ValveのVRデバイス「Valve Index」は5月発表へ。ヘッドセットやコントローラーの一部情報が明らかに
Valveは3月30日、自社開発のVRデバイス「Valve Index」の公式サイトを公開した。まだヘッドセットの一部が確認できる画像が1枚公開されているのみだが、5月に正式発表することがうかがえる。このValve Indexについて4月2日、ストアページが一時的に公開されていたことが発見され、いくつかさらなる情報が明らかになった。
公開されていたページは「Valve Index Headset」「Valve Index Controllers」「Valve Index Base Station」の3つで、準備途中のページが誤った公開されたようだ。Valve Index Headsetについては、公式サイトのものとは異なり正面から見た製品画像が披露されている。Valve Index Headsetはヘッドフォンを搭載するタイプとなっており、PCとはDisplayPort 1.2とUSB 3.0ケーブルで接続する。システム要件は、最低環境がデュアルコアCPU・8GB RAM・NVIDIA GeForce GTX970/AMD Radeon RX480、推奨環境はクアッドコアCPU・NVIDIA GeForce GTX1070以上となっている。
ヘッドセット前面にカメラらしきものがふたつあることから、インサイドアウト方式のポジショントラッキングに対応するようにも思えるが、ストアページにはValve Index Base Stationが必須と記載されている。Base Stationのページには製品画像は無いが、「SteamVR 2.0 Base Station」との説明があるため、これはポジショントラッキング用の外部センサーのことだろう。ValveはSteamVRトラッキング2.0規格を提唱しており、HTC VIVE Proでは対応するベースステーションが利用されている。2台のベースステーションを利用した場合には約6m四方、4台の場合は約10m四方をカバーする。インサイドアウト方式は外部センサーを必要としないため、セットアップのスペースや手間を省けるが、Valve Indexが具体的にどのような方式となるのかは正式発表を待ちたい。
Valve Index Controllersも、Valve Index Headsetの利用に必須とされている。ValveはSteamVR用コントローラーを開発しており、これまで「Knuckles」と呼ばれていたが、Valve Index Controllersが正式な製品名となるようだ。Knucklesには、グリップの指が当たる部分に圧力センサーが仕込まれており、握る動作や、任意の指を曲げてハンドサインをしたりといったことが可能とされている。コントローラー部分の背面にはトリガーも備えており、幅広いゲームに対応できそうだ(関連記事)。
これらのストアページの情報についてValveは、海外メディアVergeに対して記載内容は十分ではないものの正しいとし、KnucklesがValve Index Controllersとなることも認めている。また、Valve Index Headsetのストアページには6月15日に出荷との記載があるが、Valveとしては6月中の出荷を目指しているとし、具体的な発売日は伏せられた。また、それぞれの製品の価格も触れていない。そして、Valve Indexの正式発表は5月1日におこない、同日から予約受付を開始するとのこと。なお、日本からも直接購入可能となるのかどうかは不明である。