ファンタジー世界で宿屋を経営するSLG『Crossroads Inn』開発中。冒険者たちに一夜の「おたのしみ」を提供しよう

今回のIndie Pickにて紹介する『Crossroads Inn』は、ファンタジー世界「デルクリス」にて旅人の止まり木となる宿屋を経営していくシミュレーションゲームだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第610回目は『Crossroads Inn』を紹介する。

ファンタジーな冒険譚と言えば皆さん何を思い浮かべるだろうか。剣と魔法の世界?恐ろしくもかっこいいモンスターや幻想的な種族達?それとも中世ヨーロッパ風の町並み?筆者はこう思う。冒険にこそ欠かせないのは、どんな物語においてでも「宿屋」であると。美味しい食事とフカフカのベッド、そして思いもよらないイベントを旅人たちに提供してくれる宿屋こそ、冒険譚に欠かせないものだ。宿屋が存在するからこそ、課せられた使命から一時的に開放された冒険者たちが垣間見せる普段では見られない表情を私達は見ることができる。物語に深みが生まれるのである。

今回紹介する『Crossroads Inn』はファンタジー世界「デルクリス」にて旅人の止まり木となる宿屋を経営していくシミュレーションゲームだ。プレイヤーは店舗のデザインは勿論のこと、従業員や収支の管理、サービスの提供、貿易ルート開拓から資材の確保など、経営者としてのさまざまな仕事を体験することができる。対応プラットフォームはPC(Steam)。2019年内の発売を目標に開発を進めている。

店舗のデザインは、外見から内装まで多くの部分を拘ることができる。自由に部屋を設計し、500種類を越えるインテリアを駆使してあなた好みの宿屋を作ろう。建てることができるのは、酒場やベッドルームだけではない。店舗運営を快適にする家畜の飼育ケースや物置だって作ることができる。店を構えるということはこういうことなのだ。

店を建てたら従業員を雇おう。雇用できる職種は、調理場に立つシェフ、店舗の清掃員、悪質な客を撃退する用心棒など多岐にわたる。店にイベントを提供する踊り子や吟遊詩人といった職も。彼らに支払う給料は自分で指定できるため、適切だと思える金額を自分で指定して支払わなくてはならない。当たり前だが、提供するサービス内容は経営者であるプレイヤーに一任されている。リスクアンドリターンを考えながら、日々新しい料理の開発や内装の刷新に取り組んでいく必要がある。

そしてサービスの永続的な提供には、安定した貿易ルートの確保が重要だ。プレイヤーは市場や畜産家へとキャラバンを派遣し、価格交渉を経て資材の供給先を確保する。他の店舗と差をつけたいのであれば、冒険者を雇い貴重な資材を手に入れる必要もある。店舗運営だけではなく、安定した生活のためにも常にリスクとリターンを考えなければならない。経営者の辛いところではあるが醍醐味でもある。一風変わった経営シミュに興味がある方、ファンタジーの世界で生活してみたいという方にはうってつけの作品になるだろう。

ちなみに本作には”経営者から国王を目指す”キャンペーンモード、自由に創作ができるサンドボックスモード、そしてシナリオモードという目的に合わせた三種類のゲームモードがあらかじめ用意されているため、シミュレーション初心者でも無理なく遊ぶことができるだろう。本作に関する最新情報は公式Twitterより確認することができる。今回本作に興味を持った方はチェックして欲しい。

Takayuki Sawahata
Takayuki Sawahata

娯楽としてだけではなく文化としてのゲームを知り、広めていきたい。ジャンル問わず死にゲー、マゾゲー大好き。

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