『PUBG』のルール、『Fortnite』の建築機能、そしてヒーローシューターを組み合わせたF2Pバトルロイヤル『Horizon Source』Steam配信開始
中国のデベロッパー「喵嘻(北京)科技有限公司」は3月20日、基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Horizon Source』をSteamにて配信開始した。本作は『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』の対戦ルール、『Fortnite』の建築機能、そして『Overwatch』を筆頭としたヒーロー・シューターの要素をミックスした最大100人同時対戦型のバトルロイヤルゲーム。対象プラットフォームはWindowsで、対応言語は英語・中国語(簡体字)となっている。
プレイヤーは航空機に乗って戦闘の舞台となる無人島に向かい、そこからパラグライダーを使って降下。武器の弾薬や防具、建築素材、投擲アイテム、トラップ、回復薬など物資を揃え、銃撃・建築・ヒーロー固有アビリティをうまく活用しながら他プレイヤーとしのぎを削る。時間の経過と共に縮小していくプレイエリアの外に出るとダメージを受けるため、エリア内に留まりつつ、最後の生き残りになることを目指す。
現時点では4人1チームのスクワッドモードが実装済みで、操作視点は一人称/三人称の両方に対応している(北米サーバのみ開設済みで、他リージョンは後日オープン予定)。マッチ開始前には、6種類の中から操作ヒーローを選択する。小型ロケットを発射するアサルト兵、ジェットパックで高地に陣取るスナイパー、同じく遠距離戦に長けた弓矢使い、投げナイフと刀で敵を切り裂く近接ファイター、範囲回復を行うヒーラー、そしてグレネードランチャーと展開シールドで攻守共に活躍するタンクと、ヒーローによって使用武器とアビリティ、得意とする戦闘距離が異なる。
また収集した建築素材を消費することで、壁・床・階段からなる防壁を築くことも可能。マップ上に落ちている素材の数には限りがあり、扉や窓を設置するためのタイル編集機能は備わっていないため、影響を受けたであろう『Fortnite』ほど自由自在に拠点を構築できるわけではない。とはいえ、ダウンした味方を蘇生するときに不意打ちを食らわないよう壁を建てたり、即席で有利な立地をつくり上げたりといった活用手段はある。
銃撃戦・建築機能・ヒーロー選択制度の3つを大胆に組み合わせるという、バトルロイヤル後続作品の中でも実験的な色合いが強い『Horizon Source』。現時点ではヒーロー間のバランスが粗く、ゲームメカニックとしても流行りの要素を並べただけだが、今後のアップデートでヒーロー特性と建築機能の相乗効果を生むような改良を果たせるならば、後続作品ならではのプラスアルファを加えたゲーム体験を届けられるようになるだろう。