あるゲームに「女性主人公は好みじゃないから男性主人公も作って」とのワガママが寄せられ、なぜか“イケメン豆腐主人公”が追加。せめてもの豆腐

「男性主人公がほしい」という強い要望に、一風変わった対応がおこなわれたゲームが注目を集めている。

デベロッパーのMinskWorksは、田舎町配達ゲーム『Honcho』をPC(Steam)向けに開発中。本作にあるユーザーが寄せた「男性主人公がほしい」という強い要望に、一風変わった対応がおこなわれたことが注目を集めている。

『Honcho』は、1980年代の日本を舞台とする配達ゲームだ。主人公となるのは、金融界のエリートであった祖父を亡くした“スケバン”のKeiko。彼女は祖父の名誉を取り戻すべく自動販売機成金主義(Vending Machine Tycoonism)が根付くビジネス界に足を踏み入れ、金融派閥「Keiretsu」に立ち向かうことになるという。

本作にてプレイヤーは軽トラックで自動生成される町を移動し、配達と自動販売機の設置により利益を積み重ねていく。軽トラックは中古で購入することになり、カスタマイズ・整備・アップグレードを通して自慢の愛車に育て上げていくのだ。そうして成り上がる中では、不動産を購入して会社を拡大していくこともできるという。

自動生成されるという町並みは、ビジネス街から曲がりくねった山道までバリエーション豊かに用意される模様。裏切り、謎、そして希望に満ちた心温まる物語も展開されるそうだ。

本作を手がけるのは英国に拠点を置くデベロッパーのMinskWorks。かつてCodemastersで『F1』シリーズにデザイナーとして携わっていたGreg Pryjmachuk氏が2014年に立ち上げた小規模スタジオだ。これまでには東欧おんぼろ車ドライブ旅ゲーム『Jalopy』や、80年代英国オープンワールド建設シム『Landlord’s Super』を手がけてきた。

今回そんな同スタジオが手がける『Honcho』に発売前からさっそくあるユーザーが要望を寄せ、一風変わった対応がおこなわれたことが注目を集めている(Polygon)。本作のSteamフォーラム上に投じられたのは、「男性キャラクターでプレイしたい」という要望だ。このユーザーは女性キャラクターでゲームをプレイするのが好きではなく、没入感が少し削がれてしまうことを理由として挙げている。キャラクターになりきるために、自分と同じ性別であってほしいという好みなのだろう。以前Reddit上でも同じ要望を開発者に伝えていたようで、かなり強くこだわっていることもうかがえる。

この要望にMinskWorksが一風変わった対応をおこなったことが話題となった。同スタジオには十分な資金がないようで、きちんとリグ設定された、つまり手足などのアニメーションを伴う男性主人公を実現することは難しいという。また先述したKeikoが本来の主人公であるため、男性主人公向けに独自のアンロック式衣装やストーリー展開を用意することも困難なようだ。

しかし、本作には男性主人公の代わりとして「Mr Tofu」としてプレイできる機能が追加されるという。意思をもつ豆腐の塊だそうで、白い直方体の体からちょびっと足が生えたシュールな見た目のキャラだ。一方で目は凛々しくぱっちりとしており、まさに“男前豆腐”といった風貌。キャラクター選択時に名前を「Tofu」にすることでキャラをMr Tofuにすることが可能だそうだ。さらにプレイヤーキャラの体を隠したり、手を非表示にしたりできるオプションも用意されるとのこと。先述したユーザーの没入感を楽しみたいという要望を受けて、可能な範囲で対応がおこなわれるのだろう。

発売前からユーザーのフィードバックへの対応がおこなわれ、一風変わった注目を集めている『Honcho』。主人公の性別あるいは体つきのタイプを選べるゲームも一般的な一方で、とりわけ本作のように主人公の背景設定が決められたストーリー性の強い作品では、主人公が固定でも不思議はないだろう。スケバンの女性主人公という設定面のこだわりもうかがえるが、それでも一部の要望に“主人公の豆腐化”というシュールながらも丁寧な対応がとられた点が話題になっている。

ちなみに“豆腐”がプレイアブルキャラのゲームといえば、『バイオハザード2』のミニゲーム「The 豆腐 Survivor」が有名だろう。同モードはその名のとおり豆腐を使用する隠しミニゲームであり、当たり判定などを確かめるデバッグ用のテストキャラクターとして用いられていた四角いキャラクターモデルがそのままプレイアブルキャラとして採用された経緯がある。色分けや手足のアニメーションなどが必要なく、操作キャラクターとしての視認性も高い豆腐状のキャラは、今も昔も“その場しのぎ”として有用なことがうかがえる。

『Honcho』はPC(Steam)向けに配信予定だ。日本時間6月16日から23日にかけておこなわれるSteam Nextフェス:2026年6月エディションに向けて体験版が準備中であり、そのすぐ後から早期アクセス配信開始される見込み。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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