ロシア越境ハードコアFPS『Road to Vostok』さっそく“同接5000人”の盛況。死んだら全ロストどころか「セーブデータが消える」パーマデス過酷サバイバル

Antti Leinonen氏は4月7日、『Road to Vostok』の早期アクセス配信を開始した。

個人デベロッパーのAntti Leinonen氏は4月7日、『Road to Vostok』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく好調なスタートを切っている。

『Road to Vostok』は、シングルプレイ専用のハードコアサバイバルFPSだ。舞台となるのは、フィンランドとロシアの国境地帯。プレイヤーは物資を集め、装備を整えながら、ロシア側に位置する「Vostok」への越境を目指す。

ゲームプレイは、フィンランド南東部に位置する避難区域「Area 05」から始まる。Area 05にはシェルターやトレーダー、さらには序盤の生存に必要な物資が用意されている。アナーキスト集団「Bandits」による襲撃は発生するものの、比較的安全なエリアとされている。

十分な装備や物資を整えると、フィンランドとロシアの国境地帯である「Border Zone」へ進むことになる。ここでのマップは複数あり、それぞれ異なる条件の越境ポイントが存在。地雷や障害物が配置されたエリアや、ボートを使った水路での移動が必要なエリアが用意されている。また同エリアは「ガード」と呼ばれる国境警備隊によって守られており、プレイヤーを発見すると攻撃を仕掛けるほか、航空支援を用いる場合もあるという。

国境地帯を超えると、ロシア側のVostokに到達する。Vostokにはゲーム内でもっとも価値の高い物資が配置されている一方で、すべてのエリアで“パーマデス”が採用されている。上述したArea 05やBorder Zoneで死亡した場合は所持品の喪失にとどまるが、ヴォストークで死亡するとセーブデータごと失われる。また同エリアは、重武装にくわえ装甲車両を運用する軍隊が支配しており、最も難易度の高い区域とされている。

こうした高リスクなエリアが存在する一方で、本作では行動の制限は設けられておらず、必ずしもパーマデスエリアへ進む必要はない。高性能な装備で戦闘に特化するだけでなく、孤島でハーモニカを吹く釣り人として過ごすことも可能だ。また本作では24時間の昼夜サイクルが再現されており、季節も夏から冬へと移り変わる。さらに天候はランダムで変化し、晴天や雷にくわえ、夜空にはオーロラが発生することもあるという。越境を目指して突き進むか、それとも自然の流れに身をゆだねるか、選択はプレイヤー次第だ。

開発者のAntti Leinonen氏によると、デモ版のダウンロード数は100万回を突破。ウィッシュリスト登録数は60万件を超えていたという。そんな本作がついに4月7日にSteamで早期アクセス配信を迎えた。リリース直後には同時接続プレイヤー数が5141人を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューは本稿執筆で825件中81%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。

本作はパーマデスによる緊張感のある戦闘や、物資不足のなかで探索・生存の両立を目指すハードコアなサバイバル体験などが特徴だ。現時点ではコンテンツ不足やミッションの単調さを指摘する声はあるものの、銃撃の手応えや音響表現など、高い没入感を評価する声が多く見られる。ロシアをテーマにしたハードコアFPSというと『Escape from Tarkov』が想起されるが、同作とは違いシングルプレイに絞った作品という点も差別化ポイントだろう。

なお本作はUnityが2023年に導入した「Unity Runtime Fee」を巡る騒動をきっかけに、ゲームエンジンをUnityからGodot Engineへと変更している(関連記事)。Godot Engineでフォトリアルな3Dグラフィックを軽快に動作させる様子には、開発段階から驚きをもって受け止められてきた。

本作の開発を手がけたのは、個人デベロッパーAntti Leinonen氏だ。同氏は防衛大学に相当する教育機関に進学後、フィンランド国防軍の将校として陸軍に所属した。しかし、わずか1年で国防軍という安定した職を退職し、ゲーム開発への道へ進むことになる。きっかけとなったのは2012年にプレイした『DayZ』で、これを機に自身の手でサバイバルゲームを制作する構想を固めたという。そして2022年から本格的に『Road to Vostok』の開発をスタート。約4年の開発期間の中で、同氏は『Road to Vostok』の約95%を単独で制作したという。

なお今後のロードマップでは、今年第3四半期に友好派閥やAI同士の戦闘といった新要素を追加するアップデートが予定されており、その後も全7回にわたりアップデートが実施予定だという。現時点では、2~4年の早期アクセス期間を想定しているそうだ。すでに高い関心を集めている本作が、アップデートを通じてどこまで完成度を高めていくのかにも注目される。

『Road to Vostok』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。リリース記念セールとして、4月22日までは定価から25%オフの税込1725円で購入できる。

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Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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