『メタルギア サヴァイヴ』にて意味ありげな縦読みメッセージが発見される。旧コジプロに言及か
『メタルギア サヴァイヴ』のオープニングムービーに「KJP FOREVER」という隠しメッセージが込められていたことが分かり、海外の一部コミュニティにて話題となっている。まずTwitterユーザのHEITAIs氏が、同作のオープニングムービーに映る戦死者/行方不明者リストのメンバーが『メタルギアソリッドV ファントムペイン』の「惨劇の生存者」SIDE OPSで登場する旧マザーベース兵の名前と一致することを発見(該当ツイート)。この投稿を受けてTwitterユーザMichael Yurko氏が、兵士のイニシャルを並べると「KJP FOREVER」になることを指摘した。「KJP」=「Kojima Production」の略というのが大方の予想である。
Am I the only one who saw “KoJima Productions FOREVER?” using the first letter of the highlighted code names? @HEITAIs #MetalGearSurvive #MGSurvive pic.twitter.com/NrYGVmwm8J
— NourishedPsyche (@NourishedPsyche) February 24, 2018
『メタルギア サヴァイヴ』は小島プロダクション解散後に開発されたシリーズ最新作。『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』にてXOFがマザーベースを襲撃した後、マザーベース上空に巨大なワームホールが出現。兵士たちの多くが異次元に吸い込まれていったという設定のスピンオフ作品である。「KJP FOREVER」に関しては『メタルギアソリッドV』時代から存在したメッセージということで、今は無き「小島プロダクション」を指している可能性が高い。それをもう一度引用することで、現開発チームは今でも旧・小島プロダクションの精神を引き継いでいるということを、暗に伝えたかったのかもしれない。
『メタルギア サヴァイヴ』のオープニングムービーで確認された「KJP FOREVER」に続く「BASTARD YOTA」「CUNNING YUJI」のふたつは、それぞれ本作のディレクター堤崎陽太氏とプロデューサーの是角有二氏の名前と思われる。「KJP FOREVER」のメッセージを形成する兵士たちがMIA(行方不明)/KIA(戦死)と記されているのに対し、この二人のみAWOL(脱走兵)と見做されているのは興味深い。なお「BASTARD」には「ひどいやつ・偽物の」、「CUNNING」には「狡猾な、ずる賢い」といった意味があるが、「とんでもないことをする奴」「頭のキレる」など兵士につける名前としては褒め言葉にもなる。コードネームの由来は記述したスタッフのみぞ知るといったところだろう。
ちなみに『メタルギア サヴァイヴ』のスタッフロールには、スペシャルサンクスの項目に「METAL GEAR SOLID V ALL STAFF」が含まれている。「KJP FOREVER」に関しては開発チームがこっそりと込めたメッセージだったのかもしれないが、旧・小島プロダクションに敬意を示す姿勢そのものは、コナミデジタルエンタテインメントとして認めたものなのだろう。