『マインクラフト』で「現実世界を再現」する無料ツール「Arnis」が注目集める。高層ビルから信号機まで、実在ロケーションをそっくり“マイクラ化”

現実世界を再現した『マインクラフト』のワールドを生成するツールが脚光を浴びている。

開発者のLouis Erbkamm氏は2月15日、現実世界を『マインクラフト』内に再現するツール「Arnis」のバージョン2.5.0として「Metropolis Update」をリリースした。その後、SNS上のポストをきっかけに本ツールが再び脚光を浴びている。

「Arnis」は、『マインクラフト』向けに現実世界を再現したワールドを生成するツールである。オープンソースで開発が進められており、無料で利用することができる。現実世界の地理空間データや標高のデータとしてはOpenStreetMapを利用。ブロックの種類を適切に選び配置することで、地形や建築物を正確に再現することを目的としている。過去にも海外メディアを中心にたびたび話題となっていたが、生成サンプルのビデオがSNS上に拡散され、改めて話題となったかたち。

本稿執筆時点で最新版のバージョン2.5.0では建造物の生成機能が大幅に刷新された。バルコニー、窓のシャッター、煙突といった、建物の細かな凹凸を再現できるようになり、屋根の再現がより多様となったことでリアルさを増している。そのほかにも、樹木の種類や送電線、ピラミッド、都市部の地面など、多くの要素が加えられたとのこと。内部的にはワールド生成の速度向上を図るためさまざまな変更もおこなわれているようだ。

使い方としては、まず「Arnis」のGitHubのリリースページより、OSにあわせた実行ファイルをダウンロード。起動ができたら、まずマップを生成するためのワールドを作成。GUI上の地図で再現したいエリアを表示し、どこからどこまでを生成したいかを選択し、リスポーン地点も選択すれば準備完了だ。「Start Generation」ボタンを押すとマップが生成される。

その後『マインクラフト』でワールドを読み込む必要がある。Java版であれば起動構成フォルダのうち「saves」ディレクトリに生成されたデータを配置。Bedrock版であれば、出力された「.mcworld」ファイルをゲーム内でインポートするだけだ。

なお、よほどの都会でなければデフォルト設定だと生成されるマップはややスカスカな印象になってしまうかもしれない。「Start Generation」ボタンの横にある歯車マークから設定変更をおこない、「World Scale」の項目を低めの数値に変更するのがオススメだ。

*筆者も日本国内のある場所を生成してみた

ちなみに「Arnis」公式サイトでは「MapSmith」という有料のオンラインサービスも別途提供されている。PCやスマートフォンのブラウザ上で利用でき、専用のサーバーを用いてより高速にワールドを生成可能であるそうだ。

ところで、今回話題となるきっかけとなったポストでは、同ツールが最近オープンソース化されたかのように紹介されているが、「Arnis」の開発は2022年に始まり、バージョン1.0.0のリリースは2024年のことなので、登場からはそれなりに年月が経っている。初期はPythonで開発がおこなわれていたが、高速化のためバージョン2.0.0でRustに完全移行し、現在も機能追加や最適化のため開発が進められている。今後もよりクオリティの高い再現のために改善が続けられていくだろう。

Arnis」はPC(Windows/Mac/Linux)向けに無料で公開中だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

記事本文: 358