『フォートナイト』シーズン4開幕。彗星はダスティ・ディボットに衝突し、新バトルパスの題材はスーパーヒーローに

『フォートナイト バトルロイヤル』のシーズン4が5月1日に開幕した(日本語パッチノート)。彗星の衝突に関しては、予てから有力視されていたティルテッド・タワーではなくダスティ・ディポットが落下先となり、大きなクレーターが形成されている。

『フォートナイト バトルロイヤル』のシーズン4が5月1日に開幕した(日本語パッチノート)。彗星の衝突に関しては、予てから有力視されていたティルテッド・タワーではなくダスティ・ディボットが落下先となり、大きなクレーターが形成されている。またウェイリングウッズの北にはリスキー・リールズという新しいロケーションが追加されている。いずれもシーズン3では人気の低いエリアであったが、マップ改変によりしばらく賑わいを見せることだろう。

販売が開始されたシーズン4のバトルパスには、スーパーヒーローを題材にしたスキンが含まれている。中でも注目したいのはTier 1報酬のカーバイドとTier 100報酬のオメガスキン。この2種については、ウィークリーチャレンジとは別途用意された「カーバイドチャレンジ」「オメガチャレンジ」をクリアすることで、別パターンのアーマーパーツがアンロックされる。本作では初となる部位別スキンの導入である。

アーマーの外見を変更するカーバイドチャレンジ

また今回のアップデートによりクロスボウが保管庫入りし、マッチ中にスポーンしなくなった。武器関連の変更点としては、シーズン3中に実施された一部武器の装備時間延長により、銃弾の発射が可能となるタイミングがアニメーションとズレていた問題を改善。アニメーションの方が調整されたほか、ショットガン類については発射可能となった時点でコッキング音がするようになった。

3月に始まった彗星落下の予兆

今回ダスティ・ディボットに衝突した彗星が初めて目撃されたのは3月20日頃。シーズン4の開幕に向けて、1か月以上前からネタを仕込んでいたことになる。3月末にはマップ各所に望遠鏡が追加されたことで、何か目的があって仕組まれたオブジェクトであることが分かり、コミュニティ内での考察が本格化した。当時有力視されていたのは、ティルテッド・タワー付近に衝突してマップの一部が作り変えられるという説である(関連記事)。

その後も彗星は接近を続け、4月中旬からは流れ星や小型隕石が目撃されるようになった。4月18日には天体そのものから不気味な効果音が発せられるようになり、スペクトラムアナライザーを用いた分析を行ったところ、音声波状にダンスエモート「負け犬が!(Take the L)」のアニメーションが写し出されることが判明した(関連記事)。

Image Credit: Lucas7yoshi

4月24日には、彗星の落下地点と予測されていたティルテッド・タワーの建物屋上に、隕石やUFOの絵や「Tomorrow」という文字が書かれたプラカードが追加された。翌日4月25日にはマップ中のテレビで緊急放送が流れ始め、これまたゲーム内の音声ファイルを解析したところ、「They don’t want us to k…(彼らは私たちに知って欲しくな…)」という、モールス信号を用いたメッセージとなっていた(FortniteIntel)。

4月末日、ティルテッド・タワー屋上にて

一方、本作のPvEコンテンツ「世界を救え」の新規クエストには、地球外の何者かがHusks(本作で敵対するクリーチャー)との交信を試みており、その誰かが近いうちに地球にやってくるだろうというダイアログが含まれていた(Eurogamer)。こうして彗星落下とエイリアンの襲来に対する期待が高まる中、『フォートナイト』の公式Twitterアカウントが「衝突に備えよう」「衝突、順応、勝利」といったフレーズを添えたティザー画像を公開。シーズン4開幕へのカウントダウンが始まった4月27日からは、小型隕石がプレイエリアに直撃し始める。

手の込んだ仕掛けを次々と投入し、コミュニティの関心を惹き続けた『フォートナイト』運営陣。だが彗星がティルテッド・タワーに落下するという大方の考察通りに事が進んだのではサプライズにならない。ティルテッド・タワーではなく、過疎地となっていたダスティ・ディボットが刷新され、公式アカウントが投稿したように「順応」が求められるようになった。

クレーター付近にある青い岩を使うと低重力状態となり、大きく飛び跳ねることができる

なお、彗星が落下したという設定はPvEコンテンツ「世界を救え」と共有しており、そちらでは彗星を調査し、スーパーヒーローのチームを結成する新しいクエストライン「ブロックバスター」が追加されている。 バトルロイヤルモードで世界観・物語を広げるには限界があるが、本作では「世界を救え」を使って補完することが可能だ。これはバトルロイヤルモードを売りにしている他作品では真似できない、『フォートナイト』ならではの運営手法ではないだろうか。PvPとPvEモードの世界を繋げることで一つの物語が生まれ、ランキングのリセットやシーズンパスの販売にとどまらない話題性を添えることができる。『フォートナイト』の世界は、 今後もシーズンを重ねるごとに広がりを見せていくことだろう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953