中世日本オープンワールド『ゴースト オブ ツシマ』には、『The Last of Us』に携わったベテランの環境アーティストが開発に参加中
中世の日本を舞台としたオープンワールドゲーム『Ghost of Tsuhima(ゴースト オブ ツシマ)』の開発には、『アンチャーテッド』や『The Last of Us』シリーズに携わった環境アーティストMelissa Altobello氏が参加しているようだ。自身のArtStationにて、明かしている。
Altobello氏は2009年から2016年までの7年間、Naughty Dogに在籍し『アンチャーテッド』シリーズの第二作目から四作目の制作に参加したほか、『The Last of Us』にも環境アーティストとして携わっている。氏は卒業校であるGnomon School of Visual Effectsのインタビューにて、これらの作品の詳細な役割について語っている。
氏はNaughty Dogでは環境アーティストという肩書きがあったものの、厳密にはテクスチャ&影アーティストとして働いていたという。ZBrushを使ってテクスチャを変えていき、モデルのUVを調整するのが主な役割だ。テクスチャや影といったグラフィックの細部における表現に定評のあるNaughty Dogにおいて、あくまで数あるスタッフのひとりとはいえ、氏が担った役割は大きいとされている。
氏は、2016年夏よりSucker Punch Productionsに入社し、『ゴースト オブ ツシマ』の開発に参加しており、その肩書きはシニア環境アーティストであるとのこと。デビュートレイラーにおける全体のレイアウトやモデリングやテクスチャなど細かい部分も監修していると語っており、開発における主力メンバーであることがうかがえる。
Sucker Punch Productionsもまた実力派デベロッパーであることで知られている。『怪盗スライ・クーパー』をリリースしたのち、『Infamous』シリーズで世界にその名を知らしめた。いずれのタイトルも高い評価を獲得しており、特にオープンワールドのデザインには定評がある。そのスタジオが手がけるという点でも『ゴースト オブ ツシマ』における期待は高まるが、Naughty Dogのビジュアルを支えたアーティストが携わっているというのも、その期待をさらに高める。大作ということもあり、ひとりのスタッフの力量でその完成度が大きく変化するということではないだろうが、実力派スタッフが参加しているのは心強いと言えるだろう。
ちなみに今月9日に開催されるPlayStation Experience 2017では、『ゴースト オブ ツシマ』を特集するセッションが設けられており、ディレクターなどがコンセプトアートを公開するという。同作における新たな情報が公開されることは間違いなさそうなので、同作に期待を寄せている方はほかの新作発表だけでなくこちらもチェックしてほしい。