Steamサマーセール 2019で何買った?セールで買ったゲームを書き散らす、今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。190回目です。Steamサマーセールが開催中ということで、今回は各ライターがSteamサマーセールで購入し楽しんでいるタイトルについて書きちらします。ちなみに今回のSteamサマーセールは、日本時間2019年7月10日まで実施されています。
とにかくネコがかわいいので
私は15%オフ697円の『Gato Roboto』を購入。宇宙船の操作盤をネコが踏んづけたことで、怪しい施設のある惑星に不時着し、怪我をして動けないご主人様の代わりにネコが探索に出向くメトロイドヴァニアゲームです。紹介記事では「ネコロイドヴァニア」などと勝手に命名してしまいましたが、本作を一言で表すならそう言うしかない。
施設内ではバトルスーツを発見でき、ネコはこれを着るとショットで敵を攻撃可能。そしてミサイルや二段ジャンプ、無敵ダッシュといったアップグレードを発見しては探索範囲を広げていきます。しかし狭い通路はバトルスーツでは通れず、また水中専用のバトルスーツもあり、無防備な生身のネコ状態を含め、マップに合わせてゲームプレイを切り替えていく必要があります。このジャンルとして手堅い仕上がりで、レスポンスの良いアクションは触っていて気持ちいい。ネコかメトロイドヴァニアが好きな方には刺さるはず。
by Taijiro Yamanaka
一撃VS一撃
最近Steamを本格的に探索し始めたということもあり、筆者にとってサマーセールは未知のゲームに触れる格好の機会。とりあえずサクッと手軽に遊べる作品をいくつか購入しようとした矢先に現れたのが『Titan Souls』(370円、75%オフ)でした。この作品のコンセプトは“一撃”。なんだか『ワンダと巨像』チックな本作の主人公はボスを一撃で倒すことができます。しかし主人公も一撃死。システムはフィールドに点在する各部屋で待ち受けるボスを倒して先に進むといったものになっています。つまりこの作品はボス戦のみで構成されています。
主人公は弓を武器に戦うのですが、矢は1本のみ。ただ打った矢はある程度離れた場所からも念動力的な何かで回収することができます。あと主人公にできることはダッシュとローリングくらい。対して立ちはだかるボスは攻撃が熾烈で主人公を本気で殺しにかかってきます。開始1秒で死ぬこともザラ。ただしボスを一撃で倒すための弱点はわかりやすく、一目でどのように勝つか把握できるようになっています。中にはギミックを活用する場面もあり、ボスの種類も多彩で飽きさせません。弱点がわかりにくい、敵が硬いといった高難易度ではなく、「一撃で倒せる、しかしその一撃を当てることが困難」という斬新な切り口の高難易度ゲームとなっているので、数々の死にゲーを乗り越えてきたプレイヤーにもおすすめできる作品です。でもやっぱり一撃で死ぬのは辛いです。
by Nobuya Sato
もっと大きく長くなれ
崩しつつも、山を大きくしてきました。新しく山の一部となったのは韓国製2D学園ホラー『The Coma: Recut』。スクリーンショットが目を惹く2Dアクション『YumeKoa』。Dogenzaka LabによるSFノベル『Malus Code』。90%オフで実際安かった2Dドットロボアクション『KO Mech』。盲目の少女が魔法を操り、視界をを借りて進む3DADV『Blind Witch -Peek Window-』。ロシア製パズルゲーム『7th Sector』。宙を舞ってはトゲに突き刺さりながら進むステージクリア型2DACT『The King’s Bird』。ステージクリア型2D見下ろしSTG『BULLET PARTY』などです。
他にもライブラリの礎となったタイトルはありますが、今回紹介する『SnakeyBus』(676円、33%オフ)は、より長くバスを成長させて生き残らせる、真のバスのゲームです。ゲームプレイが始まるとバスは勝手に走り出すので、そのあたりにいる乗客をノンストップで積み込み、目的地を通過するとバスが成長します。下ろしはしません。なぜなら、バスは止まると死ぬからです。バスは強いので車やバス停ぐらいなら軽々粉砕しますが、水面に触れても死にます。水が苦手なのでしょう。バスの短く儚い一生を、ジャンプや加速を駆使して少しでも長く鑑賞するゲーム、ヘビとかスピード感のあるゲームが好きな方にはおすすめです。
by Keiichi Yokoyama
そろそろジャンル名できてほしい
近年のゲームの中でも、筆者がもっともやりこんでいる『Slay the Spire』。インスパイア作品も多く出てきたということで、今回のセールは人気のある『Slay the Spire』ライクなゲームを複数購入してみました。
『NEOVERSE』(1159円、37%オフ)は『Slay the Spire』にかなりシステムが近いです。3Dだったり、エナジーが5だったり、独自システムがいくつか散見されますが、根っこは“まま”です。本家に比べると演出に力が入ってる分テンポは劣りますが、割と遊びやすいスピードかなと。バランスは割と大味な印象ですが、とにかく派手で楽しいです。『纸境英雄 Papercraft』(1380円、25%オフ)は戦闘システムこそカードベースですが、RPG要素や兵を使った詰将棋要素もあり、やや別物かなと。プレイフィールは結構異なり、独自性がある印象です。今回購入したわけではないですが、開発者が本家の影響を受けていると公言されている『Overdungeon』(1036円、30%オフ)は、個人的に一番応援したい作品ではあります。エナジー+カード構造は同じですが、RTS要素もあり、動きが大きく賑やかなゲーム。なので、こちらも『Slay the Spire』のエッセンスはあるものの、新たな区軸の楽しさを求めて購入するのがいいかなと。
究極的には、バランスもテンポも優れている『Slay the Spire』を遊べばいいのですが、システムままでグラフィックを3Dにした『NEOVERSE』もタクティカル要素強めの『纸境英雄 Papercraft』もユーザーの声を聞き調整されている『Overdungeon』もみんな違ってみんないい。『Slay the Spire』インスパイアの波は賛否あると思いますが、筆者は割と歓迎しております。ちなみにどのゲームもすべて日本語対応です。
by Minoru Umise