周辺機器メーカーが「ゲームボーイ」互換機を開発中。カートリッジを差し込み遊ぶ携帯型ハード

アメリカの周辺機器メーカーHyperkinが、ゲームボーイの互換機を開発中だ。形状などはオリジナルのゲームボーイをなぞらえているが、筐体はアルミニウムになっているという。本体の背面には差し込み口があり、ゲームボーイのカートリッジを差し込むことでゲームがプレイできる。

アメリカの周辺機器メーカーHyperkinが、1989年に任天堂より発売された携帯型ゲーム機であるゲームボーイの互換機を開発中だ。現在アメリカのラスベガスにて開催中のCES 2018にて展示されており、その内容をGizmodoが報じている。

Image Credit : Gizmodo

この互換機は「THE ULTRA GAME BOY」と名付けられ開発されている。形状などはオリジナルのゲームボーイをなぞらえているが、筐体はアルミニウムになっているという。本体の背面には差し込み口があり、ゲームボーイのカートリッジを差し込むことでゲームがプレイできるようだ(ゲームボーイカラー向けソフトも遊べる可能性もあるとのこと)。ボリュームやコントラストのダイヤルもついているほか、バックライトも調整できるといい、このバックライトはオン/オフを切り替えることも可能であるようだ。バッテリーは6時間稼働するといい、USB Type-Cポートを通じて充電するとのこと。ステレオスピーカーを搭載しており、ヘッドフォン出力にも対応しているようだ。

スペックを見る限りは、当時のゲームボーイに仕様を寄せているように見える。出ている情報を見る限り、あくまでカートリッジメディアを起動しゲームを遊ぶことを目的としており、内部にストレージが搭載されROMファイルを起動するという形式にはならなそうだ。同製品は開発中ではあるものの、発売時期は2018年夏、100ドル以下の価格での販売を目指しており、製品化にむけて進んでいるとのこと。

Hyperkinといえば、スマートフォンに装着すればゲームボーイをプレイできるというデバイス「SmartBoy」を発売したメーカーである(関連記事)。同メーカーはNINTENDO 64の互換機も開発中であるなど、多岐にわたるハードウェアおよび周辺機器のリリースを企てている。現在任天堂は「ニンテンドークラシックミニ ファミコン」および「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」を発売しているが、ゲームボーイにまつわる製品は発売されていない。「THE ULTRA GAME BOY」はこの隙間の需要を狙ったものであるだろう。

ちなみに昨年1月にはRetro-Bitが、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンスの作品が遊べる互換機「スーパーレトロボーイ」を発表していた(関連記事)。「THE ULTRA GAME BOY」はこうした製品とどのように差別化していくかにも注目したいところ。本家である任天堂もまた昨年9月にゲームボーイを思わせる商標の登録をおこなっていた。発売から29年経ってはいるものの、2018年はゲームボーイにまつわる製品が多く発売されそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

Articles: 5172