弾幕吹き荒れるハードコアFPS『MOTHERGUNSHIP』開発中。自分だけの凶悪な銃をクラフトして、超巨大なボスに立ち向かう

アメリカのインディースタジオTerrible Posture Gamesが『MOTHERGUNSHIP』を開発中だ。前作『Tower of Guns』の精神的続編として制作されており、古き良きシューターの楽しさの中に“やり過ぎ感“を詰め込んだFPSタイトルになるという。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第516回目は『MOTHERGUNSHIP』を紹介する。

アメリカのインディースタジオTerrible Posture Gamesが、パブリッシャー/デベロッパーのGrip Digitalと協力して『MOTHERGUNSHIP』を開発中だ。本作は、Terrible Posture Gamesの前作『Tower of Guns』の精神的続編として制作されており、古き良きシューターの楽しさの中に“やり過ぎ感“を詰め込んだFPSタイトルになるという。

『MOTHERGUNSHIP』の世界では、ロボット・エイリアンが地球を侵略。さらに侵攻を進める中、プレイヤーはレジスタンスの生き残りの一人としてこの強大な敵に立ち向かう。自動生成される宇宙船内の部屋を進み、FPSゲーム史上類を見ないほど巨大だとTerrible Posture Gamesがいうボスとの対決を目指すのだ。その道中では大量の敵による猛攻と、弾幕の嵐がプレイヤーに襲いかかる。

精神的続編と言うだけあって、自動生成マップや立ち回りで弾幕をかいくぐるゲームプレイは『Tower of Guns』によく似たスタイルだ。出現する敵のパターンや、部屋に仕掛けられたトラップにもまた自動生成によるランダム性があり、プレイするたびに異なる激しい迎撃に見舞われることだろう。

本作の大きな特徴としては、自由度の高い銃のクラフト要素が挙げられる。クラフトシステムには、宇宙シミュレーションゲームで宇宙船を造る時のようなモジュラーシステムを採用しており、Barrel・Splitter・Capの3つのカテゴリに分類されたパーツを組み合わせてオリジナルの銃を作成する。この中ではSplitterがいわば銃の本体に当たり、いくつかのソケットが装備されている(パーツによってソケットの数は異なる)。そして、そのソケットにBarrelやCapを接続する形だ。

Barrelは銃身のことで、機関砲やロケットランチャー、レーザー砲などさまざまなタイプのパーツが存在する。それらを複数組み合わせてSplitterに接続することで凶悪な火力が生み出されるわけだ。そしてCapは、各Barrelから撃ち出された弾に特定の性能を持たせるパーツである。たとえば反射性能を付加するCapであれば、弾丸やロケット、レーザーが部屋の中を反射して飛び回ることになる。どのような銃を作り上げるのかは、プレイヤーのイマジネーション次第である。

凶悪な火力とは言ったが、強力なパーツをゴテゴテとくっ付けさえすれば、ゲームを楽に進めることができるという訳ではない。クラフトした銃は、弾を1発撃つ毎にエネルギーを消費する。強力なBarrelであればあるほどその消費量が増えるため、エネルギーの回復を待つ時間が増える、つまり連射性能が失われていくのだ。プレイヤーはこうした点も考慮しながら、自分なりのバランスで銃をクラフトすることになる。ただしゲームを進める中では、アビリティをアップグレードして、そういったパーツのデメリットを軽減させたり、あるいは長所を伸ばしたりといったことが可能だという。

壁一面を覆い尽くすほどの巨大なボスや、わらわらと湧いて出てくるロボットやドローンを相手に、プレイヤーはノンストップの戦いに身を投じることになる。その戦闘の激しさは映像からも十二分に伝わってくるが、自由度の高い銃のクラフトシステムもまた“やり過ぎ感“あふれる内容で、一体どれだけのバリエーションが作成可能なのか興味深い。この『MOTHERGUNSHIP』は、PC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One向けに2018年発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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