NVIDIA、厄介な「シェーダー再コンパイル」を“裏でやってくれる”新機能発表。ドライバー更新後の待ち削減、ベータ版としてさっそく提供始まる

ベータ版機能として、自動でシェーダーを再コンパイル可能となる「Auto Shader Compilation」が実装されている。

NVIDIAは3月31日、PC向けアプリケーション「NVIDIAアプリ(NVIDIA App)」のアップデートを実施。ベータ版機能として、自動でシェーダーを再コンパイル可能となる「Auto Shader Compilation」が実装されている。

ゲームをプレイ中、PCではシェーダーと呼ばれるプログラムが3Dオブジェクトの描画処理を計算している。シェーダーはGPUやドライバーなどユーザーの環境にあわせた形式へとコンパイルする必要があるが、そうした処理をおこなっている最中にはゲームの動作が一時的に重くなってしまうケースも存在。そのため、初回起動時にロード時間を設けてシェーダーコンパイルをおこなうといった手法が採用されることも多い。

ただし、長い待ち時間が発生する上に、ゲームやドライバーのアップデートをおこなった際には再度コンパイルが必要となる。煩わしさを感じたことのあるユーザーも多いことだろう。

そうした問題を解決するのが、今回実装された「Auto Shader Compilation」だ。NVIDIAの発表によれば、この機能をオンにすることで、システムがアイドル状態のときにグラフィックスAPI「DirectX 12」のシェーダーを再構築し、ドライバー更新後の再コンパイルの頻度を減らすことができるそうだ。ただし、ゲームの初回起動時のシェーダーコンパイルについては、ゲーム内でおこなう必要があるとのこと。なお「Compile Now」ボタンをクリックすることで、シェーダーコンパイルを手動で開始することもできる。

なお本機能はベータ版として実装されており、デフォルト設定では無効となっている。NVIDIAアプリの「設定」からベータ版機能を有効化したのち、「グラフィックス」→「グローバル設定」→「シェーダーキャッシュ」と辿ることで機能にアクセス可能だ。なお3月24日にリリースされた「GeForce Game Readyドライバー 595.97」以降のドライバーがインストールされている必要がある。

近年では、ドライバーのアップデートによる不具合も多く報告されており、先日にはグラフィックボードのファンが正常に動作しないといった深刻な不具合を修正するも、別の問題が発生しホットフィックスをおこなうといった一幕もあった(関連記事)。なお当該不具合はすでに修正済みだ。発売したばかりの最新ゲームを遊びたいといった事情がなければ安定したドライバーを使い続けるのが得策といえるが、もし最新機能に興味のある方は自己責任で試してみてはいかがだろうか。

ちなみにシェーダーコンパイル関連では、Microsoftが昨年8月、DirectXチームが開発する新技術「Advanced Shader Delivery」を発表。各ゲームタイトルについてコンパイル済みのシェーダーをまとめたデータベースを用意し、ユーザーがゲーム本と一緒にダウンロードできるようにするというものだった(関連記事)。シェーダーコンパイルの待ち時間はゲーマーの悩みの種にもなっているとみられ、各社がさまざまなアプローチで解決策を探っているようだ。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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