といった感じで、韓国の音ゲーやBMSで活躍しているアーティストが多めです。「conflict」「Altale」あたりのもはや定番となってしまった曲もあり、ミーム枠だと「Brain Power」もちゃっかり収録されています。曲がわりと昔からの音ゲーマー向けのチョイスだと思うのですが非音ゲーマーにもそれなりにウケているあたり、システムやUIの優秀さが出ているのかなと思います。
ちなみにこのゲーム判定はかなり緩く、いわゆる「全パフェ」は比較的簡単なのですがスコアタになるとフィーバーの使い方を考えないといけなくなり、かなり工夫が必要になります。曲によってきちんとルートを考えないといけないし、早パフェと遅パフェを駆使してフィーバー区間に1ノート多くねじ込めたりするので、なかなか闇が深いです。『Project DIVA』を彷彿とさせます。
ゲーセンが次々と潰れていき、音ゲーの主戦場もCS、特にスマホに移ってきたような感じがします。学生時代は毎日のように行っていたゲームセンターも自分も最近はめっきりなのですが、つい今週『beatmania IIDX』新作ロケテストが始まったりもして、またちょっと音ゲーの熱が戻りつつあります。
by Mizuki Kashiwagi
ゲーム内で完結したい
『Bloodstained: Ritual of the Night』は最終盤。終わりそうで終わらない。でも終わると寂しいので、そんなもどかしさも楽しんでいます。難易度カーブが急に激しめになったということで、クエストこなしや装備集めのために素材稼ぎをしております。確率で敵がそれぞれの素材を落とすキャッスヴァニアなこのエッセンスは、本作のアクションRPGとして楽しさに奥行きをもたらしているのではないかと。
アクションは気持ちよくロードもさくさく(PC版)なので、素材稼ぎ自体は楽しいのですが、いかんせんどの素材がどこのどいつから落ちるのが探しづらく、サイトやwikiやコミュニティで、有志が集めたデータをじっくりながめる時間が続きます。wiki見たりするプロセスは楽しいのですが、もっと便利な逆引きがあれば、素材集めがさらに楽しかったんだろうなあとか思っていたり。一応アーカイブから諸々の情報は見れるんですが、敵やアイテムページからそれぞれの箇所に飛べたりするほどではなく、あくまでリストという感じ。敵の出現位置まで表示させるのは甘やかしすぎ感があるかもしれないですが、あると嬉しかったかなあと。
とはいえ、こうした素材集め系の稼ぎはゲーム内で完結せず、ユーザーのデータベースに補完されることで成り立っているゲームがほとんどなので、致し方ないかなと。わがままなのはわかっています。あまりにも『Bloodstained: Ritual of the Night』の出来がよいので、つい気になってしまうんです。素材集めも楽しいんです。ボリュームはたっぷりあるのですが、まだまだ遊び続けたいと思わせる。そんな魅力があります。
by Minoru Umise