アジアテイストで終末世界描く『Eastward』の15分にわたるゲームプレイ映像公開。ゲームの流れや雰囲気を動画でチェック
インディーパブリッシャーChucklefishは11月16日、『Eastward』のゲームプレイ映像を公開した。15分26秒という長さとなっており、ゲームの概要や雰囲気がしっかりと確認できるプレビュー映像に仕上げられている。
あらためて『Eastward』について振り返っておこう。『Eastward』は、ピクセルアートで描かれるアクションRPG。舞台となるのは、滅びゆく世界だ。奇妙な生物が都市に生まれ続け、人口は減少の一途を辿っていた。主人公である、勤勉な採掘家のJohnは、秘密の地下施設で謎の多き白髪の少女Samと出会う。少女は何者なのか、そして世界はどうなってしまうのか。Johnは多くの疑問を抱えながら、Samを奇妙な生物や人間から守るべく、奔走することになる。
今回の映像では、ゲームのベースとなるシステムが確認できる。ゲーム中は、JohnとSamがふたりで行動するようだ。Johnは手持ちのフライパンを用いて敵を叩いたり、仕掛けを作動させる。そのほか、爆弾が使用可能で、オブジェクトを爆破して道を切り開いていく。Samはビームのようなものを発射でき、遠距離攻撃や遠くのスイッチなどを作動させることが可能だ。そして本作の特徴は、JohnとSamをワンボタンで切り替えできるというところ。単に切り替えできるというだけでなく、二人はそれぞれ別々に行動するようなシーンもある。切り替えによる謎解きが、本作のダンジョン攻略において鍵を握りそうだ。
また同映像を見れば、本作の世界観についてもさらに理解が深まるだろう。本作は滅びゆく世界を舞台としているが、ゲームの雰囲気自体は必ずしも暗いというわけではない。3Dの光源処理とレトロなピクセルアートの融合により描かれる世界はかわいらしく、音楽はポップであるということもあり、15分の映像も終始明るい雰囲気が感じられる。登場するキャラクターたちも奇人変人ばかりで、コミカルなテキストが印象的。
本作を開発するのは、中国・上海のインディーデベロッパーPixpil Games。スタッフは2015年時の3名から10名へと拡大し、香港在住のスタッフらとともに本作を開発中。東アジア発の作品らしく、アジアテイストをまじえたピクセルアートで終末世界が彩られる。Pixpil Gamesは1990年代のアニメの影響を受けておりことを公言しており、ゲーム内には日本語の看板が存在するなど、さまざまな国のアニメ・ゲーム作品のエッセンスを取り入れつつ、開発が進められている。
弊誌が開発もとに日本語対応に尋ねた際には「今はなんとも言えないが、やりたい」とも回答していた。ぜひその独特な世界を、日本語で楽しめることを期待したい。
『Eastward』はChucklefish より、PC(Steam)向けに発売予定。コンソール版の発売も検討中だ。