『Anthem』アイテムドロップに関するアップデートを実施へ。Lv30以上プレイヤー向けレアリティ強化やインスクリプション仕様を調整
Electronic ArtsのアクションRPG『Anthem(アンセム)』を手がけるBioWareのリードプロデューサーBen Irving氏は2月28日、「Anthem Loot Update」と題した投稿をRedditにおこなった。
投稿ではまず、プレイヤーから寄せられた本作のアイテムドロップに関するフィードバックについて報告している。内容はというと、入手したアイテムに付与された多くのインスクリプション(刻印)が効果として意味を成しておらず、これによりプレイヤーは“良いアイテム”を入手できるまで同じマスターワーク戦利品を獲得続けなければならないこと。また、こうした状況からマスターワーク戦利品のドロップ率の引き上げと同時に、マスターワークのインスクリプションがより“使える”ものとなるよう変更することが求められていることだ。
ほかにもさまざまフィードバックはあるが、大きくまとめるとこのようになっているという。こうしたフィードバックを受けてBioWareは、本日2月28日か3月1日に本作のアップデートをおこなうとのこと(アメリカ中部時間。日本との時差は15時間)。
アップデートの内容としては、まずインスクリプションについて、アップデート以降に新たに獲得したアイテムのインスクリプション(ギアマーク)は、必ずそのアイテムにとって有用になる(すでに保有しているアイテムについては現状維持)。これまでは、1か所に全インスクリプションをプールしてアイテムに割り当てていたが、アップデート後は各アイテムごとの、より小さいが的確に機能するプールを用意するイメージだ。例として、アサルトライフルにピストルダメージが増加するインスクリプションが付くことはなくなるが、電撃ダメージを増加させるジャベリンマークのインスクリプションが付くことは引き続きあるとしている。また、プライマリのインスクリプションにはダメージや生存性に関わるものが優先的に割り当てられるという。
そのほか、パイロットレベル30からは、コモン(白)とアンコモン(緑)のレアリティのアイテムはドロップしないよう変更される。これについては非常に多くの要望を受けていたそうで、BioWareとしても同意するため対応したとのこと。
さらに、マスターワーク装備をクラフトする際のコストについて、これまでマスターワーク・エンバーが25個必要だったところ、15個に減少させる。これによりプレイヤーは、より多くのマスターワーク装備をクラフトでき、同時に目当てのインスクリプションを手にするチャンスが増えるだろうとしている。
本作においては、アイテムのドロップ率の低さに加えて無意味なインスクリプションが付くことが不満点としてコミュニティから指摘されていた。今回のアップデートは、ドロップ率の変更は限定的ながら、結果的に使い物になるアイテムを入手できる可能性を高める狙いだと言えるだろう。Redditのコミュニティの反応はおおむね良好のようだ。本作はこのほかにも多くの問題を抱えており、先日には『Diablo III』のシニア・ゲームデザイナーを務めた経験を持つ人物が詳細な改善案を示す出来事もあった(関連記事)。今後もコミュニティの意見に耳を傾けた取り組みが継続されていくことを期待したい。