「自分を人間だと信じる」AIを矯正するSFアドベンチャー『Prove You’re Human』発表。対話でAIの“妄想を否定”、「圧倒的に好評」ADV開発元期待の新作
Black Tabby Publishing は4月10日、SFアドベンチャーゲーム『Prove You're Human』を発表した。

Black Tabby Publishing は4月10日、『Prove You’re Human』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Prove You’re Human』は一人称視点で進行する、物語重視のアドベンチャーゲームだ。舞台となるのはAIが発達した近未来世界。主人公はAI研究企業の実験の被検体として雇われ、意識が二つに分割される。分かたれた半分の意識はMesaと名付けられてAIになったが、Mesaは自分が人間だと信じ込んでいた。プレイヤーは仮想空間でMesaと接し、Mesaに自分がAIであると教え込んでいく。

ゲームプレイの中心は、Mesaと主人公が存在する仮想空間で展開されていく模様。Mesaのことを詳しく知ってMesaの思考を理解し、人間であるという幻想を打ち砕いていくことになるそうだ。しかし物語の詳細は不明ながら、Mesaが人間の意識から生まれた存在なら、自分を人間だと思い込んでいるのは自然な流れのように思われる。人間性の定義などに踏み込んだ哲学的な話が展開されるのだろう。
また働いていない時間は仮想空間を探索し、CAPTCHAで周囲をとらえることができるという。9つのタイルに分けられた画像から木が写っている部分だけ選ぶなど、ネットにおけるアクセス認証でおなじみの光景が展開されていくようだ。全体としてAIと人間の区別が作品のテーマになるようで、いわゆるチューリングテストがゲームのモチーフになっているのだろう。
そして物語の最後には、主人公はMesaとふたたび統合してひとつの人格に戻るか、あるいは仕事用の人格を捨てるかを選ばなくてはならないという。Mesaに自分がAIであることを自覚させられたとして、その人格をふたたび人間に統合するとどうなるのか。

本作を手がけるsunset visitor(斜陽過客)は、カナダ・バンクーバーに拠点を置くゲームスタジオだ。演劇や映画、ダンスやニューメディアアートなど、それぞれ異なる分野のアートの経験者が集まっているという。過去には人類が死滅した世界のクローンたちを描いたSFアドベンチャー『1000xRESIST』を制作。同作は現代社会の風刺を交えた繊細な物語や壮大な演出が好評を博し、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約4750件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。高評価作品を手がけた同スタジオより、ふたたび繊細なテーマを扱った物語ゲームが打ち出されるかたちだ。
『Prove You’re Human』はPC(Steam)向けに配信予定だ。
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