平成怪異ホラーノベル『怪異番号~20✕✕~』3月31日発売へ。ジャンプスケアなし、日常が徐々に不気味になるじわじわ恐怖譚

えば氏は3月16日、ホラーテキストADV『怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~』を3月31日に発売すると告知した。

開発者のえば氏は3月16日、『怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~』を3月31日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は450円。発表にあわせて、新しいPVも公開されている。

『怪異番号~20✕✕~』は、落書きされた電話番号への通話をきっかけに奇妙な怪異譚へ巻き込まれていく、ホラーテキストアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、2005年の日本。中学生の主人公は、日本の中規模都市に住み、カミタニなる人物に想いをはせていた。本作ではある日、主人公が「恋愛電話」と呼ばれる都市伝説を知る。噂話によると、街のどこかの公衆トイレに、好きな相手と結ばれるか占ってくれる電話番号があるのだという。主人公は想い人のカミタニとの相性を占ってもらうべく、恋愛番号を求めて夜の街へ繰り出す。しかし主人公が電話をかけた先には、町に潜む奇妙な怪異が待ち受けていた。公園のトイレにかかれている電話番号と声をきっかけに、複数の怪異譚が交錯するストーリーが繰り広げられる。

平成中期の街を舞台とした怪異譚は、オーソドックスなテキストアドベンチャーとして展開される。画面のクリックによって物語を進行。選択肢を選ぶことで、1本道のストーリーが読めるそうだ。収録ストーリーは4本。公開されている動画によると、そのうちの1本では、主人公がトイレの扉の裏にある番号へ電話をかけると、高額バイトの募集へと繋がってしまう。主人公は、駅前のロッカーから回収した段ボールを届けた先で、赤ちゃんと遭遇。そこから恐怖が描かれるという。

ストーリーとしては、行方不明になった少女篠倉コヨリにまつわる「シノクラコヨリ」編や、「熟女のお手伝い」編なども収録。プレイ時間は2時間程度になるそうだ。また本作は、ジャンプスケアなしの心理ホラーとされる。大きな音や画像による驚かしはなく、日常が不気味になっていくじわじわとした恐怖が描かれる。

本作は、開発者のえば氏によるEBA GAMEが手がけている。同氏の過去作としては、2024年8月にラブコメテキストADV『フラグ立てときました。』をリリースしている。また同氏がシナリオなどを担当した『ごめんなサバイバー』では、記事執筆時点で78件中87%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。2025年5月の発売当時には、半年で売上1000本を目指していたところ、4日で目標を達成したと報告し、ちょっとした注目を集めていた(関連記事)。

本作『怪異番号~20✕✕~』は、2025年11月にSteamストアページが公開。動画などで制作状況を公開しながら、開発が進められてきた。今回はついに発売日が決定となったわけだ。紹介用文章によると、本作は子どもの頃に感じた「正体のわからないものへの興味と恐怖」をテーマとし、えば氏自身の実体験をもとに制作されているそうだ。同氏が小学生だった平成中期、公園の遊具やトイレには多数の落書きがあり、正体不明の電話番号も書かれていたのだという。えば氏や友人は電話番号に興味をもち、見つける度に携帯電話から電話をかけていた。当時は好奇心やイタズラ心からおこなっていたものの、振り返ってみると「誰に繋がる分からない番号へ電話をかける」行為そのものに得体のしれない怖さがあった。そうした記憶や「あの電話が怪異に繋がっていたら」といった発想が、本作の原動力になったそうだ。

また当時の体験を再現するべく、本作では平成中期の同氏の地元が舞台となっている。作中にも都市伝説「恋愛番号」や「ラブTELL」といったどこか平成らしいネーミングが登場。どこにでもあった日常の延長線に怪異が潜んでいたかもしれない、という感覚を恐怖として描いている。プレイヤーそれぞれが自分の記憶や過去と重ね合わせ、町の体験が少しだけ違って見えるような体験を目指しているそうだ。

『怪異番号~20✕✕~』は、PC(Steam)向けに通常価格450円でリリース予定。発売時にはセールが予定されており、20%オフの320円で購入できるそうだ。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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