ファンタジー脱出RPG『エルデガルド』、3月末でサービス終了へ。Steamはすでに販売停止、正式リリースから約2か月で幕引き
Notorious Studiosは3月5日、脱出ファンタジーRPG『エルデガルド(Eldegarde)』を3月31日にサービス終了することを発表。Steamではすでに販売が停止されている。

デベロッパーのNotorious Studiosは3月5日、脱出ファンタジーRPG『エルデガルド(Eldegarde)』を3月31日にサービス終了することを発表した。この発表と同時にSteamでの販売も停止されており、正式リリースから約2か月という短期間で幕を閉じることとなる。
本作は、三人称視点で繰り広げられるPvPvE形式の脱出アクションRPGだ。当初は『Legacy: Steel & Sorcery』というタイトルであり、のちに『エルデガルド』へと改題されている。剣と魔法のファンタジー世界にて、プレイヤーは戦士や魔法使いなどのクラスを選び、5つのゾーンへと出発。宝物を探したり、モンスターやほかのプレイヤーから戦利品を獲得して脱出を目指す。ただしほかの脱出ジャンルと同様に、力尽きた場合はすべての戦利品をロストしてしまう。拠点では戦利品の生産や、装備の強化などをおこない、再び探索へと向かっていく。

本作は2024年に複数回のプレイテストを経て、2025年2月にSteamにて早期アクセスとして配信開始。Steam同時接続ユーザー数はピーク時に3698人を記録するなど注目を集めたものの、2025年末には2桁で推移(SteamDB)。こうした状況で2025年12月に『エルデガルド』へと改題され、2026年1月に正式リリースされた。当初はPvPvE脱出モードのみであったところ、アップデートでアリーナPvPやボスダンジョン、ソーシャルハブが追加。正式リリースでは、ロストのないPvEモードも追加され、開発元がミニMMOと呼ぶようなゲームとなっていた。
そんな本作が3月31日にサービス終了となることが発表された。発表によれば、スタジオの財政基盤を支えるだけの支持を得られなかったことが理由とされている。また、発表と同時に販売も停止されており、2週間以内に購入したプレイヤーは、本来2時間未満のプレイ時間であれば返金対象であるところ、プレイ時間に関係なく返金可能とのことだ。
Steamユーザーレビューでは、約4500件のうち68%が好評とする「賛否両論」ステータス。ファンタジーな世界観やアクション性の高い戦闘システムが高く評価されている一方で、PvPにおけるクラス間のバランス調整不足やサーバー接続が不安定であることなどが指摘されている。現在は終了の発表によって不評レビューが増えつつあるものの、正式リリース直後も賛否が分かれており、そうした状況もサービス終了の一因となったのかもしれない。
本作を手がけるNotorious Studiosは、『World of Warcraft』の開発に携わったChris Kaleiki氏らによって2021年に設立されたスタジオだ。本作が同スタジオ初のタイトルであり、5年間にわたる開発が幕を閉じることを深く悲しんでいるという。同氏は過去に、インディーとAAA級タイトルの中間にあたるAA級タイトルが台頭すると予想していたところ(関連記事)、今回の発表ではゲーム業界の大きな変化に対応できなかったとも述べている。
なお、同氏は『エルデガルド』の可能性を信じており、いつか復活させることを願っているそうだ。チームメンバーのほとんどは次へと進んだものの、少数のグループからオフライン化やクライアントサーバーでプレイできるような改修の申し出があり、ファンと自身のために何らかの形で残したいと考えているという。とはいえ、非常に困難な取り組みかつ、時間もかかるため、実現の約束はできないとのこと。最新情報は同氏のXアカウントで公開していくとも述べており、復活の意欲はあるように見受けられる。
ちなみに同発表では、3月という最後の月に『エルデガルド』で「お会いできることを楽しみにしています」という記載もある。おそらくChris Kaleiki氏がログインすると思われるので、購入済みのプレイヤーは、『エルデガルド』内でKaleiki氏と出会ってみるのはいかがだろうか。
『エルデガルド』は、Steamにて3月31日にサービス終了予定だ。
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